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「カフェオレ・ライター〜誰も書かなかった映画レビュー〜」は、映画、漫画、ゲームから、管理人の私生活に至るまで、独自の視点で紹介するレビューサイトです。(基本的にネタバレ有)

キング・アーサー レビュー

※完全ネタバレ

世界最強の騎士団といえばアーサー王率いる円卓の騎士たち。本作は、そんなアーサー王の伝説を史実をからめて描いた壮大な抒情詩です。

とりあえずパッケージを飾っている3人のメインキャラクターに注目したいのですが、中央がアーサー。左が騎士団の中心人物であるランスロット。そして右がなんかよくわからない異民族の娘です。

アーサー王の髪型は、何となく氣志團の人みたいですが、もしこれが騎士団とかけたギャグだったら僕はこのDVDを5枚ぐらい買うかもしれません。

まぁ実際は写真写りの問題なので、映画をご覧になると一発で違うのはわかりますけども。

ストーリーは、かつてローマに支配された民族の生き残りであるアーサーとその部下たちが、自由を得るための最後の奉公として、ローマを脅かす異民族と戦うというもの。

本当の巨悪として描かれているのは、権力と武力で各地の民族を弾圧するローマ帝国なのですが、とりあえずこの映画ではアーサーとその騎士団が異民族と戦う様を描いています。

「騎士団」と銘打った割には初っ端から6,7人しか騎士が登場せず、「あれっ、円卓の騎士ってこんなに少なかったっけ?」と思ってしまいました。どうやら話の都合上、多くの騎士がこれまでの戦争で戦死したということになっているようです。

……伝説に謳われる世界最強の騎士団ですが、よく言えば人間臭く、悪く言えばへちょいキャラとして描かれています。



さて、パッケージでもわかる通り、本作では騎士団の一人ランスロットが特別扱いです。

何がって、強さはもちろんのこと、ルックスもかなりの美形。はっきり言うとアーサーよりもよっぽど王らしいです。残りの騎士たちが、斧を使うサガットみたいな大男や、弓を使う根暗そうなオッサンであることを考えると、これは相当美味しい役割と言えそうです。

もっとも、彼も自分が美形であることを自覚しているのか、祝宴で仲間の妻に言い寄っていました。誇り高き騎士団の中心人物はとんでもないナンパ野郎でした。

他にも、戦い終わって家族と再会した仲間が、「大きくなったな!」と息子に語りかける横で、「そいつは俺の子かもな」と、怖いセリフをニヤニヤしながらつぶやくランスロット。

一人だけ完全に騎士団の風紀を乱しています。



「キング・アーサー」では、結局騎士団のうち、数人が物語中で戦死します。

そのうち印象に残ったのは次の二人でした。

一人は、寡黙な斧の使い手。

氷上の戦いで、敵軍を海に沈めるため自ら身体を張って氷を打ち砕き、矢を受けて壮絶な死を遂げます。彼がいなければアーサーをはじめとする騎士団は全滅していたでしょう。普段は寡黙でもやるときはやる……まさに男の中の男です。

そしてもう一人はランスロット。

最後の戦いで敵陣へ斬り込み、二本の小太刀を振り回して戦いますが、敵の副将と刺し違える形で戦死します。別に彼の死で誰かが救われたりとか、そういうのはなかったです。

ランスロットが戦死した直後、アーサーは天を仰いで慟哭しますが、その後は異民族の娘と結婚し、すごく幸せそうな笑顔を振りまいていました。

ランスロットが生きていたら多分妻を寝取られたに違いないので、アーサーにしてみれば体のいい厄介払いができたといったところでしょうか。


ちなみにランスロットを倒した敵の副将は、スキンヘッドのモテなさそうなオッサンでした。

モテも度が過ぎるといつか非モテに制裁される……この映画の教訓は、実はそういうことなのかもしれませんね。




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