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【2009年9月12日】

戦国武将のBL本「ハラハラ！　関ヶ原-戦国男子-」に出てくるセリフのセンスがすごい

エンターブレインがこの度「ハラハラ！　関ヶ原-戦国男子-」という本を出版するとの情報が入りました。

……むしろそのタイトルにこちらがハラハラしてしまいそうですが、ともかくねとらぼのニュース記事によると、

「あの武将とあの武将……実はデキていたのでは!?」――“歴女”のこんな妄想を、人気イラストレーターが描いた書籍「ハラハラ！　関ヶ原-戦国男子-」を、エンターブレインがこのほど発売した。 　伊達政宗×直江兼続、小早川秀秋×石田三成、石田三成×大谷吉継など、戦国武将同士をカップリング。各カップリングごとのシチュエーションを描いたカラーイラスト36点に説明文を付けた。「Boys Love（BL）を超えるBusho Love」としている。

……ということで、最後の一行が言いたかっただけなのではないかという気もしますが、要するに一言でいうと戦国武将のBL本です。「歴女＝腐女子」みたいな書き方をしているところが微妙に気になりますが、まあそれはおいといて、気になるのはその内容。

解説文によると、こんな感じみたいです。

解説文には、「そんな恥ずかしいカブト、取っちまえよ！」（伊達政宗×直江兼続）、「三成の困った顔が見たいなぁ……裏切っちゃおうかなぁ」（小早川秀秋 ×石田三成）、「貴重なる薬ぞ。ゆえに、口うつしする」（石田三成×大谷吉継）など各武将のせりふや、詳しいシチュエーションが書かれている。

……どう見てもツッコミ待ちにしか思えないセリフの数々はさすがだなと思いましたが、特に「三成の困った顔が見たいなぁ……裏切っちゃおうかなぁ」は、その発想力がむしろ欲しいとさえ思うほどに突き抜けてて最高です。

史実では「困った顔が見たい」どころか、小早川の裏切りをきっかけに石田三成は関ヶ原の決戦に敗れ、最終的には家康に斬首されますからね……彼の命運を決めたといっても過言ではない一大事を「裏切っちゃおうかなぁ」レベルのカジュアルさでやられたのではたまったものではありません。

あと、「そんな恥ずかしいカブト、取っちまえよ！」の“恥ずかしいカブト”とは、たぶん直江兼続の有名な“愛の兜”のことだろうと思いますが、本人はあれがかっこいいと思ってやっていたかもしれないので、“恥ずかしい兜”呼ばわりは直江兼続にしてみれば大きなお世話なのではないかと思いました。

―――

……本当はここからダラダラと「戦国時代のBL本って今までにも云々」という話を書いていたのですが、自分でも結論がまとまらず、そもそも僕はBLについては素人なので余計なことは書かないことにします。

ところで、この本のタイトルにも入っている「戦国男子」というフレーズ、戦国武将といえば強くて義理堅いというイメージがありますし、ならばそういう男性を指す言葉として「草食男子」の対抗馬になるとちょっと面白いかもしれないと思いましたが、そうなるとますます僕が肩身の狭い思いをすることになるのでやっぱり流行らなくていいです。

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