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「カフェオレ・ライター〜誰も書かなかった映画レビュー〜」は、映画、漫画、ゲームから、管理人の私生活に至るまで、独自の視点で紹介するレビューサイトです。(基本的にネタバレ有)

 

【2月7日】

英雄−HERO−レビュー(レビュー)




世界最初の皇帝、それが秦の始皇帝です。

この映画はそんな始皇帝と、彼を狙う暗殺者たちの戦いを描いた歴史絵巻……に見せかけたワイヤーバリバリのアクション映画です。

どうでもいいのですが、「英雄」という字面が普段まったく目にしないものだったので、思わず「ひでお」と呼んでしまいました。ひでおって、野茂か。



……この物語には4人の刺客が登場します。

主人公である無名。そして残剣飛雪長月

冒頭で、無名は始皇帝(この時点ではまだ秦王)の宮殿を訪れます。そして、残剣たち3名の刺客を倒したことを告げるのです。

ちなみに無名は、田舎の小役人。何でただの地方公務員のオッサンがこんなに強いのか……(答え:ジェット=リーだから)。

興味を持った秦王は、彼にその勝負の様子を尋ねます。ぽつぽつと語り始める無名。この映画は、無名がどうやって3人の刺客を倒したかを回想する物語なのです。

で、そのへんは実際に見てもらえればわかるのですが、実は残剣と飛雪(♀)は夫婦です。

しかし、秦王を殺す殺さないで揉め、物語中何度も夫婦喧嘩をします。彼らの夫婦喧嘩とは、殺し合いです。


まずは侍女と残剣の浮気をめぐって大喧嘩。残剣が侍女とにゃんにゃんしているところを目撃した飛雪が自室でショックを受けていると、そこへやることやった残剣がやってきて一言。

「わざと見せ付けてやったのさ!」

これにぶちキレた飛雪。背後から忍び寄ると、油断している残剣をぶすりと一突きにします。とても痛そうです……。


この後、無名が二人のもとを訪れ、「秦王を殺しましょう」と提案します。

しかし、残剣は渋い顔を見せます。天下国家のため、秦王が中国を統一するのが望ましいと考えていたからです。

これに納得いかないのは、今まで共に秦王暗殺のため戦ってきた飛雪。

彼女は無名に賛同し、協力を申し出ます。そしてなおもいい顔をしない残剣に「まずは邪魔者を消す―――!」と言い放ち、襲い掛かります。

結局、無名が加わって2:1になったこともあり、またしても飛雪は残剣をさっくりと刺殺。

クライマックスになって無名が、「わたしと互角に戦えるのは残剣だけ―――」と言う場面がありますが、本当にそんなに強いのでしょうか。残剣が勝ったところを見たことがないのですが……。

しかし残剣は、これら妻の襲撃を受けながらもしぶとく生き残り、養生して何とか傷を治します。その間、飛雪は「傷つけるつもりはなかった……」と悩ましげに額にしわをよせ、残剣の無事を祈りますが、思い切り殺すつもりで斬っていたように見えたのは気のせいだったのでしょうか。

これで終わったかと思いきや、映画のラストで無名が秦王暗殺に失敗したことがわかると、

「あの無名がしくじるはずはない……あなたが何か吹き込んだんでしょ!

と飛雪は再びヒステリーを起こし、剣を抜いて残剣に三度(みたび)踊りかかります。

普通に考えれば「残剣=最強」なので負けるはずはないのですが、なぜか残剣は剣を捨て、飛雪の剣に貫かれます。もしかしたら自分の横に殺し屋がいる生活がいい加減嫌になったのかもしれません。

これに、「な……なぜ剣を捨てたの……!?」と驚愕する飛雪。崩れ落ちる残剣を抱え、泣きじゃくります。

……だったら刺さなきゃいいのに……。

その後、ついに息絶える残剣の横で、飛雪もまた自害して果てました。結局この二人は、秦王とかまったく関係ないところで殺し合いばっかやってました。



無名が秦王を暗殺するしないの裏で、イッてる女に三回も刺されるという怖い物語が展開していた「英雄−HERO−」。

本当に恐ろしいのは、刺客でもなく、天下の暴君でもなく、女のヒステリーだということがよくわかる映画でした。

皆さんも女と刃物には十分お気をつけくださいね。

 




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