トップ アバウト  厳選(ジャンル別) 過去ログ リンク メール 写真日記

「カフェオレ・ライター〜誰も書かなかった映画レビュー〜」は、映画、漫画、ゲームから、管理人の私生活に至るまで、独自の視点で紹介するレビューサイトです。(基本的にネタバレ有)

ジョー・ブラックをよろしく レビュー

※完全ネタバレ



みんな大好きフェロモンムンムン俳優のブラピ様が主演を務めたラブストーリーが、「ジョー・ブラックをよろしく」です。

死神という難しい役どころに挑戦したブラピの好演が光りますが、ちょっと待ったと言いたい。

みんな少し騙されてやしないか?

この映画は、本当に死神と人間との恋を描いたラブストーリーなのか?

そのへんを追求していきたいと思います。

※ネタバレします。

では、簡単にあらすじを。

大富豪のビルのもとへ、ある日突然現れた死神。彼はジョー・ブラックと名乗り、人間界の案内をビルに依頼する。その代わりに、尽きようとしていたビルの寿命を延ばすことを約束するのだが……。

さて、メインキャストは3人。


大富豪のビル。

その娘、スーザン。

死神ジョー・ブラック。


大会社の社長であるビルは、もうすぐ65歳になろうとする老人。

以前より体調が悪く、何となく自分の死期を予感していました。

一方、スーザンはビルの自慢の娘で、取締役の一人であるドリューと婚約しています。

しかし、スーザンはこれまでに、稲妻に打たれたような本当の恋愛をしたことがありませんでした。どうやらドリューともなぁなぁで付き合っているようです。

そんなスーザンに、人生経験豊富なビルは、

「恋は情熱だ」

と、熱く語ります。

……65歳のセリフとは思えません。


さて、いまだ恋を知らないスーザンですが、ある朝、コーヒー・ショップで一人の青年と出会います。

それがブラピ。この時点では、彼はまだ人間です。人間時の名前は出てこないのでわかりません。

ブラピと会話し、一気に恋に落ちたスーザン。

一方のブラピも思いは同じのようで、二人はそれぞれの仕事に行くため、名残惜しそうにコーヒー・ショップを後にします。

が、その直後、ブラピは車に撥ねられて死んでしまいます。

いきなり衝撃の展開……というか、これはラブストーリーではなかったのでしょうか。主役が死んでは恋もへったくれもないと思うのですが。

ちなみにスーザンは、ブラピが事故ったことは知りません。


その夜、自分の死期が近づいていることを悟ったビルのもとに、一人の青年が現れました。

なんと、昼間のブラピです。

彼は、「自分は死神だ」と名乗ります。なぜブラピの姿をしているのかについては、

「若者の肉体を奪った」と、説明。

つまり、撥ねられて死んだブラピの肉体に入り込んだ、ということでしょうか。

……どうやら、昼間の事故で相当強く頭を打ったみたいですね。もしくは、何かの陰謀かもしれません。

もし、本当に死神だというなら、それなりのおどろおどろしい化け物の姿で現れてくれれば、まだ信用できるというものですが、最初からブラピの姿ですからね。

彼は語ります。

「最近、人類にちょいと関心を抱き始めてね。退屈と好奇心から、すべての存在をつかさどるこの私が、君を訪ねてきたのだ」

……ダメです。完全に脳がやられてしまっているようです。


そんな、ちょっと頭の弱いブラピ様ですが、自らを「ジョー・ブラック」と名乗り、ビルの家に住みつきます。

それだけならまだしも、ビルの会社の取締役会にも顔を出すなど、やりたい放題。この大胆なやり方には、さすがの僕も驚きを隠せません。

だって、ジョーは別に化け物の姿を見せるでもなく、特殊な能力を発動するわけでもないんです。ただ、「自分は死神だ。死にたくなかったら言うことを聞け」の一点張りで、大企業の社長を手玉に取ってるんですよ。

明らかに「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」以上の詐欺師なのですが、びびりまくっているビルは、ジョーに逆らえません。言われるがままに、彼をもてなします。

さて、そんなジョーとの再会に驚いたのがスーザンです。

当然ですよね。街角で偶然会っただけの男が、知らない間に親父と知り合いだとぬかして家に入り込んできたのですから。

とはいえ、驚いたのはジョーも一緒でしょう。スーザンとの再会は、天才詐欺師ジョーの計算にはなかったはずです。

そのせいか、記憶喪失を装ってスーザンに接するジョー。

しかし、それでもスーザンはジョーに惹かれていきます。ジョーは詐欺師ですが、彼がスーザンに見せている姿は、どう考えてもただのボンクラなので、スーザンが惚れるとしたらそのお美しいお顔のおかげですよね! あぁやだやだ! 美形はこれだからやだやだ!

そんなジョーのボンクラっぷりですが、人間界のことはわかりませーん、とでも言いたいのか、テーブルマナーやネクタイの締め方をわざと間違うなど、かなり細かいところまで念が入っています。

……もしかしたら、いえ、もしかしなくても、本当のアホなのかもしれません。そもそもビルに近づいた方法からして、脳みそ沸いてますし。


常にジョーを付き従えているビルですが、彼には社長としての仕事があります。

しかし、その仕事にまで顔を出すジョー。

当然のことながら、他の取締役からはかなり変な目で見られます。

中でも、スーザンの恋人でもあるドリューは、イケメンのジョーが気に入らないようで、何かと嫌味を言ってきますが、ジョーはまったく堪えません。

たぶん顔が良いから余裕ぶっこいているんでしょうね! 美形はこれだからやだやだ!

そして、ジョーはドリューが見ていないところで、さっそくスーザンを誘惑し始めます。

最初こそ、意外な再会に戸惑ったジョーでしたが、すばやく方向転換。ビルに近づいたついでに、スーザンもいただくつもりのようです。女がらみとなると、途端に天才的な手腕を発揮しますね……この男は。

やっぱり天才なのでしょうか。……迷ってきました。


イケメンジョーのセクシーなルックスに骨抜きにされたスーザン。

そんな娘を見て、ビルは危機感を募らせます。彼女を死神であるジョーに渡すわけにはいかない……もっとも、ジョーはただのホラ吹きですが、そうだとしてもやっぱり詐欺師に娘をやりたくはないでしょうから、ビルの方針は間違ってはいません


ビルと同時に、僕もスーザンの心配をしていた物語中盤。とんでもない事件が勃発します。

この事件で、ジョーが死神なんかではないことがはっきりしたのです!


それは、ジョーとスーザンのベッドシーン。

これまで、人間のことはわかりませーん、という顔をしてきた死神ジョーさんですが、スーザンに誘われると、普通にベッドに入り、普通に性行為に及んでいました。

……ネクタイの締め方はわからなくても、女の喜ばせ方は知ってるんですね死神さん!


ところが、スーザン的には物足りなかったらしく、

「まるで、初体験の人とのセックスみたい」

と、男のプライドをズタズタに引き裂く発言が飛び出していました。


衝撃の事実!

死神は童貞だった!



……そんなことはともかく、ストーリーを追っていきましょう。

この後、ドリューがらみで色々とトラブルがあるのですが、何とか無事切り抜けたビルは、いよいよ65歳の誕生日を迎えます。

実は、前々から、この65歳の誕生日パーティーが終わったら契約は終わり。あの世へ行くよ〜とビルに吹き込んでいたジョー。

もちろん、死神なんてウソなので、どうにかしてビルを抹殺し、その財産を手に入れることが目的と思われます。

そう、スーザンを落としたのも、財産の継承者だからでしょうね。


ビルを殺す

スーザンが財産を受け継ぐ

スーザンと結婚する

大金持ち


という、完璧な計画です。


ついに、パーティーが終わり、スーザンに別れを告げて、ビルと共に姿を消したジョー。

この後、どうやってビルを殺害したのかは、映画の中で描かれることはありませんが、ジョーのことですから、きっと誰にも見つからない方法を使ったことでしょう。

バッチリ目的を果たしたジョー。後はスーザンを落とすだけですが、ただ戻ってきただけではアホのジョーのままですので、下手したらスーザンにふられてしまう可能性もあります。

そこで、ジョーは記憶を取り戻したようなふりをして、スーザンのもとへと帰ってくるのです。

これで、ビルのことを尋ねられてもしらばっくれるつもりでしょう。なんてあくどい男だ……。



いかがだったでしょうか。

世の、逆玉の輿を狙う方々にとっては、とても参考になる映画だったのではないかと思います。

しかし、ひとつだけ注意していただきたいのは、今回のジョーの計画は、すべてブラピのツラが前提ですので、皆様におかれましては、大変残念ながら、実行しないほうがよろしいかと思われます。




関連レビュー:ネット時代に生きる皆さんにオススメの「ユー・ガット・メール」!




戻る

 

[サイト全体累計]  [今日]  [昨日]

TOP