【2013年7月5日】
もしも「耳をすませば」の舞台が2013年だったら
ジブリ映画の中で、ラピュタと並んで好きなのが"耳すま"こと「耳をすませば」です。
あまりに好きすぎて当サイトでも
天沢聖司くんの行動がストーカー規制法に引っかかるかどうかを検証したり、
「もしも「耳をすませば」の舞台が2008年だったら」という記事を書いたりして遊んでいたのですが、「もしも〜」の方は2008年に書いたもので情報がだいぶ古いため、
2013年版にアップデートしておこうと思います。……そもそもこれをアップデートして誰が得をするのか、ということは一切考慮しておりません。
ということでケース1:
もしも「耳をすませば」の舞台が2013年だったら……
↓
図書館に貸出カードがない。
ものすごく根本的な話になりますが、そもそも
2013年現在において図書館の貸出カードは存在しているのでしょうか。
調べてみたところ、一部の図書館ではまだ使われているようですが、やはりデジタルへと移行したところも少なくない様子。
では雫の通っていた図書館はどうなのか。
多摩市立図書館公式サイトより
耳をすませばのモデルになった場所は東京都の町、
聖蹟桜ヶ丘と言われています。ただし、雫が通っていた図書館はアニメの場所には存在しないので、実際には
聖蹟桜ヶ丘周辺の市立図書館のどれかと考えるのが妥当でしょう。
ということで多摩市立図書館公式サイトを見てみると……
やはりデジタル化されており、図書館利用者は
「利用者ID」と
「パスワード」を作る必要があるようです。雫の父親は貸出カードのバーコード化を危惧していましたが、20年近く経つとさらにそれも飛び越えてしまっています。
昔は個人情報の扱いがゆるかったのですが、今は「何を読んだか」もプライバシーですからね……よって、
聖司くんが雫の読みそうな本を先回りして読むことはできませんし、雫が聖司くんの存在に気づくこともありません。
そもそも、聖司くんはどうして雫のことが気になっていたのか。
劇中にこんなセリフがあります。
聖司「俺、図書カードで、ずっと前から雫に気がついてたんだ」
……つまり、聖司くんが雫を知ったのは、貸出カードがきっかけだったのですね。ということは、
貸出カードがなければ聖司くんが雫を気にかけることはなかったのです。
雫と聖司くんの出会いイベント自体は貸出カードとは直接関係ないため、
雫がベンチに忘れた本を聖司くんが拾うことで発生はするのですが、何しろこの物語は鈍感な雫に対して聖司くんが積極的にアプローチすることで進んでいきますので、
コンクリートロードイベント以降は特に何もないまま進む可能性が高いと思われます。
よって、
貸し出しカードがない。
↓
雫にとって天沢聖司は単に「ヤな奴」で終わる。
……のです。
「耳をすませば」は個人情報がゆるゆるだった時代だからこそ成立した物語だったのでした。
始まる前に物語が終わってしまったので、以下は蛇足。
―――
ケース2:
もしも「耳をすませば」の舞台が2013年だったら……
↓
まぁ、やるよね、ニコ動。
―――
ケース3:
もしも「耳をすませば」の舞台が2013年だったら……
↓
雫はTwitterをやっている。
2008年版では雫はブログをやっているのではと書きましたが、
2013年においてはブログよりもまずTwitterではないかと思われます。
そこで雫は主に読んだ本の感想なんかをツイートして、杉村や夕子や同じような読書好きクラスタと仲良く話しているんじゃないかと思うのですが……
そこへ突然、知らないアカウントからのフォローが……
違う映画になりそうなのでもうやめます。
関連記事:もしも「耳をすませば」の舞台が2008年だったら
前へ 次へ