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「カフェオレ・ライター〜誰も書かなかった映画レビュー〜」は、映画、漫画、ゲームから、管理人の私生活に至るまで、独自の視点で紹介するレビューサイトです。(基本的にネタバレ有) 

千と千尋の神隠し レビュー

※完全ネタバレ



今回レビューするのは、もののけ姫ですべてを出し尽くしたかと思われた宮崎監督が再び原作・監督・脚本を手がけた超大作「千と千尋の神隠し」です。

おそらく、親御さんの多くが、「子供に見せたい映画」にこの作品を推すのではないでしょうか。それぐらい有名かつ大ヒットを記録した大作を、僕ごとき小童がレビューしてもいいものでしょうか…。


…ま、いつも通り気にせずやっていきましょうか☆



舞台は現代の日本。

さて、とりあえず最初のシーンから見ていきましょう。

引っ越すことになったとある一家が、車に乗って新居へと向かう場面から物語は始まります。

後部座席に寝そべっている、ものすごくやる気のなさそうな小娘が主人公の千尋。

ラピュタで、パズーが残業を終え「おじさん! 肉団子!」と言いながら登場したのとは正反対です。この15年間で、主人公はどんどん無気力になっているようです。


ひょんなことから、両親と千尋は不思議な世界へと迷い込みます。

テーマパークのようにも思われたその場所は、実は神々が集う、油屋と呼ばれる銭湯でした。

そうとは知らず、そこらへんの屋台に置いてあった料理をバクバクと無断で食べ始める千尋の両親。

「お店の人に怒られるよ」と千尋が言っても、

「大丈夫、お店の人がきたらお金を払えばいいさ」と、社会人とは思えないセリフを吐く父親。何が大丈夫なのか、さっぱりわかりません。

娘が娘なら、親も親ですね!

というか、もしかして千尋一家が引っ越してきたのって、社会常識の欠如した父親が、そのせいで会社をクビになったからですか……?

それならすべてが一本につながりますよね!


とまぁ、この調子で千尋の両親を追いかけようかと思ったのですが、あいにく神々の怒りに触れた両親は、豚の姿にさせられ、以後ラストまで出てきませんので、もうどうでもよくなりました。

そして、他にもっと言及しなければならないキャラが登場したのです。

親が豚になってしまった千尋は、不思議な世界をあてもなくさまよいます。

と、そこへ一人のイケメン少年が現れます。

なんだか、誰かを彷彿とさせる髪型をしています。確か「ヒカルの碁」とかいうマンガで見た気がします。

千尋に気づくと、「ここへきてはいけない! すぐ戻れ!」と叫ぶ少年。何なんでしょう、新手のナンパでしょうか。

わけもわからず逃げ出しますが、結局、千尋は別世界に取り込まれます。

と、そこへ再び先ほどのアキラ少年が登場。そっと千尋の肩を抱きます。何気に手が早いやつですね。

驚く千尋に、

「大丈夫、わたしはそなたの味方だ」

と囁く少年。

父親の時にもツッコみましたが、いったい何が大丈夫なのでしょうか。大丈夫と言うお前は何者だ、って感じですよね。

こんなセリフで女の子をナンパできるなら、僕は今すぐ渋谷に出かけますよ。

<実践例>

「ねぇ、ちょっといいかな」
「は? 何アンタ」
「カラオケでも行かない?」
「はぁ?」
「大丈夫、わたしはそなたの味方だ」
「…マジ、キモーい」

失敗。

……さらに、少年は、

「口を開けて。これを早く。この世界のものを食べないと、そなたは消えてしまう」

と言いながら、なにやら鼻くそみたいな丸薬を千尋に無理矢理食べさせます。なんて強引なやつでしょう。

こいつ絶対、飲み会で勝手にレモンを搾るタイプです。

少年に連れられて、千尋は油屋と呼ばれる建物に足を踏み入れます。

建物の周りには、奇怪な姿かたちをした妖怪どもがウヨウヨ。

バレないように、千尋は息を止めて橋を渡ります。どうやら息をしなければ千尋の姿は妖怪には見えないようです。

ところが、我慢できずに思わず息をしてしまい、あっさりとバレてしまいます。どうやら、最近の子供は忍耐力に欠けているようです。

すかさず、少年は千尋を連れて高速飛行し、木戸から外へと脱出します。ていうか最初からこのスピードで入ればよかったんじゃないでしょうか。イケメンの考えることはよくわかりません。

何とかその場を抜け出した二人は、今後のことを相談します。

「とりあえず仕事をするんだ」と無責任なことを言い出す少年。しかし頼れる者が彼しかいないので、千尋はうなずくしかありません。

「わたしの名はハクだ」

と名乗り、少年は建物の中へと消えていきました。

ハクに言われた通り、油屋を支配する魔女、湯婆婆(ゆばーば)のもとへと赴き、「ここで働かせてください!」と懇願する千尋。

最初は渋っていた湯婆婆ですが、しつこく頼み込む千尋に根負けしたのか、下働きの仕事を与えてくれます。

この湯婆婆がまたとんでもなくツッコミがいのありそうなキャラクターなのですが、今回はあのハクに注目していきたいので、スルーします。

そして、千尋には油屋用の新しい名、「千」が与えられます。

ここで千尋はハクと再会。なんとハクは湯婆婆に仕える魔法使いだったのです。

「あの…ハク?」

と、千尋が話しかけると、

「無駄口を利くな。わたしのことはハク様と呼べ

と、妙に偉そうなハク。どうやらこの世界で千尋が頼れるのが自分一人だけだという事実に気づき、調子こき始めたようです。

もうほとんど、態度のでかさはムスカ様級です。

さて、ハクの変貌ぶりに驚いた千尋は、先輩であるリンに思わず、

「ここにハクっていう人、二人いるの?」と尋ねます。

すると、リンは、

「二人ぃ!? あんなの二人もいたらたまんないよ! あいつは湯婆婆の手先だから気をつけな」

と、あんなの呼ばわり。

おやおや、ハクは随分嫌われているようです。そりゃあ本性があんなに偉そうでは仕方ありませんよね。

それにしても……頼りにしていたハクが、湯婆婆の手先だった!

その衝撃の事実に、体調を崩してしまう千尋。信じているものが壊れていく様は、いつ見てもエグいですね。でも、人はこうやって大人になっていくんですよ…千尋…(メーテルの顔で)。

翌日、千尋はハクに起こされます。

昨日とは打って変わって、「おいで。お父さんとお母さんに会わせてあげる」と優しい笑みを浮かべるハク。

これは罠? それとも、もしかして、恋愛にはお決まりの、飴とムチ作戦でしょうか。

さすがはイケメン。高度なテクニックを使いやがります。

ジブリ一のナンパ男はアシタカかと思っていましたが、ハクもかなりの腕前でした。

ハクは千尋におにぎりを差し出します。

「食べたくない…」と千尋が拒否すると、

「千尋が元気が出るようにまじないをかけて作ったんだ。お食べ」

……いったい何のまじないでしょうか。冷静に考えればかなり気持ち悪いセリフです。

しかし、この愛情溢れる攻撃に、千尋は思わず涙。一人の女がイケメンの毒牙にかかった瞬間です。

その後、しばらくは千尋が働いている様子が描かれます。ハクは出てきません。

そして、物語のメインとも言えるカオナシが登場し、暴れまわるわけですが、このへんはハクに関係ないので各自見といてくださいね。

カオナシ編が一段落すると、いよいよ物語も終盤です。


……と、ここでハクの正体が発覚!

なんと、ハクは白い竜だったのです!

竜の姿で、傷つき倒れ伏しているハク。いったい何があったというのでしょう?

わけもわからず千尋がハクに近寄ると、一人の老婆が姿を現します。湯婆婆にそっくりのこの女性は銭婆(ぜにーば)。湯婆婆の双子の姉で、どうやら二人は反目し合っているようです。

そして銭婆の口から語られる真実!

ハクをズタボロにしたのは、やはり銭婆でした。

その理由は、彼女の家からハクが魔女の契約印を盗み出したからだというのです。

表裏のギャップが激しいだけでなく、泥棒だったとは……ハクの化けの皮が次々とはがれていきます。ついでに海苔みたいな髪もはがれてしまえばいいのにね!

もうハクを見限ってもいいと思うのですが、既にやつのイケメンビームにやられている千尋は、

「ハクがそんなことしっこない! 優しい人だもん!」

と、必死にかばいます。

しかし、銭婆に、

「竜は皆、優しいよ。優しくて愚かだ…魔法の力を手に入れようとして妹の弟子になるなんてね」

などと、言われ放題。

つまり、ハクは、優しくて愚かで二面性があってナンパテクは超一流のケダモノということでファイナルアンサー?


……さて、ハクにはどうやら銭婆の呪いがかかっているということで、千尋は銭婆のもとへと許しを請いに赴きます。

あんなの放っておけばいいと思うのですが、千尋はもはや恋する乙女状態なのでそうもいかないようです。自分に万が一のことがあっても保険として動ける人間を確保しておく……そんな、ハクの狡猾な一面が垣間見られます。

そして、千尋が銭婆の家で色々やっている間に、ハクの傷はあっさり回復。暇だったのか、千尋を迎えにきます。

油屋への道中、ハクの本当の名前に気づいた千尋が、真実を告げます。

すべてを思い出し、自分の名を取り戻すハク。

本名は、み…ミギハヤ…ミギハヤミ…? ミギハヤうんたらかんたら………ですが、ややこしいので、この際、ハクの本当の名前は海苔頭でいいと思います。



で、後は千尋が元の世界に帰ってめでたしめでたし。



千と千尋と海苔頭

〜完〜


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