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「カフェオレ・ライター〜誰も書かなかった映画レビュー〜」は、映画、漫画、ゲームから、管理人の私生活に至るまで、独自の視点で紹介するレビューサイトです。(基本的にネタバレ有)

【8月13日】

平松先生の野球指南!「キララ」レビュー(レビュー)



今回ご紹介するのは、平松先生による20年前の野球漫画「キララ」です。

平松先生といえば相撲漫画に見せかけた別の何かである「嗚呼 どす恋ジゴロ」を当サイトでも取り上げましたが、この「キララ」もまた、野球漫画に見せかけた別の何かとなっております。

では、変なアドレナリンが出まくっている「キララ」をさっそく見ていきましょう。


物語は、一人の銀行強盗が警察に追われるところから始まります。……野球は……?

漫画が始まって最初のコマがこれです。さすがは平松先生、読者の期待を裏切りません。

銀行強盗は、そのまま球場へと逃げ込みます。

そこでは、本作の主人公であるキララ(表紙の男)が甲子園出場をかけて、ガールフレンドの見守る中、野球の試合を行っていました。

今すぐプロに通用するとまで言われる天才投手キララ……試合は彼が相手打線を0点に抑えたまま、9回を迎えていました。

しかし、そこへ先ほどの銀行強盗が乱入。

あろうことか、キララのガールフレンドでこの物語のヒロインを人質に取り、国外逃亡を要求します。

そこへ颯爽と登場したのは、昔の刑事ドラマを地でいくルックスの森田刑事。

ただの刑事と侮るなかれ、この男、今後も関係ないところでバシバシ登場します。

説得を続ける森田刑事ですが、それにも応じない犯人。

場が緊迫する中、キララがヒロインを救うために飛び出し、得意の豪速球を犯人に見舞います。

完全にかませと化した森田刑事。

ちなみにボールが普通に上着をぶち破っていますが、この程度のことに反応していてはこの漫画はこれ以上読めませんので、心してくださいませ。

ボールが犯人を強襲し、その隙に乗じてヒロインを助け出そうとするキララ。

しかし、犯人がとっさに発砲し……、

なんと、二人とも撃たれてしまいました。

ということで、ここまでが第1話です。

いかがでしょうか。

なんか読んでいてもう1年ぐらい連載してる量なんじゃないかと勘違いしそうになりましたが、これぞ平松先生ならではの密度です。

というか野球漫画の記念すべき連載1回目で主人公がピストルで撃たれて重体とは……タッチでも主人公が死にましたが、読者の疲労度はこちらの方がはるかに上です。


第2話からは、さらに話がややこしい方向へと加速。

何とか一命を取り留めたキララとヒロインでしたが、ヒロインは下半身の自由を失い、キララの体にはピストルの弾の毒素が流れ出していました。

その結果、

キララの命はあと数年……。

たった2話でこの超展開です。確かにこの漫画、14話で打ち切られますが、まるでそれを見越しているかのような急ぎっぷり。……いや、違うのです。この打ち切りとかそんなことはどうでもいいと言わんばかりの熱さ、それこそが平松イズムなのです。

ということで、2話までで話が動きまくった「キララ」ですが、話はさらに斜め方向へ進んでいきます。


天才と呼ばれた男キララ……体に爆弾を抱えた彼が選んだ道は、関東一の不良校へ転校し、そこでゼロから甲子園を目指すというものでした。

しかし、この学校の野球部の惨状は予想以上で、

不良の横暴にたまりかねて退部しようとする部員を磔にしてリンチを加えるなど、どう見ても異常です。

もちろん、それを黙って見ているキララではありません。

太陽を背負って颯爽と登場すると、

得意の豪速球で山田君を拘束していた縄を引きちぎります。どうやって4球一緒に投げたんだとか、縄を切るボールってそれどんな刃物だよとか、野暮なことを気にしてはいけません。キララならできる、それでいいじゃありませんか。

これに怒り心頭なのは不良たち。

ここで、キララが有名な投手だと見抜いた不良部員が、キララに無茶な勝負を吹っかけます。

「入部テストだ。その位置からおれたち全員を空振りにしてみろよ。一人でもバットにかすったら入部は認めねえぜ!」

と鼻息を荒げる不良たち。

確かに普通に考えれば無理な話ですが……しかし、キララは超高校級の投手です。

ちなみにこの漫画での超高校級というのは、超人間級と考えていただいて結構です。というか、不良どもはさっきキララの球が縄をぶった切るところを見ていた癖に、その威力を理解していないのでしょうか。バットにかするも何も、万が一体にかすったらケガじゃ済まないと思うのですが……。

さて、勝負の結果、キララの放った豪速球は不良野球部全員を空振りにしとめ、その先にいたキャッチャーにジャストミート。

どう見てもキャッチャー、死んでます。

キララ自身も胸にピストルを受け、生死の境をさまよったわけですが、比較するとこっちの方が重体に見えるのは気のせいでしょうか。

硬球……なんて恐るべき凶器でしょう。


この結果に、不良野球部員がキレます。

バットに仕込んであった日本刀で、キララに斬りかかる不良。

これについて色々つっこみたいことはありますが、そんなことを考えていたら、もっとつっこまなければいけない人が登場しました。

一部始終を見ていた森田刑事が、何か超かっこいいポーズで登場し、不良が構えた日本刀に向けて発砲。日本刀は粉々に砕け散ってしまいます。

びびった不良たちは、我先に逃げ出そうとします。

当然ですよね、グラサン刑事が現れたと思ったらいきなり撃ってきたんですから……しょせん不良どもは親に育てられている立場の子供。しかし、森田刑事はどう見ても本物です。

もう勝負なんてどうでもいいぜ〜と散り散りになる不良たちに向けて、

森田刑事、乱射。


……正義って、何だろう……ね。



ということで、一冊丸ごとレビューしようとしたら森田刑事の乱射で力尽きたので、続きはまた次回!

それにしても……いつになったら野球が始まるんですか……?

〜次回予告〜

ついに野球部が始動し、試合の予定も入ったキララたち。しかし部員が未だ2名しかいない。果たして試合当日までに9名そろえることはできるのか? 迫りくる対戦相手高校からの刺客にキララはどう対抗するのか? そろそろ野球やってくれよ!



関連レビュー:平松先生の男気指南!「嗚呼 どす恋ジゴロ」レビュー



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