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「カフェオレ・ライター〜誰も書かなかった映画レビュー〜」は、映画、漫画、ゲームから、管理人の私生活に至るまで、独自の視点で紹介するレビューサイトです。(基本的にネタバレ有) |
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【7月21日】 「ハウルの動く城」は本当にハッピー・エンドか?(再掲)(レビュー) ※完全ネタバレ ということで、昔書いたハウルの動く城レビューを再掲しておきます。 金曜ロードショーと併せて読んでいただけると幸いです。
今回は、このアニメをレビューすることにしましょう。
聞くだけでワクワクするような設定ですね。 もちろん、それだけではなく、ハウルの弟子であり大きなお姉さんの視線を釘付けにした少年マルクルや、ハウルと契約したために城から動けなくなった火の悪魔カルシファーなどが物語に色を添えています。
ですので、まずはラストシーンに感じた僕の疑問から入ることにします。
ソフィーは若い姿に戻り、ハウルは心を取り戻しました。 そのおかげで、火の悪魔カルシファーは晴れて自由の身になり、一旦は飛び立ちますが、今度は自分の意思でソフィーたちのもとに帰ってきました。 マルクルは最後まで明るく可愛い少年でしたし、複雑な呪いをかけられていたカカシのカブは、ソフィーのキスによって呪いが解け、実は隣国の王子だったことが判明します。 ハウルの城こそ崩れてしまったものの、仲間たちはみんな元気! 輝かしい明日を象徴するかのように、ラストシーンの空は綺麗に晴れ渡っています。
そんな主要キャラたちの様子を水晶玉で見ていた、マダム・サリマン(ハウルの師匠で、この映画のボス的存在)は、ニッコリと笑ってこう言いました。
「ハッピー・エンドってわけね」
…………。
確かに、みんな幸せになったように思えます。 でも、一人だけ幸せになれなかった人がいます。
若い姿に戻ったソフィー。 心を取り戻したハウル。 解放されたカルシファー。 人間に戻ることができたカブ。 魔力を奪われ、最後まで若い姿に戻ることができず、おまけに介護を受けることになってしまった荒地の魔女。
王室つき魔法使いといえば、詳細は知りませんが、けっこう地位としては高い方なのではないでしょうか。 少なくとも、やたら偉そうなマダム・サリマンと同じような立場であったことは間違いないでしょう。 そこまでの権力を手に入れながら、50年前に王宮を追われ、それ以来、荒地に身を潜めながら王宮に戻るチャンスをずっと待っていたのです。 考えてみれば、物凄い執念です。ソフィーが呪われていた期間がどれぐらいだったのかはわかりませんが、せいぜい1ヶ月といったところでしょう。 こっちは50年ですよ。 ケタが違います。年季の入り方が違います。 そんな荒地の魔女にとって、王宮から呼ばれるということは、いわば悲願。 物語中盤で王宮から招集がかかったとき、荒地の魔女がどれほど嬉しかったか、想像に難くないでしょう。 ところがですよ。 「やっと、サリマンも私を認めたのね」と、ウキウキしながら王宮に向かってみれば、入り口で魔法を消され、そのせいで汗だくになって長い階段を上ることになり、挙句の果てにはサリマンに頼られるどころか、罠に引っかかって魔力を全て奪われるという始末です。 ちょっと前までは、馬車からはみ出んばかりのデカ顔を揺らして、「オホホ……」とか笑っていた荒地の魔女が、悲願を達成したと思った瞬間、一転して瀕死の老婆に。
まったく……90歳の老婆になったぐらいでガタガタ言わないで欲しい。なんだかんだでソフィーは、たまに若い姿に戻ったりもしていたじゃないですか。最後には18歳に戻った上にイケメンと結ばれたじゃないですか。 いいですか、荒地の魔女はこれから先の人生、リアルに90歳ですよ。しかもどう考えても結婚相手なんていないですよ。 これから先……どうしたらいいんですか! 責任取ってよね!
少なくとも映画の中では一度も呼ばれていません。 50年前に追放されているので、ソフィーやハウルが知らないのは無理もないかもしれませんが、昔からの知り合いであるはずのサリマンまで、彼女を「荒地の魔女」って呼んでますからね。 公式サイトの登場人物紹介を見ると、犬とかカカシでさえ名前があるのに、荒地の魔女だけあだ名しか与えられていません。 ……これって、イジメじゃないんでしょうか。 呼んであげて! 誰か、彼女の名を呼んであげて!
それが、彼女への最大の供養になることでしょう(死んでないけど)。
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