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マルコ【2010年4月9日】
僕ももう三十路近いというのになかなか結婚できそうにありません。
これはもう最近流行の婚活でもしてみるしかないのか……。
ということで、良い出会いを探すための参考になりそうな本を買ってきました!
「えっ これがウワサの伝言ダイヤル」です!
……ええ、まあ、20年以上昔に発売された本なんですけどね……。
というか若い皆様におかれましてはそもそも「伝言ダイヤルって何だよ」という疑問をお持ちことのことと思います。
正直、僕も名前しか聞いたことがないのでちょっと一緒に勉強していきましょう。……今さら伝言ダイヤルについて勉強してどうなるんだよというツッコミはなしの方向でお願いします。
さて、伝言ダイヤルとは簡単にいうと「伝言の録音・再生を受けられる電話サービス」のことで、現在でも災害用として使われています。
で、本来は仲間内での情報伝達などを目的として提供されたサービスだったのですが、「伝言を吹き込む→誰かがそれを聞く」という仕組みに目を付けた20年前の若者たちが、これ幸いとばかりに出会い系として使い始めたわけです。
この本は当時の若者たちがどんな風に伝言ダイヤルを活用し、どんな出会い方をしていたのかということがよくわかる貴重な資料で、
なんか色々と歴史の勉強にもなります。
できれば内容のすべてレビューしていきたいところなのですが、さすがにそれだと長くなりすぎますので、とりあえず今回は伝言ダイヤルにハマっていた当時の若者たちのリアル(?)な姿を文中の漫画でご紹介したいと思います。
「伝言シンドローム」と題された短編漫画の第一話。サブタイトルの「ラブレターフロムNTT」という言い回しに時代を感じますが、それはともかく主人公の男性(名前無し)が伝言ダイヤルのせいで10万円近くに膨れあがった電話代にえらくびびっています。
ちなみにこの本によると電話料金は38秒10円らしいので、彼が一ヶ月で伝言ダイヤルに費やした時間は約88時間。平均すると一日3時間弱ということになります……って、やりすぎだろ。初めて彼女ができた男子中学生かお前は。親泣くぞ。
さすがにショックを受けた主人公。「あ〜ん あ〜ん どーしてくれんだよー あんあん」と、やり場のない怒りを床にぶつけまくっています。……これほどまでに自業自得という言葉がふさわしいシチュエーションもそうそうないですよね。Tシャツの背中に書かれた「REPLICA」という文字がまた、良い味を出しています。
さて、この金額を見てさすがに伝言ダイヤルをやめる決心をした主人公。
これまでに伝言ダイヤルで知り合った人々に思いを馳せ始めます。
さりげなく男とも交流があることに驚きました。伝言ダイヤルはてっきり出会い系みたいなものばかりかと思っていたのですが、必ずしもそれだけではなかったようですね。
なお壁に貼ってある4桁の数字は、伝言ダイヤルを使うときに使用する暗証番号だそうです。何気ない一コマですが、これを見てなぜ現代のオジサン世代がPCモニターの縁にパスワードを書いた紙を貼り付けてしまうのかちょっとだけわかった気がしました。
最後は、来年流行語になるかもしれないこの言葉をご紹介しておきましょう。
「電話する=ピポパやる」
……ぜひ使ってみてください。
以上、20年以上前の男女が出会い系代わりに使っていたという伝言ダイヤルの世界でした。
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