トップ アバウト  厳選(ジャンル別) 過去ログ リンク メール 写真日記

「カフェオレ・ライター〜誰も書かなかった映画レビュー〜」は、映画、漫画、ゲームから、管理人の私生活に至るまで、独自の視点で紹介するレビューサイトです。(基本的にネタバレ有)

タイムマシン レビュー

※完全ネタバレ



今回レビューするのは、ウェルズの小説をもとに作られた大作映画「タイムマシン」です。

※ネタバレします。

あらすじを紹介しましょう。

1899年のニューヨーク。科学者アレクサンダーには、エマという美しい婚約者がいた。しかし、ある日エマは強盗に襲われ、命を落としてしまう。彼女を蘇らせるため、アレクサンダーはある研究に没頭し始めるのだった……。

最初に断っておきますと、これはとてもいい映画です。少なくとも僕はそう思います。

美しいCGで描かれた、1899年の世界と、未来世界。評価は分かれますが、ラストシーンではちょっと落涙しそうになりました。


……しかし。


それを差し引いても、どうしても主人公であるアレクサンダーにツッコミを入れずにはおれませんでした。

では最初から見ていきましょう。


1899年。ニューヨーク。

大学に勤務する科学者アレクサンダーには、エマという婚約者がいました。

ある日、プロポーズするために、アレクサンダーは彼女を呼び出します。しかし、悲劇は突然やってくるもの。エマは、強盗に襲われ、銃で撃たれて死んでしまいます。

気が狂わんばかりに嘆き悲しむアレクサンダー。

もちろん、婚約者が殺されれば、誰だってやり場のない怒りと悲しみに苛まれるでしょう。それは別に、特別なことではありません。

……しかし、アレクサンダーはここからが普通と違いました。

アレクサンダーは考えます。

「エマが死んでしまった……俺は、どうすればいい?」

ここで、彼が出した結論は、


「そうだ! タイムマシン作っちゃおう!


というものでした。

……さすが偏屈科学者です。発想が常人とはまったく違う。

というか、飛躍しすぎです。普通、タイムマシンという発想にはいきませんよ。

これならまだ、犯人を見つけてこの手で殺してやる!という方がまともです。

しかし、アレクサンダーはもう止まりません。

ろくに休みも取らず、研究を続けた結果、4年後、なんと本当にタイムマシンを作ってしまいます。

まぁ、このタイムマシンというのが、でっかい扇風機みたいな、あんまりかっこよくはないデザインなんですけど、それは仕方ないですよね!

ダサくても、ちゃんとタイムマシンは作動し、アレクサンダーは、あの悲劇の日へと時間を逆行します。

そして、エマを暴漢に襲われた道から連れ出すことに成功。

……が、今度は馬車にはねられてエマは命を落としてしまいます。

なぜ、エマは死んでしまうのか?

「千回助ければ、千通りの方法で死んでしまうのか?」と、アレクサンダーは頭を抱えます。

ここで、本当に千通りのやり方でエマを殺したらアレクサンダーは鬼ですが、さすがにそれはやりませんでした。

苦悩するアレクサンダーが思いついた方法は、エマの死を止める方法を探しに、未来へと旅立つことでした。


……が、時間旅行の途中、アレクサンダーは、はずみで頭を強打してしまい、失神。

その間、タイムマシンは勝手に動き続け、アレクサンダーが目を覚ましたとき、そこは西暦にして80万年という途方もない未来でした。

どう考えても、アホすぎです。

さて、80万年後の世界には、高度な文明は存在しません。人間社会は一度崩壊し、代わって、エロイ族と呼ばれる、原始人のような人間たちが慎ましい生活を送っていました。

そこで、アレクサンダーは、マーラというエロイ族の女性と出会い、恋に落ちます。


……あれえ?


そして、ここから映画の内容がいきなり変わります。

モーロックと呼ばれる化け物が登場し、エロイ族を襲撃。マーラを連れ去ってしまいます。

「モーロックに襲われるのは運命だから仕方ない」と諦め口調の村人に、「なぜ抵抗しない!」と詰め寄るアレクサンダー。急に武闘派になりましたね、この人。

でも、よく考えてみればアレクサンダーは思い切り部外者です。いや、よく考えなくても、この80万年後の未来にエマを助けるための答えがあるとは思えないので、さっさとタイムマシンに乗って帰るのがベストだと思うのですが、アレクサンダーは、残ってモーロックと戦うことを決意します。

……もはや、エマのことは完全に忘れているようです。

その後、モーロックの城へひとりで乗り込んだアレクサンダーは、その鍛え上げられた肉体を武器に、インディ・ジョーンズ顔負けのクライムを披露しながら奥へと潜入していきます。

……ええと。絶対、こいつ科学者じゃありません。

「大事なのは、知能じゃない、ノリだ!」と言わんばかりの勢いで、何の考えもなしに突入したアレクサンダーでしたが、その後、割とあっさりモーロックに見つかってしまい、牢獄に閉じ込められました。

……何しにきたんでしょうか。


ラストシーン。

モーロックのボスと対峙したアレクサンダーでしたが、そこでもやはり考えるより先に手が出るのか、とりあえず殴っとけとばかりに乱打戦を展開。もちろん、食物連鎖の上位に位置するモーロックに勝てるはずもなく、サクッと反撃されて窮地に陥ってしまいます。

……そろそろ似非科学者認定したいのですが、よろしいでしょうか?


その後の結末は、ぜひ皆様自身の目で確かめてほしいのですが、とりあえずあれだけアレクサンダーの心を占めていたエマは、マーラが登場してからほとんど名前さえ出てこなくなったという事実だけ、お伝えしておきたいと思います。

全国のピュアな女子のみんな、男ってこういう生き物だぞ!




戻る

 

[サイト全体累計]  [今日]  [昨日]

TOP