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「カフェオレ・ライター〜誰も書かなかった映画レビュー〜」は、映画、漫画、ゲームから、管理人の私生活に至るまで、独自の視点で紹介するレビューサイトです。(基本的にネタバレ有)

マッハ! レビュー

※ネタバレ



みなさんは、世界一おバカな映画を見たことがあるでしょうか?

それは、「マッハ!」という映画です。

ではどこがバカなのかというと、「マッハ!」の有名な5つのこだわりです。


1.CGを使いません。
2.死んでもワイヤーは使いません。絶対!!
3.主役は俺だ! スタントマンは使いません!
4.早回しを使いません。
5.最強の格闘技 ムエタイで闘います。


以上、本当に映画の中で出されていたテロップを忠実に写しました。

これまでの格闘技映画の常識を、根底から覆す、5つのルール。

まとめると、「とにかくガチンコで」ということです。

マトリックスやロードオブザリングなど、CG全盛時代にすごいこだわりです。まるでTU-KAのような逆走ぶりです。

ちなみに映画の中には、そこは素直にCGを使ったほうがいいんじゃ……という場面も多々でてきます。やっぱりというか、俳優も結構負傷しているみたいです。

何が監督をそこまで追い立てるのかわかりませんが、すごいのは監督ではなく、主演俳優です。

この余計なこだわりを実現するためには、とんでもない超人が必要……。

そこで目を付けられたのが、トニー・ジャー

見てもらえればわかるのですが、本物です。もはや俳優ではありません。リアルストリートファイターです。

演技力よりもむしろ身体能力を重視してキャスティングしたのか、主演なのに彼のセリフは原稿用紙1枚に収まるぐらいの量しかありません。まぁサブキャラがストーリーを引っ張ってくれるので問題はないわけですが。

動画でなければ、この映画の魅力は100分の1も伝わらないわけですが、そこを何とか解説していきましょう。


−あらすじ−

とある村の大切な仏像が盗まれた! 取り戻す役目を負ったのは、一人の若者。果たして若者は立ちはだかる困難と強敵を倒し、仏像を持ち帰ることができるのか!?


……あらすじは以上です。

ストーリーをマンガで描いたら、36ページぐらいで終わりそうな感じ。ジャンプの読み切りにするにも、「もう少し描いてよ」と編集部から注文がくると思います。

それを2時間弱かけて映画に仕立て上げた「マッハ!」。

どこに時間を使ってるかというと、言うまでもなくアクションシーンです。


何しろ、オープニングからいきなりアクションです。

村にあるでかい樹に若者が群がり、てっぺんにある布を争奪するという勝負をするシーンんから始まります。これは、この村の伝統なのでしょうか。

ここで、既に5メートル以上はあろうかという大木から人が落ちまくります。

気合十分のオープニングですね。

この映画は、常にガチだということを念頭において見なければ、CGだと勘違いしかねない場面が多いので、しょっぱなから気をつけてくださいね。

心なしか、樹から落ちた俳優の、苦痛にゆがむ顔がリアルです。


さて、この後、オンバク(仏像の首)が村から持ち出され、それを取り戻すために、トニー・ジャー演じるティンが旅に出ます。

ストーリー的にはここまでで半分は終わっているので、後はアクションシーンにだけ注目していればOKです。

首を追って都会へと出てきたティンは、次々とトラブルに巻き込まれ、悪者に追われることに。

この追撃のシーンが、中盤の見所です。


逃げるティンのスピードとジャンプ力は半端ではありません。

子供ぐらいなら軽々飛び越え、机も飛び越え、狭いドラム缶の間も易々と潜り抜け……。

しまいには、鉄線の輪っか(直径50センチくらい?)の中をも体を折りたたんで潜ります。

いきなり超人的な身体能力を見せ付けるティン。

この後も幅4,50センチの隙間をわざわざ側転で駆け抜けたり、空中で2回転して敵の攻撃をかわしたり……。

これが全部ガチですからね。

ただの人間じゃないとは思っていましたが、ここまでとは。

……とりあえず、普通の人間は180°開脚したまま車の下をスライディングで通り抜けたりできないと思います。


そして悪者から逃げ切ったティンは、今度はラストまで息もつかせぬ対人間アクションに挑むのでした……。

ま、そこは実際に映画で見てもらうとして、一つだけ言わせてもらうなら、まさか、リアルに熾炎脚(しえんきゃく)を見る日が来るとは思いませんでした。


あ、そうそう。

「マッハ!」のTVCMでの、観客の感想コメントなんですが、「熱すぎ!」「強すぎ!」「跳びすぎ!」はいいとして、女性に「生すぎ」と言わせるのは、公共の電波に乗せるギリギリのラインだと思います。




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