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【2008年12月9日】

テニプリの後継者になるか? 月刊少年マガジンで期待の漫画スタート(レビュー)



月刊少年マガジンといえば、鈍器とでも称すべきぶ厚さでガンガンと並び称される少年誌。個人的には龍狼伝を昔から楽しみにしているのですが、その月刊マガジンで今月からとある新連載がスタートしました。

バカでかくプッシュされているバスケ漫画……ではなくて、右下の方にちっこく載っているのがそれ。

タイトルは「88(エイティエイト)」といいます。

この名前からでは内容が想像できませんが、よく見るとその横には「王道! スポーツ!! 新連載!!!」と、「!」の数を増やしながら猛烈にアピールしています。

王道のスポーツ漫画……。

スポーツ漫画といえば僕は真っ先にテニプリを思い浮かべてしまうのですが、しかしあれはスポーツ漫画に見せかけた別の何かなので、少なくとも「王道スポーツ漫画」とうたっている「88」はテニプリとはまったく違う路線だと思っていいでしょう。

でも気になるのでちょっとだけ見てみると……。


〜あらすじ〜

主人公は、とある高校のアイスホッケー部キャプテンを務めるヒカリ。人一倍部活に燃えるヒカリだったが、部員数は公式戦に必要な人数である15人にはるかに満たない5人だけ。加えて昨年の練習試合での敗北が重なり、部員たちは完全にやる気を失っていた……。


――ということで、物語は屋上にカーテンで作った綱をかけ、その上でチャンバラをする学生たちの姿から始まります。

どう見ても落ちれば死ぬ高さですので、野次馬も彼らの運動神経に感心している場合ではないと思います。ちなみにこの二人はどちらもヒカリの友人でアイスホッケー部員です。


ひとしきり盛り上がったところで、 この騒ぎを聞きつけてやってきたヒカリの鶴の一声により、空中チャンバラはストップ。

ところが、ふとしたはずみで、なんとヒカリの方が屋上から足を踏み外してしまいます

まっさかさまに落下していくヒカリ――死を覚悟したそのとき、

空中から飛んできた一本の鎖がヒカリの脚に巻きつき、地面すれすれで彼の命を救います


しかしいったい誰が……?

ヒカリが顔を上げると、そこには、

「死神が見える……」


実はこの男がこの漫画のもう一人の主人公。名前は北条。

ヒカリと同い年ながら、ケンカ、麻薬などの黒い噂が常につきまとうという、何でもありのトンデモ高校生です。

アイスホッケー漫画なのに「死神」という単語が出てくるあたり、これはなかなかどうして、色んな意味で期待が持てそうですね。


その後、ヒカリはやる気をなくした部員たちに「インターハイ優勝を狙おう」と声をかけますが、彼らは「そもそも部員が足りない」「オレらが強かったのは中学まで」と、なんだかんだ理由をつけて態度を改めようとしません。

するとそこへ現れたのは、まさかの北条

「できない奴に限って言い訳ばかりしやがる。そんなカスどもオレなら瞬殺できる! サノ! 全国を獲りに行くんだろう? お前は点を取ることだけに集中すればいい。ジャマな奴らはオレが全部倒す。オレがお前を護ってやる」

……と、何やら過激な演説をぶちかまし、最後の決め台詞は、


「この聖剣(エクスカリバー)でな!!」

……でした。もちろんエクスカリバーというのは、アイスホッケーのスティックのことです。


ということで、月刊マガジンから期待の新連載を紹介しましたが、もうなんかほんと、この漫画ヤバイです。

この見開きページだけ見たら、どう考えても異世界バトルとかそっち系ですもんね。

そんな作者のノリを編集者もよくわかっているようで、最後の煽り文は「纏(まと)いし黒衣を打ち捨てて、死神は騎士へと変わる・・・・!!」と、スポーツ漫画であることを微塵も感じさせないナイスな仕上がりになっていました。

ということで、アイスホッケー漫画「88」、皆さんもぜひ注目してみてくださいね。


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