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【8月18日】魔女の宅急便 レビュー 後編
前編を読んでない方はそちらからお読みください。
パン屋に居候して働くことになったキキ。
しかし、パンを焼くのは専門的な仕事なのでキキには務まりません。
そこでキキが考えたのが、空を飛べるという一芸を生かしての宅急便サービス。
ところで「宅急便」という名前は確かクロネコヤマトに商標登録されていたはずなのですが…
勝手に使っていいのでしょうか?
…ん? そういえばキキが飼っている猫のジジは黒猫…
…なにやら大人の事情がプンプンしてきましたよ。
まぁ少女の成長物語であるこの作品に、そんな裏話は似合わないので、深く考えずに先へ進みます。
そして初仕事が舞い込んできます。
かなりお金持ちっぽいマダムから、鳥かごのような荷物を届けてほしいとのこと。
さっそくキキは飛び立ちますが…
途中で墜落。

空を飛ぶ宅急便のアイデンティティが初回で崩壊します。
明らかに荷物は無事でなさそうなのですが、そこはそれ、究極のプラス思考の持ち主であるキキは、
「いっけな〜い」
の一言で済ませ、再び空へ。
彼女にプロ意識が芽生えるのはいつのことだろうか…。
とりあえず鳥かごの中に入っていたのはジジにそっくりの黒猫人形だったのですが、
どうやら落下したことで、その人形がどこかへ落ちてしまったようです。
荷物をボロボロにしただけでなく、品物を紛失…
宅急便としてはもはや最悪とも言える仕事ぶりです。
そのへんの大学生にやらせたほうがいい働きをしそうです。
そして、極めつけは遅刻!
遅刻・破損・紛失という、社会人としてやってはいけないことをやってしまったキキ。
新人時代に失敗はつきものとはいえ、一気に全部やってしまってはクビですよクビ。
さて、初仕事も何とか終わらせたキキ。
この後の展開はめんどいので大幅に飛ばします。
キキの始めた宅急便の商売は段々と軌道に乗り、お客さんも順調に増えていきます。

看板まで完成しました。
ところが、そんなキキに異変が!
ある日、キキは、ホウキに乗っても飛べなくなっている自分に気がつきます。
狼狽するキキ。
これでは仕事ができません。
こ、これはもしかして、薄給でこき使われたストレスのせい…?

ま…待てよ…!?
思い出せ…初仕事のとき、キキは遅刻・破損・紛失という大失態をやらかしていました…。
しかし、それらが全てわざとだったとしたら?
あまりの労働条件の悪さに、キキがワンマンオソノさんに対抗して手を抜いたのだとしたら…!
そう、それは労働者が雇用者に対してとる労働戦術…

サボタージュ!!
| ※ サボタージュとは! 故意に仕事を停滞させたり、過失見せかけ機械を破損するなど、経営者に損害を与えて解決を促す労働争議の戦術のひとつ。
別名「怠業」
要するにサボること。
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恐るべし13歳…!
まさかここでサボタージュを使ってくるとは…!
唖然とする僕。
しかし、キキの恐ろしさはまだまだこんなものではなかったのです!
そう、サボタージュでさえ、オソノさんのワンマン社長ぶりには歯が立ちませんでした。
ある日の仕事でずぶぬれになり、風邪をひいたキキが、

「アタシ、このまま死んじゃうのかな…(だから仕事はできませーん)」
とオソノさんに言ったところ、

「アハハハハハ…! ただの風邪よ!(だから仕事せんかい!)」
という豪快すぎる返事が(カッコの中は僕の想像です)。
どうやら病気やサボタージュごときでは、オソノさんはびくともしないようです。
さすが女手ひとつでパン屋を仕切ってきた社長です(旦那もいるけど)。
そこでキキは、仕事が軌道に乗ってきたこの機会を逃さず、
とうとう最後の戦術に出たのです!
それが、ホウキに乗れなくなったという嘘です。
ホウキに乗れない。
↓
空を飛べない。
↓
仕事ができない。
↓
キキ目当ての客が逃げるのでオソノさん困る。
↓
給料上がる。
これはまさしく…!

ストライキ!!
| ※ ストライキとは! 争議行為のひとつで、労働者が一致共同して労働をしないことを言う。
要するにサボってもダメなら完全に仕事やめちゃいまーすってこと。
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いよいよ労働者(キキ)と雇用者(オソノさん)との対決も、佳境を迎えてきましたよ!
さて、さすがにこのストライキは効いたのか、ワンマン社長オソノさんも色々とキキに気を遣ってくれてます。
しかし、このストライキは、ある突発的な出来事で終わりを迎えてしまいます。
それが、物語のラストシーン。
友達のトンボ少年が飛行船からぶら下がって落ちそうになり、それをキキが助ける場面です。

この場面はTVで全国に放送され、オソノさんもそれを見ていました。
というわけで、キキのストライキはここで終わりを告げました。
さすがにもう「飛べませーん」とは言い訳できません…。
そして再びキキは仕事へと戻っていくのでした。
一人の少女の旅立ち、就職、労働争議、そんな出稼ぎを通しての成長の物語、いかがだったでしょうか。
これからもキキはさらに成長を続け、将来はきっと立派な社長になるに違いありません。
ではまた会う日まで!

落ち込んだりもしたけれど、私は労働者です。
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