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「カフェオレ・ライター〜誰も書かなかった映画レビュー〜」は、映画、漫画、ゲームから、管理人の私生活に至るまで、独自の視点で紹介するレビューサイトです。(基本的にネタバレ有) |
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【11月20日】 マルコ3兄弟の言いたい放題「グッバイ、レーニン!」レビュー(レビュー) [レビュワー紹介] ミーハー映画を特に好む普通の映画好き。知識は並だが知ったかぶりも多い。 好きなジャンルは話題の新作(ノンジャンル)
−−− マルコ(以下マ)「今日のレビューは『グッバイ、レーニン!』です」 妹「ドイツ映画なのね」 弟「ドイツといえば金髪美女の宝庫やん!」 マ「確かにこの映画にも美女は登場するけど、見所はそこじゃないよ。まずはその設定が面白い」 妹「89年のベルリンの壁崩壊…歴史の授業で習った出来事をテーマにした映画ね。何となく歴史の勉強にもなりそうね」 弟「政治絡みの映画か?」 マ「壁崩壊というからには、政治の話題とも多少関連はあるけど、激動する歴史のど真ん中で生きた人々を、一般市民の視点から描いた親しみやすい作品になっているよ」 妹「主人公は東ドイツの人なのね」 マ「うん。簡単にあらすじを紹介すると、東ドイツに住んでいた親子がいて、その父親が西ドイツへ家族を捨てて亡命してしまう。それにショックを受けた母親はますます社会主義に傾倒。ところが、まさに壁崩壊の直前、母親はある出来事から心臓発作で倒れ、眠り続ける。その間に壁は崩壊。母親はその後、無事目を覚ますんだけど、発作を避けるためには彼女にショックを与えちゃいけない。主人公である息子は、母親に東西ドイツの統一というショッキングな出来事を知られないために、インテリアを東ドイツ風に戻したり、東ドイツのラベルのついた商品を探したりと奔走するんだ」 弟「それだけ聞くとコメディみたいな感じもするな」 マ「多少コメディ的な要素は持っているよね。というかあらすじだけ知っていて実際に見るまでは、もっとそういう色の強い作品だと思っていた。ふたを開けてみれば、思ったほどコメディコメディしてなかったね」 妹「体制の変化なんて普通隠し切れないものだと思うけど、それを強引に隠し通す主人公と周囲の人間の慌てっぷりが面白いわね」 マ「窓からコカ・コーラ社の宣伝広告が見えたりね(笑)。どんどん街にあふれかえっていく資本主義の流れは、もう誰にも止められない。でも主人公だけはひたすらにそれを隠して、母親をだまし続けるんだよね」 弟「ニセのニュース番組まで制作してしまうっていうのには驚いたな。そこまでするん? って感じ。俺は主人公のマザコンぶりが気持ち悪かったけどな」 マ「映画でも語られることだけど、主人公は母親に統一を知られたくないという以上に、東ドイツという国に対して屈折した思いを抱いていたんじゃないかな。やっぱりどこかには、現状が急激に変化してしまうことへの恐れがあったと思う。そこに"母親のため"という動機付けをすることで、変化を恐れる自分自身をごまかしてた、と」 妹「確かにラストへ近づくにしたがって、主人公の態度にも変化の兆しが見えてくるよね」 弟「マザコンは最後まで変わらんけどな」 マ「基本的に人間は"変化すること"が嫌いなんだよね。でも人生には"変化しなきゃいけない時期"が必ずある。卒業だったり、入学だったり、出会いに、別れもそう。その変化を受け入れたり、自ら変化を求めたりすることで、成長できるんだと思う」 妹「この主人公にとっては、それがベルリンの壁の崩壊だったわけね」 マ「ただ主人公は統一デモに参加していたから、ドイツの統一が嫌だったわけじゃないよね。実際に訪れた変化に戸惑っていたのかな」 弟「俺にも変化する時期がくるんかな…まぁ金髪美女は死ぬまで大好きやけどな!」 妹「そこは別に変わる必要もないと思うよ…」 |