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【3月30日】
はい、今日は「耳をすませば」レビューの後編をお送りしまーす。
前編を読んでない人は昨日の日記から読んでね。
さて、雫にあっさりと振られた杉村ですが、今後彼の出番はほとんどありません。
役目を終えた脇役は死なず、ただ消え去るのみ…(マッカーサー)。
しかし、ふった張本人の雫も多少ショックを受けたようで、傷心のまま、例の不思議な店に向かいます。
が、店は休みで、行き場をなくした雫は呆然と立ち尽くします。
そこで目に入ってきたのが、電車にいた猫。
店の前で丸まる猫の横に座り、「君も締め出されたの?」
やっぱり話しかける雫。
そのまま落ち込む雫ですが、そこに登場したのがあのキザな少年。
三度登場です。

少年「へえ…月島か」
雫「お店…開いてないの?」
少年「ああ、この店変な店だから、開いてるほうが少ないんだ」
どうやら、この少年はこの店の関係者のようです。
そして、バロン人形が見たいとわがままを言う雫に対して、
「あの猫の人形か。見る? こいよ」
強引な少年の誘いで、雫は裏口から店に入ります。
店内でバロン人形に見とれる雫を置いて、少年は別室で何とバイオリンを作り出します。
文字で書くと想像しにくいかもしれませんが、要するにカンナみたいなので木を削り、文字通りバイオリンを製作しているわけです。
それを見た雫は、「バイオリン弾けるんでしょ? 弾いて弾いて!」と少年に迫ります。
渋々といった感じでカントリーロードを弾き始める少年。
それに合わせて雫も歌いだします。

突然言われて弾き始めた割に、このカントリーロードが明らかにあらかじめ練習しただろ! っていうぐらい上手なんですが、これもヤツの策の一つなのかもしれません。

少年(ふふふ…洗脳してやるぜ…)
そして、以前出会った店の主人も帰ってきて、仲間と一緒に楽器を演奏し始めます。
この人たちもめちゃくちゃ楽器がうまいです。
そして演奏会終了。
ここで、この少年の名前が、例の天沢聖司だということが発覚するのです。
一応映画の筋からいけば「えぇ〜!?」と驚くところなのかもしれませんが、最初からパターン見え見えだったので、ちっとも驚けませんでした。
で、天沢に送ってもらった帰り道、天沢は「将来、バイオリン作りの職人になりたいんだ」と、自分の夢を語ります。
ていうか「バイオリン作り」て! そんな団子でも作るかのごとくバイオリン作りますって言われてもね!
うーん、カッコイイ! そりゃ、こんなのと比べられたら杉村は勝てませんね。
雫と同じように同じような本を読んでいながら、雫とは違い将来の進路をしっかりと決めている天沢聖司に、雫はコンプレックスを抱きます。
それは雫が初めて感じた焦燥感でした。
翌日、学校へ行くと、昨日の帰り道で天沢と一緒だったことが早くも級友にバレていて、ちょっとした噂になっていました。
ちなみに告白以来ギクシャクしていた杉村とも、何とか普通に挨拶できるようになりました。おめでとうございます。
昼休み、雫のクラスに天沢がやってきます。
天沢「月島…いるかな?」
雫「は、はいっ!」
突然の天沢の訪問に戸惑う雫。
しかしこの男、今までは唐突に現れるだけだったのに、名前が発覚した途端大胆になりました。
屋上に呼び出された雫は、天沢に向かって文句を言います。
雫「あんなに人がたくさんいるところで…」
天沢「ごめん、でも、雫に一番に教えたかったんだ」
あれっ? さりげなく「雫」って呼び捨てになっていますね。
言葉をたくみにあやつって距離を詰める…さすがは天沢聖司。15歳とは思えない恋テクです。
さて、何を雫に教えたかったのかというと、自分の夢であるバイオリン職人になるために、中学を卒業したら修行をしにイタリアへ行く。それが可能になったんだということを教えにきたわけです。
まあそんなことはどうでもいいのです。
なぜならこの後、彼は衝撃の告白をするのですから!
いいですか、耳かっぽじって聞いてくださいよ。
雨がやみ、屋上の手すりにもたれかかる雫と天沢。
そして天沢が一言。

天沢「俺…図書カードで、ずっと前から雫に気がついていたんだ」

えっ?

天沢「図書館で、何度もすれ違ったの、知らないだろ」

ええっ?

天沢「隣の席に、座ったこともあるんだぞ」
なぜか自慢そうに笑う天沢。

天沢「俺、お前より先に図書カードに名前を書くために、ずいぶん本読んだんだからな」
……

ストーカーだぁ!!
間違いありませんよ!
ヤツは本物のストーカーです!
が、この時点で既に天沢に惚れていた雫は、
天沢のさりげないカミングアウトにも気づかず、逆に「すごいね…」と感心する始末。
やはり普通の15歳ではこんなもんなのでしょうか。
雫では天沢にはとても太刀打ちできません。
そして天沢は、衝撃のストーカー宣言をうやむやにするかのように、数ヶ月間イタリアへ高飛びします。
もちろん表向きはバイオリン作りの修行と言っていますが、僕の目は欺けません。
それはともかく、見事に洗脳されてしまった主人公、月島雫。
どんどん進路を決めて進んでいく天沢聖司に自分も追いつきたいという思いから、「わたしにも何かできることをしよう」と思い立ちます。
「そうだ! 小説を書こう!」
ちょっと強引な展開という気もしますが、2時間アニメなので仕方ないのです。
さっそく、雫は例の怪しげな店に置いてあった猫の人形、バロンを主人公にした物語を書くことにします。
そして余りにも執筆に熱中するあまり、学校の成績を大幅に下げ、親が呼び出される始末。
恋の病とは恐ろしいですね。雫の暴走はもう止まりません。
とにかく両親を説得し、精一杯小説を書くことを決意します。
この後いろいろと小説に関しての描写があるんですが、面白くないので割愛します。
物語は、雫が小説を書き終えて満足したところにまで進みます。
自分自身と向き合うことで己の未熟さを知り、よりいっそうの精進を誓う雫。
この物語最大の教訓が語られます。
ここで言いたいことは言い切ったので、本編は一気にラストシーンへと突入していきます。
小説を書き終わり、ぐっすりと眠りこける雫。
まだ日も昇らない冬の早朝、ふと目を覚ますと、窓の外に何かの気配を感じます。
まさか!?
嫌な予感がします。
雫がゆっくりと窓を開けると…

!?

出たー!!
なんと、イタリアへ行っているはずの天沢聖司が手を振っているではありませんか!
そう、彼は少し予定を早めて日本へ帰ってきたのでした。
しかも雫が小説を書き終えたちょうどその翌日に。
このナイスすぎるタイミングに天才ストーカー天沢聖司のしたたかな策略を感じますが、残念ながら証拠不十分で釈放です。
困惑する雫に、自転車の後ろに乗れと合図する天沢。
既に恋の奴隷と化している雫は、言われるがままに天沢の自転車に乗ってしまいます。
そしてそのまま走り出す二人。
道中、天沢が雫に言います。
天沢「雫に早く会いたくてさ、何度も心の中で叫んだんだ。『しずくー!』って。そしたらさ、本当に雫が顔出すんだもん。すごいよ俺たち」
本当にすごいのはお前のしつこさだよ。
いいですか、皆さん。ここは感動するところじゃないですよ?
よく考えてくださいよ。早朝、自分の家の下に、イタリアへ行ったはずの男がやってきて自分をじっと待ってるんですよ。心の中で自分の名前を叫ばれてるんですよ。
どう考えても粘着質ストーカーそのものじゃないですか!
なぜ雫もこれがわからないのか…。
で、拉致られた雫は、天沢と共に”秘密の場所”へと向かいます。
ここでならたとえ天沢に殺されても遺体は発見されないでしょう。
ともあれ、二人は一緒に日の出を見ます。物語中(表向きは)最大の感動シーンです。
雫「わたし、聖司がいたからがんばれたの…自分のこと、前より少しわかったから…」
さりげなく、雫の、天沢に対する呼び方が、天沢君⇒聖司君⇒聖司 と変わっていくことに気づきましたか?
この娘、ピュアなんだか計算高いんだか分からなくなってきました。
ここで、天沢が雫に言います。

天沢「雫…俺と結婚してくれっ!」
きた!
自分の脳内だけで妄想を膨らませて、いきなり飛躍した考えを相手に押し付けるのはストーカーの特徴ですよ!
こんな無茶なことを急に言い出す中3もいません。
これで雫もわかって…!
うなずく雫。
天沢の勝ちーーー!!
そして流れ出す主題歌。カントリーロード。
おめでとう。たとえストーカーと言えども勝てば官軍。
恋人同士になったからには、もうストーカーだなんて呼べないね…。
お幸せに…(すごく脱力した笑顔で)。
※ 参考資料
【ストーカー行為規制法案】
目的…略
● 定義
(1)つきまとい、待ち伏せし、住居、勤務先など通常所在する場所の付近において見張り、または住居などに押しかけること。

天沢「しずくー!」
(2)その行動を監視しているような事項を告げ、またはその知りうる状態に置くこと。

天沢「何度もすれ違ったんだ」
(3)面会、交際その他の義務がないことを行うことを要求すること。
(4)著しく粗野または乱暴な言動をすること。
(5)電話をかけて何も告げず、または拒まれたにも関わらず、連続して、電話をかけ、ファクシミリ装置を用いて送信すること。
以下略。
● 罰則
ストーカー行為に罰則(6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金、親告罪)を設ける。
以下略。
天沢有罪。
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ハイ、移転記念ということで2夜にわたってお送りした「耳をすませば」レビュー。いかがだったでしょうか。
何といいますか、ウチは別に耳すまサイトではないのですが、すっかりそういうことになってしまってるのでもうそれでいいです。これからもジブリをいじっていこうと思いますのでどうぞよろしくお願いします。
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