【2013年5月30日】
つぶれそうな店を調味料で立て直す! 味の素の公式ウェブ漫画「かくし味太郎が行く!」
うま味調味料
「味の素」の公式サイトに、とあるウェブ漫画が公開されていることをご存知でしょうか。
製品PRのためにウェブ漫画を使う企業は少なくありませんが、
「味の素」はひと味違います。
百聞は一見にしかず。まずは第1話の表紙をご覧ください。
いかがでしょうか。
この
狙っているのは明らかなんだけど、かといって狙いすぎてもいないギリギリのラインを攻めてくる感じ、なんとも絶妙です。
では内容を簡単に紹介しましょう。
主人公は角刈りに腹巻という出で立ちの
味野太郎。通称、
味太郎。ざっくりしたネーミングがウェブ漫画らしくていいですね。見た目は昭和のオヤジ……ですが、リアルな昭和オヤジというよりは、
昭和テイストを売りにした居酒屋の壁のポスターに描かれているオヤジという印象です。
さらに、一応ヒロイン(?)もいて、
それがこちらの
味美(みみ)さん。……なんとも
コメントに困るルックスですが、作品中では味太郎に料理のヒントを与える重要な役を担っています。
そんな「かくし味太郎が行く!」ですが、物語の流れは一般的なグルメ漫画のフォーマットに忠実で、「料理の味に問題があるせいで潰れそうなお店を味太郎が立て直していく」というもの。
このときの、味太郎が
おいしくない料理を食べたときのリアクションがポイントです。
いくつか紹介すると……。
第1話「解凍時、味なひとワザで中華料理店を救え!!」より
とっさに思いつくシチュエーションが怖い。
第2話「大衆食堂を救え! ごはんメニューに味なひとワザ!」より
手書きで小さく書かれた「ラン ランララ ラン卵卵」からほとばしるセンス。
第3話「オリジナリティあふれる味なソースでカフェを救え!」より
キャラを守らない味太郎。
第7話「冷凍野菜の活用術でリストランテを救え!」より
違う業界への無差別攻撃。
……やっぱりグルメ漫画のキモは料理を食べたときのリアクションだなと改めて気付かされます。
そして、ここからが味太郎の真骨頂。
ダメな料理を、味太郎が
味の素のうま味調味料と斬新な発想でおいしく変えていくのです。
ちなみに味太郎に毎回ヒントを与えてくれるのは、先ほど紹介したヒロインの味美さんです。
昆布風呂から、
↓
昆布締めにすることを思いつく味太郎。
↓
そして飛び出す決めゼリフと……
↓
味の素のうま味調味料!
……と、
毎回この調子で話が進んでいきます。
一見するとギャグ漫画のようでもありますが、そこは味の素の公式漫画だけあって、なかなかあなどれません。
味の素製品を使った具体的なアドバイスが盛り込まれていたり、
なんか
ちょっといい話風に締めてみたりと、一つの漫画作品としての完成度もかなりのもの。
「かくし味太郎が行く!」は現在8話まで一般公開されています。
そういえば、
味の素は以前にも、
卵かけごはんの作り方をシミュレートするだけの超かっこいいサイトを作って話題になりました。……どうやら
昔からこういう会社だったみたいですね。
当サイトでは今後も味の素の動向に注目していきたいと思います。
関連リンク:かくし味太郎が行く!
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