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「カフェオレ・ライター〜誰も書かなかった映画レビュー〜」は、映画、漫画、ゲームから、管理人の私生活に至るまで、独自の視点で紹介するレビューサイトです。(基本的にネタバレ有)

9/18
かつてない展開の速さについてこられるか!? FBIのかっこよさを堪能できる『クリミナル・マインド 』
話題のアメリカドラマ「クリミナル・マインド」のレビューをマイコミジャーナルで書きました。よかったらご覧ください。
※山田井ユウキは僕のライターネームです。

【9月21日】

バブル期の大学生に学ぶ、正しい大学デビューの方法(レビュー)



「大学デビュー」

それは僕のように灰色の高校時代を送った者ならば一度は夢見る魅惑のワード。

もちろん僕の場合、デビューを試みてあっさりと失敗し現在に至るわけですが、当サイトをご覧の高校生の皆さんにはぜひ華麗な大学デビューを飾ってほしく思いまして、今回の記事を書きました。

ということでこれからご紹介するのは、こちらの大学デビューマニュアル本。

まだひとなみのキミのためのキャンパスはったり学のすすめ
大学生はったり講座


表紙を見て、 「絵、古くない?」と思われた方、鋭い!

この本の出版は昭和60年。つまり今から23年前です。当時はそろそろバブル景気に入ろうかという時期なので、今とは大学生活もだいぶ違っていたことでしょう。

しかし、バブル期ならではの熱気からはきっと学ぶことも多いはず!

そんなわけで、今回は皆さんの大学デビューを成功に導くために、当時のテクニックを色々と見ていこうと思います。

明らかにネタ本だろという野暮なツッコミは……聞こえないー何も聞こえないよー。



まずは本書の前書きから。

前書きの内容が怖いんですが……。

楽しい内容を期待していたら、いきなり冷水を浴びせかけられた気分ですが、何でしょうか、当時の都会はこんな恐ろしいところだったのでしょうか。というか「大学へ行けば単位を落とし」という嫌な項目がさりげなく混じっていますが、これは別に都会とは何も関係ないと思います。


続いて本題に入る前のページでは、

……このマニュアル本に頼ることを早くも躊躇させる挿絵が……。

というかこの人のファッションは一見スーツに見えますがよく見るとネクタイがおかしいですね。まさか、これが23年前の大学デビューの正装なのでしょうか。

と思ったら、さらっと入っている注釈に「サングラスと貸衣装で気持ちはグンと大きくなれる」とありましたので、この格好は貸衣装だったようです。……いや、貸衣装て!


早くも不穏な空気が漂ってきましたが、ファッションの流行が今と異なるのは仕方ないことです。これから大学生になる皆さんはとりあえずFINEBOYSでも読んどけばいいんじゃないかな。いや僕はそこらへんよく知りませんけど。

ファッションはともかく、大学生活のテクニックにはきっと23年前でも参考になる部分があるはず……ではさっそく最初のテクニックです。



テクニック:有名大学受験の経歴をちらつかせ、クラスで地位を確立する

さすがはタイトルに「はったり」と入っているだけあって、一発目からいきなり後ろ向きなテクニックの登場です。「有名大学受験の経歴をちらつかせる」ってアンタ……要するに「俺は今は●●大学だけど本当は東大を受けてたんだよねー」ってことですよね? ええと、それってむしろかっこ悪いのでは……?

しかもそのために準備するものとして、「有名大学の受験票(よくできる友人にもらう)」「実際に有名大学を受けた友人から仕入れた入試の状況の知識」など、他人に頼りっぱなしなのもまたいい具合に痛さMAX!

そもそも根本的な問題として、周りの友人も同じ大学に通っているのですから、この方法で小馬鹿にするのは完全にアウトだと思うのですが……。


ちなみにこの方法には「応用編」がありました。

はったりのために大学の授業をおろそかにするとは……なんという本末転倒……。

最後の友人たちの笑みはどちらかといえば嘲笑と呼ぶべきものだと思います。



テクニック:初めての面子での麻雀には、血染めの牌で相手をビビらせる

どういうギャグだよ。

血染めの牌なんて使われた日にはビビるというか、それ以降麻雀に呼ばれることがなくなると思うのですが、そこらへんどうなんでしょうか。

もうこの時点でオチているのですが、いちおう事例が書かれていたので引用してご紹介しますと、

フリーの雀荘で打つなら、まず雀ゴロが出入りしない店を選べ。髪を伸ばし、グラサンをかける。血染めのパイなどをぶらさげるのもいい。そして「サクラ」を用意し、別々に店に入る。なかで顔をあわせたら、「おっおまえは」といってもらおう。「久しぶりよのお、博多以来か」と笑えると、「このあいだは開局そうそうの天和でやられたが、今日は勝たしてもらうで」などと、宿敵の雀ゴロをよそおう。

どんなすごい方法かと思ったら、サクラを使って変な関西弁で芝居するだけでした。というかもう本書のテーマである「大学」とまったく関係なくなっているような……。それにしても著者、グラサン好きだな!



さて、次にご紹介するのは皆さんお待ちかね、女性の口説き方ですが、さすが大学デビューともなると一味違います。



テクニック:耽美な美少年愛好者を装って、実は女色にひたる

ないわ……これはないわ……。

何がおかしいって、

この単元では美少年愛好者(要するにホモのロリコン)になって、耽美な世界に女のコをおびき寄せ、コマしてしまう方法を学びます。

“ホモのロリコン”という言い方がすでに意味不明ですが、それより同性愛者のふりをした時点で女性の恋愛対象から外れてしまうんじゃないでしょうか……。間違ってないよね? 僕、間違ってないよね?

……そして説明の後半ではさらっとひどいことを言っているところに注目。

ただ美少年愛好少女には、ブスでデブで背が低く、メガネをかけた女のコが多いというのが難点ですが、こういうのをコマしてしまっても「やっぱり僕は美少年しか愛せないよ」と楽に手を切ることもできるのです。

他はネタで済んだとしても、これはダメだろ!
ためしに著者は同じことを今、ネットで書いてみな? ジブン……血ィ見るで……?


――おっと、思わず取り乱してしまいましたが、BL記事を書いていた者としては強く否定させてもらわねば。

それともアレでしょうか。23年前のBLに対する一般的な目ってこんな感じだったのでしょうか。

だいたい「やっぱり僕は美少年しか愛せないよ」って、それどんな言い訳だよ! もうちょっと他になんかあるだろ!


……この項目は早めに終わりたいのですが、後半のページがさらにひどかったのでご紹介します。

ええと、ちょっと一言ではつっこみきれないので、ひとつずついきますね。

こうして美少年愛好者であることが知れわたると、「少年というのは15歳ぐらいが一番いいんだ」などと女の子にいってあげましょう。もちろん秋田弁では駄目です。

余計ダメだろ! 「15歳ぐらいが一番いいんだ……」なんて言ってたら女の子どころか男も全部逃げるわ! むしろ捕まるわ!

……それと、なんなの? その唐突な秋田弁否定は。あまりにも突然過ぎて秋田の人、たぶん今びっくりしてると思うよ。

少なくとも「マラ」や「チンチン」といわず「ファロス」という心構えが欲しいものです。

「マラ」もおかしいけど、「ファロス」なんて呼ぶやついたらもっと嫌だろ!

また女の子は「○○って実はホモなんだよ」という話が好きなので、男子校出身者が周囲にいたらホモにしてしまいましょう。調べによると男子校のホモの割合69%という結果が出ていますので大抵当たります。

何調べだよ! これほど根拠のない話も久々に聞いたわ! というかホモの話しかしない男がモテるとはとても思えないんですが。



……ということで、いい加減この話に疲れてきたので、次の項目へ進みます。



テクニック:ムーア人の召使いを侍らせ、ホテルのプールで優雅な午後を過ごす

いや……どう考えてもネタとしか……。

というかムーア人の召使いってどういうことだよ、と思って後ろのページを見てみたら、「色の浅黒い友人に頼みましょう」と書いてありました。……ムーア人を知らない僕が言うのも何ですが、それはどう考えても無理だろう……。



さて、ラストです。



テクニック:性風俗情報だけで遊び人ぶり、あげくは歩く性病と尊敬を集める

「歩く性病」はどちらかといえば蔑称だと思うのですが……。



……ということで、いろいろと見てきましたが、まとめると、有名大学の受験経験をちらつかせつつ再受験を言い訳に留年し、血染めの牌を持って雀ゴロを気取り、女の子を口説くために美少年愛好者を自称し、ムーア人のふりをした友人を連れてホテルのプールに寝そべり、性風俗情報をかき集めて「歩く性病」の呼び名を獲得することが、真の大学デビューだということになります。

高校生の皆さん、ぜひ参考にしてみてくださいね!




以上、「本日の反面教師」でした。




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