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「カフェオレ・ライター〜誰も書かなかった映画レビュー〜」は、映画、漫画、ゲームから、管理人の私生活に至るまで、独自の視点で紹介するレビューサイトです。(基本的にネタバレ有)

「耳をすませば」レビュー 前編

※完全ネタバレ



スタジオジブリのアニメ、「耳をすませば」。

言わずと知れた名作ですが、今回はこれをレビューしてみることにします。

とにかく感動作品です。この感動を皆さんにもお伝えしたい。

そんな気持ちでレビューすることにします。


では、さっそく登場人物を紹介しましょう。

主要な登場人物を、僕の独断と偏見で簡単に紹介してみます。

−−−

月島雫=主人公・中学3年生・♀・妄想癖あり)

天沢聖司(中学3年生・♂・ストーカー

原田夕子(中学3年生・♀・雫の親友・そばかす)

杉村(中学3年生・♂・バカ)

天沢のおじいさん(地球屋という怪しげな店を経営)

ムーン(ブタみたいな猫)

バロン(猫の人形)

−−−

とまぁ、簡単に紹介してみました。

ちょっと独断が入りすぎた感もありますが、だいたい合ってるかと思います。

あとは各登場人物の家族などが出てきますが、特に説明の必要はないでしょう。


さて、いよいよ映画スタートです。

「カントリーロード」の美しい旋律と同時に、都会の街が映し出され、団地にカメラが移動します。

そこへ、主人公である月島雫がコンビニから帰宅。帰ってくるなり本を読み始めます。

どうやら、雫は本オタクのようですね。

そして……。

雫が図書館で借りた本の図書カードには、必ず雫より先に、謎の男「天沢聖司」の名前があります。

普通に考えれば気持ち悪いのですが、そこは妄想癖のある雫。「どんな人なんだろう……」と、図書カードを見ながら胸をときめかせています。

ちなみにこのシーンでの図書カードが3枚重なるところは、僕にはホラー映画の演出に見えました。

翌日、雫は学校へ出かけます。学校はちょうど夏休み。

にも関わらず、雫は保健の先生に頼み込み、図書室の鍵を開けてもらいました。

さすが本オタク。夏休みが終わるまで待ちきれないわけですね。本屋に行けよと言いたくなりますが、そんな理屈は雫には通じません。

雫が学校へ着くと、親友の夕子が登場。

「あ〜! しずくー! またこんなところにいた! 15分も待たせて、またそばかすが増えちゃうじゃない!」

と、登場するなり「そばかすそばかす」うるさい夕子。

この瞬間、僕の中で「夕子=そばかす」とインプットされました。

……そうこうしているうちに、夕子が雫に相談を持ちかけてきます。

なんと、ラブレターをもらったというのです。

この相談に、雫は「付き合ってみれば? それで嫌だったら別れる!」と、他人事モード全開の、適当な返事をします。

しかし、浮かない顔の夕子。聞けば、夕子には既に心に決めた人がいるというではありませんか。

「誰?」

目を輝かせながら、スキャンダル大好き雫が、夕子を問い詰めていると、雫の友人である杉村が、グラウンドから「おーい」と、声をかけてきました。

この杉村は、雫に「バカ」を連発されるかわいそうな役回りです。

この瞬間、僕の中で「杉村=バカ」の公式が完成しました。


ところが、杉村の登場で、予想外に慌てる夕子。どうやら、夕子の好きな人とは杉村のことだったみたいです。いやぁ、青春ですね。

バカとそばかすの恋を応援してやろうと思ったんですが、いかんせん彼らは脇役。僕の記憶からはすぐに消えてしまいました。

夕子を送った後、借りた本をベンチに置き忘れたことに気づいた雫は、一人で学校に戻ります。

しかし、これは後でわかることなのですが、本は雫が置き忘れたのではなく、知らない間に盗まれていたのです。誰が犯人かはこの後判明します。


ベンチまで雫が戻ると、そこに座って雫の本を読んでいる少年がいるではありませんか。

さぁ、いよいよ主人公その2、というよりも本当の主人公の登場です。

雫「あの…その本…」

少年「…ああ、これ、お前のか。ほらよ、月島雫」

そう言い放ち、本を雫に渡す少年。

雫「あの、何で名前……」

少年が自分の名前を知っていることを疑問に思い、尋ねる雫。当然の疑問です。

そこで少年、振り返ってキザったらしく、

少年「さて、どうしてでしょう」(ニヤリ)

……これが「耳をすませば」のファーストキモワードです。

登場からして、嫌なやつっぷりを見せ付ける、この少年。

どうせこいつが天沢聖司っていうオチなんだろうな、とか思いつつ、物語はさらに進みます。


ある日、雫は、図書館で働く父親に、お弁当を届けに行くことになります。

このときの雫は、麦わらっぽい帽子をかぶってお出かけという、95年当時の15歳にしても信じられないファッションセンスの持ち主ですが、まぁジブリのファッションセンスのなさには昔から定評があるので、見て見ぬふりをすることにします。

道中、電車の中で、雫は太った猫に出会います。

電車に野良猫が一匹で乗っているというのもおかしな話ですが。

ここで雫、常軌を逸した行動に。

「猫君…一人?」

猫に話しかけます。

「外、面白い?」

「どこまで行くの?」

次々話しかけますが、当然猫は無視。

「おーい、答えてよぉ」

当然、電車なので他の客もいます。電車で猫相手に真剣に返事を求めるイッた目の女の子……か……。

その後、猫は雫と同じ駅で降ります。猫が気になるのか、図書館へ行くという目的を忘れて猫を追いかける雫。

もう立派な病気です。

猫を追いかけているうちに、雫は知らない路地に迷い込み、そこで不思議な雰囲気の店を発見します。

猫につられるようにして店に入ると、そこはアンティーク雑貨を置いている店でした。

店内に客の姿はなく、神秘的な静けさが雫を包み込みます。

妄想狂の雫にはぴったりの店と言えそうです。

そこで雫は、バロン人形という猫の人形を見つけます。

「あなたは、さっきの猫君?

と、寝言をほざく雫。

こんな客がいたら、他に客がいても逃げ出すと思います。

すると、ここで店の奥から、

老人「やぁ、いらっしゃい」

多分、雫の狂った言動が恐ろしくて今まで声をかけられなかったんだと思いますが、この店の主人(推定年齢70歳)が登場。

アンティークの時計を見せてもらったりしているうちに、この老人と仲良くなった雫でしたが、ここでやっと図書館に弁当を届けに行くという本来の目的を思い出します。

親父さんは、娘を信じたばっかりに、昼飯が食えなかったわけです。

でも、罪悪感のカケラもない雫は、親父のことなどそっちのけで、「ステキなお店が見つかった♪」と喜んでいました。ひどい娘です……。

急いで図書館へ向かう雫でしたが、着いてすぐ、先ほどの店に弁当を置き忘れてきたことに気づきます。

まぁ、これもさっきの本と同じで、置き忘れたのではなく誰かがパクったわけなんですが、それもまとめて後で判明します。

雫が途方に暮れていると、タイミングよく例のキザな少年がチャリンコで登場。

ていうかタイミングよすぎます。何か陰謀の匂いがプンプンしてきましたよ。

「ほら、これ」

差し出す少年の手には雫の弁当が。

「あ…ありがとう…でも、どうして?」

当たり前の疑問です。

すると少年、キザに一言。

少年「さて、どうしてでしょう」(ニヤリ)

……そろそろ大人の怖さを叩き込んでやってもよかですか?

結局、少年の正体は謎のまま、夏休みは終了。

学校が始まり、無事に学期はじめのテストも終わります。

……と、思っていたら、夜になって夕子から電話がかかってきました。

この映画の公開は95年だったので、まだ携帯電話は普及してなかったんですね。

さて、雫が待ち合わせ場所へ行くと、夕子は泣きはらしたひどい顔になっていました。どうやら原因は、夕子が片思いする杉村にあるようです。

……そういえば、そんな設定でしたね。

夕子が落ち込んでいる原因は、杉村が例のラブレターの送り主と友達だったことから、早く返事をくれないかと催促にきたことにありました。

好きな人にそんな話を持ち出され、すっかり傷ついたそばかす……じゃなかった、夕子は、すっかりへこんでしまっています。

「あいつ、鈍いから…」

と、天を仰ぐ雫。少しも慰めにはなっていませんが、ともあれ夕子も落ち着いたようです。

翌日、雫は杉村に呼び出されます。

セミの鳴き声だけが聞こえる静かな神社で、杉村が話し出します。

ここからが、この「耳をすませば」屈指の名場面です。

「あのさぁ、原田(夕子)が急に泣き出してさ…」

「杉村さぁ、夕子は『どうしてあんたにそんなこと言われなくちゃいけないの』って言ったんでしょ?」

「うん、だから野球部のやつに頼まれたって…」

「ちがーう! それって、あんたにはそんなこと言われたくないってことよ! この意味、わかるでしょ!?」

「わかんないよ! はっきり言ってよ!」

開き直る杉村。やはりバカでした。

業を煮やした雫が、ついに叫びます。

「もう! ほんっと鈍いわね! 夕子はね! あんたのことが好きなのよ!」

それを聞いて、頬を赤らめる杉村。

「え…? そんな…俺、困るよ」

「困るって…かわいそうなのは夕子よ! ショック受けて学校休んじゃったんだから!」

……雫が勝手に夕子の気持ちを喋ったことを知ったらもっとショック受けると思いますが……。

さぁ、ここで男、杉村。脇役の意地を見せます。


杉村「だって…俺、お前のことが好きだったんだっ!」


よく言った杉村!

しかし、脇役の悲しいサガか、あっさりふられます。


……ここで、僕は思いましたね。

もし、もしこの時、雫と例のキザな少年との出会いがなかったら、雫は果たして杉村の告白を断っていたでしょうか。

そう。

もしかすると、この時、雫の心には既にあの少年がいたのでは?

だとすると、何という絶妙なタイミング!

あのとき、雫が本をベンチに忘れなければ……そして弁当を店に忘れなければ……あの少年と出会うこともなく、杉村と付き合うことになっていたかもしれないのです。


……ハッ!?

まさか……まさか全てが仕組まれていたとしたら……!?


よく考えてみろ!

あのキザな少年との出会いは、果たして偶然だったのかを……!



衝撃のサスペンス(?)レビューは後編へ続く!




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