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マルコ【2010年9月8日】
今月も新テニプリのお時間がやって参りました。
前回は白石くんの毒手が純金のガントレットだったことが判明したり、悪魔だった切原が天使になったり、不二のガラスのハートが砕け散ったりと色々ありましたが、今回はそれに比べれば地味な展開……いや、ごめん、地味とか言っちゃダメですよね。言い換えると、比較的ちゃんとテニスをしている回でした。
で、注目の対戦カードは、旧青学部長の大和くんと、現青学部長の手塚くんです。
ところで、
審判が告げた大和くんの紹介がなんかひどい。
「ああ川の流れのように大和祐大」ってそれなんだよ。なんで美空ひばりだよ。
が、大和くんも慣れているのかこのアナウンスに関してはスルー。
……というか、すごい満足そうなドヤ顔でコートに入ったところを見ると、本人もまんざらでもないのかもしれません。
対する手塚は、
「中学テニス界の至宝(カリスマ)手塚国光!!」
……うん、まぁ、大和先輩のアレに比べればずいぶんと普通ですが、でもこれはこれで恥ずかしい。僕が手塚なら後で審判に抗議するレベル。
ただ手塚はこれまでに跡部あたりと散々対戦してきたせいで、この手の恥ずかしいコールには感覚がマヒしているのかもしれませんけど……。
こうして始まった青学新旧部長対決ですが、序盤は地味にゲームが展開します。詳しくは本誌をご覧いただければと思いますが、エフェクトも何もない普通のラリーが4ページも続くなんて……! すごい、なんかテニスみたいだ!
と、感動していると、ここで異変が。
ごく普通の打球をなぜか手塚が空振りし始めたのです。
でもいったいなぜ……?
困惑する手塚。
すると大和部長が、
「瞳(め)に映る全てのもの 因縁和合の幻であり―― 夢かはたまた現実か……」
急になんか言い出しました。
「幻有夢現(げんうゆめうつつ)」
うわぁ……大和部長、マジ中二病! もう高校2年なのに!
……なんかこうなると、さっきの「ああ川の流れように大和祐大」というコールも、大和くんが自分で考えて審判に言わせていたんじゃないかとさえ思えてきました。
ところでこの空振り、どういう原理かというと、
〜大和部長による、よくわかる幻有夢現の解説〜 「そう、あなたは才能があるが故――ボクの動きや呼吸等で打つコース・強さを予測して次のプレイに入ってますよね。 ――だからボクが打つ瞬間、打つコースを変える事で、手塚クン……あなたはあるハズもない打球を追ってしまうのです」 |
ということで、なんか大和部長がやたら小難しく解説してるのを簡単に要約すると、
「お前が予想してるコースの逆に打つぜ」
ということになるでしょうか。
……ええと、それってテニスとしてはすごく基本的な戦略ではないかと思うのですが、この動作に「幻有夢現」っていう名前を付けちゃう大和先輩は、かなり将来が期待できる中二病患者だなと思いました。
しかし、そんなテニスの基本戦略にいつまでも踊らされるほど手塚も甘くはありません。
腕を痛めるということでこれまであまり使われることのなかった必殺技、「手塚ファントム」(ボールに回転をすごくいっぱいかけることにより、返球をすべてコート外に誘導する超人技)をここで久々に解禁、大和部長の幻有夢現を撃破します。
「幻も…現実も両方コートの外へ!!」
……意味はわからなくてもいいので、とりあえずなんかすごいということだけ感じていただければ幸いです。
一進一退の攻防が続く青学新旧部長対決。
回想シーンなんかも挟みつつ、勝負は来月へと持ち越しとなったのでした。
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