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「カフェオレ・ライター〜誰も書かなかった映画レビュー〜」は、映画、漫画、ゲームから、管理人の私生活に至るまで、独自の視点で紹介するレビューサイトです。(基本的にネタバレ有) |
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ジョー・ブラックをよろしく レビュー ※完全ネタバレ 死神という難しい役どころに挑戦したブラピの好演が光りますが、ちょっと待ったと言いたい。 みんな少し騙されてやしないか? この映画は、本当に死神と人間との恋を描いたラブストーリーなのか? そのへんを追求していきたいと思います。 ※ネタバレします。 では、簡単にあらすじを。
さて、メインキャストは3人。
その娘、スーザン。 死神ジョー・ブラック。
以前より体調が悪く、何となく自分の死期を予感していました。 一方、スーザンはビルの自慢の娘で、取締役の一人であるドリューと婚約しています。 しかし、スーザンはこれまでに、稲妻に打たれたような本当の恋愛をしたことがありませんでした。どうやらドリューともなぁなぁで付き合っているようです。 そんなスーザンに、人生経験豊富なビルは、 「恋は情熱だ」 と、熱く語ります。 ……65歳のセリフとは思えません。
それがブラピ。この時点では、彼はまだ人間です。人間時の名前は出てこないのでわかりません。 ブラピと会話し、一気に恋に落ちたスーザン。 一方のブラピも思いは同じのようで、二人はそれぞれの仕事に行くため、名残惜しそうにコーヒー・ショップを後にします。 が、その直後、ブラピは車に撥ねられて死んでしまいます。 いきなり衝撃の展開……というか、これはラブストーリーではなかったのでしょうか。主役が死んでは恋もへったくれもないと思うのですが。 ちなみにスーザンは、ブラピが事故ったことは知りません。
なんと、昼間のブラピです。 彼は、「自分は死神だ」と名乗ります。なぜブラピの姿をしているのかについては、 「若者の肉体を奪った」と、説明。 つまり、撥ねられて死んだブラピの肉体に入り込んだ、ということでしょうか。 ……どうやら、昼間の事故で相当強く頭を打ったみたいですね。もしくは、何かの陰謀かもしれません。 もし、本当に死神だというなら、それなりのおどろおどろしい化け物の姿で現れてくれれば、まだ信用できるというものですが、最初からブラピの姿ですからね。 彼は語ります。 「最近、人類にちょいと関心を抱き始めてね。退屈と好奇心から、すべての存在をつかさどるこの私が、君を訪ねてきたのだ」 ……ダメです。完全に脳がやられてしまっているようです。
それだけならまだしも、ビルの会社の取締役会にも顔を出すなど、やりたい放題。この大胆なやり方には、さすがの僕も驚きを隠せません。 だって、ジョーは別に化け物の姿を見せるでもなく、特殊な能力を発動するわけでもないんです。ただ、「自分は死神だ。死にたくなかったら言うことを聞け」の一点張りで、大企業の社長を手玉に取ってるんですよ。 明らかに「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」以上の詐欺師なのですが、びびりまくっているビルは、ジョーに逆らえません。言われるがままに、彼をもてなします。 さて、そんなジョーとの再会に驚いたのがスーザンです。 当然ですよね。街角で偶然会っただけの男が、知らない間に親父と知り合いだとぬかして家に入り込んできたのですから。 とはいえ、驚いたのはジョーも一緒でしょう。スーザンとの再会は、天才詐欺師ジョーの計算にはなかったはずです。 そのせいか、記憶喪失を装ってスーザンに接するジョー。 しかし、それでもスーザンはジョーに惹かれていきます。ジョーは詐欺師ですが、彼がスーザンに見せている姿は、どう考えてもただのボンクラなので、スーザンが惚れるとしたらそのお美しいお顔のおかげですよね! あぁやだやだ! 美形はこれだからやだやだ! そんなジョーのボンクラっぷりですが、人間界のことはわかりませーん、とでも言いたいのか、テーブルマナーやネクタイの締め方をわざと間違うなど、かなり細かいところまで念が入っています。 ……もしかしたら、いえ、もしかしなくても、本当のアホなのかもしれません。そもそもビルに近づいた方法からして、脳みそ沸いてますし。
しかし、その仕事にまで顔を出すジョー。 当然のことながら、他の取締役からはかなり変な目で見られます。 中でも、スーザンの恋人でもあるドリューは、イケメンのジョーが気に入らないようで、何かと嫌味を言ってきますが、ジョーはまったく堪えません。 たぶん顔が良いから余裕ぶっこいているんでしょうね! 美形はこれだからやだやだ! そして、ジョーはドリューが見ていないところで、さっそくスーザンを誘惑し始めます。 最初こそ、意外な再会に戸惑ったジョーでしたが、すばやく方向転換。ビルに近づいたついでに、スーザンもいただくつもりのようです。女がらみとなると、途端に天才的な手腕を発揮しますね……この男は。 やっぱり天才なのでしょうか。……迷ってきました。
そんな娘を見て、ビルは危機感を募らせます。彼女を死神であるジョーに渡すわけにはいかない……もっとも、ジョーはただのホラ吹きですが、そうだとしてもやっぱり詐欺師に娘をやりたくはないでしょうから、ビルの方針は間違ってはいません。
この事件で、ジョーが死神なんかではないことがはっきりしたのです!
これまで、人間のことはわかりませーん、という顔をしてきた死神ジョーさんですが、スーザンに誘われると、普通にベッドに入り、普通に性行為に及んでいました。 ……ネクタイの締め方はわからなくても、女の喜ばせ方は知ってるんですね死神さん!
「まるで、初体験の人とのセックスみたい」 と、男のプライドをズタズタに引き裂く発言が飛び出していました。
死神は童貞だった!
この後、ドリューがらみで色々とトラブルがあるのですが、何とか無事切り抜けたビルは、いよいよ65歳の誕生日を迎えます。 実は、前々から、この65歳の誕生日パーティーが終わったら契約は終わり。あの世へ行くよ〜とビルに吹き込んでいたジョー。 もちろん、死神なんてウソなので、どうにかしてビルを抹殺し、その財産を手に入れることが目的と思われます。 そう、スーザンを落としたのも、財産の継承者だからでしょうね。
↓ スーザンが財産を受け継ぐ ↓ スーザンと結婚する ↓ 大金持ち
この後、どうやってビルを殺害したのかは、映画の中で描かれることはありませんが、ジョーのことですから、きっと誰にも見つからない方法を使ったことでしょう。 バッチリ目的を果たしたジョー。後はスーザンを落とすだけですが、ただ戻ってきただけではアホのジョーのままですので、下手したらスーザンにふられてしまう可能性もあります。 そこで、ジョーは記憶を取り戻したようなふりをして、スーザンのもとへと帰ってくるのです。 これで、ビルのことを尋ねられてもしらばっくれるつもりでしょう。なんてあくどい男だ……。
世の、逆玉の輿を狙う方々にとっては、とても参考になる映画だったのではないかと思います。 しかし、ひとつだけ注意していただきたいのは、今回のジョーの計画は、すべてブラピのツラが前提ですので、皆様におかれましては、大変残念ながら、実行しないほうがよろしいかと思われます。 |