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マルコ【2009年5月7日】
今月号を読んで「新テニプリは完全に旧テニプリを超えた」と確信した。
お待たせしました。月に一度のお楽しみ、テニプリレビューのお時間です。
一ヶ月も空くと前回までの展開を忘れそうになってしまうので、とりあえずここまでの流れを別ページにまとめてみました。一気に読みたいという方はそちらからどうぞ。
さて、前回は多数のかませ犬に交じって、ちょっと強そうな高校生も何人か登場したところまで見ていきました。
今月からはいよいよ各コートの入れ替え戦が始まるわけですが、今までの人生で何人か殺めた経験を持ってそうな風貌の鬼先輩と対戦するのは桃城。……これが手塚とか跡部様の場合、鬼先輩のかませ展開は確定したも同然なわけですが、桃城というチョイスが絶妙です。許斐先生はいったいこの戦いをどう展開させるつもりなのでしょうか……。
高校生の実力はまだ未知数であり、鬼先輩の必殺技にも注目したいところです。
鬼先輩、でっかいなあ……。
……。
……んっ?
鬼先輩……? ガットが張れていませんけど……?
一瞬、許斐先生が珍しく書き忘れたのかと思いましたが、よく見ると煽り文に「鬼の金棒にはガットが2本!? 負けられない!!」とあるので、許斐先生のミスというわけではなくて、そういう仕様みたいです。
これは野球で例えるなら芯のところが折れているバッドをセロテープで止めて打っているようなもので、相手をナメているとかそういうレベルの問題ですらないのですが、これはさすがに百戦錬磨の桃城も気になったようで、「随分とスカスカしたラケットっすね?」と問いかけるも、鬼先輩からの返答はありませんでした。
そういえば今までのテニプリには、人の道を外れた身体能力を持つ選手はたくさんいましたが、ラケットなど道具に関しては比較的全員まともだったように記憶しています。なるほど、新テニプリはこういう方向への新しさを追及していくのですね許斐先生!
さて、これで鬼先輩があっさり桃城に撃破されたら盛大にずっこけるところでしたが、ちゃんと実力者だったようで、桃城の必殺技、弾丸サーブをいとも簡単に攻略し、さらにはジャックナイフをも「ハッハァーッ!! そんなちびたナイフで何を斬るつもりだ!? これが本当のジャックナイフだ!!」とちょうかっこいいセリフを叫びながら一撃のもとに粉砕。
なお、鬼先輩の“本当のジャックナイフ”の正式名称はブラックジャックナイフというらしいです。意味はよくわかりませんが、とにかくブラックジャックって言いたかっただけかもしれません。
……まあそんな試合の展開なんて、十字のガットが気になりすぎてどうでもいいんですけどね!
……結局、鬼先輩に6-0で完封された上、手首まで破壊されてしまった桃城。
実は鬼先輩、5番コートにいるもののなぜか上位陣との対戦がなく、下から這い上がろうとする者を叩きつぶす役目を担っている“番人”なのだとか。
……このシーン、右側のセリフだけ改変すればこのまま「屍鬼」あたりに混ぜておいても違和感なさそうなのですが、残念ながらまぎれもなくテニス漫画のひとコマであります。
というかテニス漫画で「地獄の番人」という単語を目にするとは思いませんでした。
ボロボロにされた桃城でしたが、最後の最後で鬼先輩のラケットのガット(2本)を切ることに何とか成功。
これには鬼先輩も「ほう 最後のジャックナイフでワシのガットを……」とちょっとデレていました。
ちなみに、鬼先輩のラケットにはなぜガットが2本しか張られていないのか、という問題については最後まで特に説明はないままでした。
……ええと、どう考えてもやりにくいだけだと思うんですけど、何か合理的な理由があるのでしょうか。そのうち桃城が実力を付けて互角に戦えるようになったら教えてくれるのかもしれません。
でもそこまで引っ張っておいて、「軽量化するためだ」とかそういうミニ四駆の肉抜きレベルの理由だったなら、そろそろテニス協会がキレるんじゃないかと思うので、やっぱり秘密のままでいいです。
だいたいテニスのルール的にこれはアリなのか、という疑問が頭をよぎりますけど、試しに調べてみたところ、どこにも「ラケットのガットを2本だけ張った状態で試合してはいけない」というルールは載っていなかったのでおそらくセーフなのでしょう。
まあ、テニス協会がそんな状況を想定していなかっただけという可能性も大いにありますが……。
さて、今月号では最後に新コーチが登場。
「はい 齋藤で〜す」とものすごくウザい喋り方で登場したのは、U-17の精神(メンタル)コーチの齋藤さん(43)。
「キミ達は中学生と思えない程強いですねぇ…でもぉ 精神面をもっと強くする事で更に強くなれます はい」ともっともらしくアドバイスを始めますが、しかしこの人は誰に向かってそんなセリフを吐いているのでしょうか。
こっちには人の五感を奪う能力や、精神を研ぎ澄ませて未来を読む能力を備えた中学生がいるというのに……。なんともはや片腹痛い話ですよね。
そんな読者の思惑も知らず、斎藤コーチ(43)が提案した精神面を鍛える練習とは、いつもダブルスを組んでいる相棒とそれぞれシングルスで戦い、負けた方が脱落するというもの。
対戦表をちらっと見た感じでは、ゴールデンペアの大石と菊丸あたりはもちろん、幸村VS真田はものすごく楽しみな試合ですね。皇帝VS五感を奪う中学生……どう転んでもただ事では済まない空気が漂っていて、来月が待ち遠しいです。
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