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「カフェオレ・ライター〜誰も書かなかった映画レビュー〜」は、映画、漫画、ゲームから、管理人の私生活に至るまで、独自の視点で紹介するレビューサイトです。(基本的にネタバレ有)

スチームボーイ レビュー

※完全ネタバレ



あの「AKIRA」の大友監督が満を持して送る超大作アニメ、それが「スチームボーイ」です。今回は、この映画を見ていくことにしましょう。

ネタバレしますのでご注意を。

1866年。イギリス。少年レイは、科学者の祖父からスチームボールという謎の球体を託され、それゆえにオハラ財団という組織に追われることになる。とんでもない力を秘めたスチームボールをめぐる戦いの果てに待っていた衝撃の結末とは……。

さて、この映画、パッケージや設定を知っている方なら誰でも思うことですが、なんとなく、「天空の城ラピュタ」に似ています。まぁ実際見てみると全然別物なのですが、そこに共通点を見つけてこそ真のジブリファン、そして大友ファンというものではありませんか!

あの「AKIRA」だって、ドラゴンボールに似ている部分がありましたしね!(ドラゴンボールがAKIRAの影響を受けているわけですが)


ストーリーはさきほど説明した通りですが、この物語において大事なのはストーリーではありません。

が、一応順番に物語を追いかけないと話が進まないので、簡単に見ていくことにしましょう。

ある日、主人公であるパズーのバッタもん少年レイは、祖父から「スチームボール」と呼ばれる謎の球体を託され、「それを持って逃げろ!」と指示されます。

しかし、それゆえに、スチームボールを狙う謎のオハラ財団に狙われることになったレイ。そんな彼を、なぜか援護してくれる一派が、ここで登場するのですが、サブリーダーである、金髪にメガネをかけたデイビッドという名前の青年が、どこかで見たような顔をしています。

……そう、ムスカにそっくりなのです!

レイの味方かと思われたムスカデイビッドでしたが、実は彼ら一派もまた、スチームボールを狙う国家組織だったことが、映画後半で明らかになります。

スチームボールをめぐる三つ巴の攻防。

最後には、レイの父親が暴走し、オハラ財団の居城に潜ませてあった仕掛けを発動させます。

すると、なんとまぁ城が動き始めました。

蒸気の力で、ガコンガコンと、まるで生き物のように動く城。これだけ見れば、この映画のタイトルは「スチームで動く城」でもよかったんじゃないかとも思いますが、それは色々と大人の事情で無理だったのでしょう。

さて、オハラ財団に敵対しているムスカデイビッドさんですが、彼もまた科学者として、新しい技術には目がありません。

眼前で起こっている科学の力を目の当たりにして、思わず、

「すばらしい! なんてすばらしい光景だろう!」と叫びます。

しかし、これ以前にスチーム城が動き出した際の騒動に巻き込まれ、負傷したムスカデイビッドさんは、包帯を巻いている上に杖をついて歩くのがやっとの状態でした。……弱すぎです。復活したロボット兵に、手も足も出なかった、ヘタレのムスカさんの姿と重なります。

ムスカデイビッドの変貌に言葉を失うレイ。

さらに、ムスカデイビッドは、

「見たまえ。科学の前に、世界がひれ伏している!」

と、狂気丸出しでニヤリと笑います。喋り方までムスカそっくりになってきました。

……ていうか、ラピュタの力を手に入れて狂喜するムスカとかぶりまくりです。

また、「このままだと大勢の人が死ぬかもしれないんだ!」と叫ぶレイに対して、

「放っておけばいい。……これでロバートさん(ムスカの上司)は失脚する。だが僕まで落ちていく気はないなどと、上司にいきなり逆らいだすあたりもムスカそのものです。

そして、

「どうかね、レイ君。僕と一緒に工房を起こさないか?」

と、すごく悪者っぽい提案をしてきます。

当然のように、レイがこれを拒否すると、「ならば仕方ない」と言いながら、今度はスチームボールを壊そうとし始めます。

しかし、次の瞬間、スチームボールから噴射した蒸気に目をやられ、

「うわぁー! うがああー!」

と、のた打ち回るムスカデイビッド。

……おそらく、誰もがこの瞬間、心の中で、

「目がぁ〜! 目があぁぁ〜!」と、叫ぶムスカを思い浮かべたに違いありません。

そして、この後、ムスカデイビッドは姿を見せませんでした……。引き際もムスカに似て中途半端です。



とまぁ、こんな風に僕はムスカデイビッドさんに夢中でストーリーとかそういうのを把握できなかったので、ぜひ皆さんで確かめてみてくださいね。以上!(2回目)




関連レビュー:「追跡! ムスカ!(天空の城ラピュタ レビュー)」

関連レビュー:大友監督の名作「AKIRA」レビュー


(c)大友克洋




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