【2024年12月19日】
テキストサイト管理人、本を出す
タイトルを見て、
「あれ、今2004年だっけ?」と混乱されたみなさん、こんばんは。
安心してください、2024年です。
このサイト、人に説明するときはややこしくならないよう便宜的に「ブログです」と言っておりますが、
実際は今でもHTML手書きのゴリゴリのテキストサイトですので、今回はあえてテキストサイト管理人と名乗らせていただきます。
……「テキストサイト」もそうですが、「管理人」も今や誰も使わなくなりましたね。まぁ、
mixi2も誕生したことだし、今夜だけは“インターネット古語”で話してもいいじゃないですか!
で、タイトルで「本を出す」と書いたわけですが……
なんと
「ワイン」の本なんです……!
は? ワイン? そう思いますよね。わかります。このサイトでワインの話なんてほとんどしたことないですもんね。
ということで、ちょっとだけ経緯を話そうと思うのですが、まず僕は
ちょうど10年くらいに前にワインにどハマリしました。
きっかけは人気ワイン漫画『神の雫』がKindleで
3巻まで無料キャンペーンをやっていたことです。たぶん、無料でなければ一生手に取らなかったと思います。Amazonさん、
Kindleキャンペーンに人生を変えられた男がここにいますよ!
それまではお酒がそもそも好きではなく、特にワインについては学生時代に
「オレンジジュースで割るとマシな味になる」というTIPSを後輩に伝授していたくらい苦手だったのですが、『神の雫』を読むとそりゃあもうワインが超絶おいしそうに描かれているわけですよ。
ホントかよ〜? と思いますよね。で、漫画で紹介されていた、そこそこ高い(3,000円くらい)のワインを専門店で買って飲んでみたところ、
「え! うまいじゃん!」と目覚めてしまったわけです。
……これだけだと、
単に「高い酒はうまい」で終わりそうな話なのですが、ワインという飲み物はここからが本番。なにせ種類が無数にありますからね。漫画を読んでいくと、もっとおいしそうなワインが出てくるし、
もしかして世の中には自分の味覚に200%刺さる飲み物があるのかも? と思ったわけです。
ものの見事にハマりました。
そして、プライベートはもちろん、仕事関係の人相手でも
会うたびにワインワインワインワイン言っていたところ、たまたま「ワインの本を出さないか」という話をいただいたというわけです。
そんなの返事はもちろん「YES」しかありません!
ということで、今年の秋はすべてをこの本の執筆に捧げていました。
タイトルは
『ワインの半分は物語でできている。』です。
ワインの本というと、なんか難しそうなイメージがありますし、ウンチクっぽくて嫌われがちかもしれません。たしかによくわからない横文字を並べられても困るだけですよね。
ただ、
「わかるウンチク」だと面白いんですよ。わかるウンチクというのは、つまり
「物語」です。
ワインは数あるお酒のなかでも長い歴史を持っていて、漫画化されてもおかしくないような物語がそこかしこに転がっています。
百年越しで一族の悲願を叶えたワイン、世界の勢力図を一変させたワイン、滅亡の危機を乗り越えたワインなどなど……。
そんな定番の物語を一冊にまとめて、僕なりに語ったのがこの本です。
軽いノリの短編集みたいな感じで、このサイトと近いノリで読めると思います。本自体の質感も高級感があって、物としてもすごくいい感じ!
ちょっとでもワインに興味があったら、ぜひ手にとってみてください。……いや、ワインに興味がなくてもぜひ!
参考リンク:
『ワインの半分は物語でできている。』(Amazon)
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