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プロフィール
マルコ【2010年9月15日】
「夜王」という漫画を覚えている方はおられるでしょうか。
1年半ほど前にちらっとご紹介したことがあるのですが(→ カリスマホストに学ぶ「女性の喜ばせ方」 )その「夜王」が連載終了し、同作者(作画)による新しい作品がヤングジャンプで始まっています。
その名は「華と修羅」。
「大正ゴシック・サーガ」の名の通り、大正時代の華族に焦点を当てた作品です。
で、漫画レビューブログである「LOGIC&MATRIX」の遊星さんがこの「華と修羅」をレビューしておられるのですが、何を思ったか「だったらイケるぜ!」のとらさんに突然バトンタッチし、その後バトンは「ヤマカム」さんへと渡され……そしてなぜか僕へと回ってきたのでした。
……。
正直、無茶ぶり過ぎるわけですが、とりあえず経緯はこれくらいにして簡単なあらすじを。
大正時代、政界や財界を牛耳っていたのは、特権階級である「華族」だった。 その華族の一つである「唐房(からふさ)公爵」の当主・ 毀(こわし)が、あるとき何者かに毒を盛られ危うく死にかけるという事件が起きる。 父親毒殺の疑いをかけられた三男の慎太郎は、唐房家を飛び出し自らの手で真相を暴くことを決意する――。 |
という感じで、主人公の慎太郎くんは色々と歩き回った末に、父親に盛られた毒である「トリカブト」を扱っている店を何とか探し当てたのでした。
さっそくその店に向かった慎太郎くん、店主に華族と使用人の写真を見せ、「この中で毒を買った者はいないか」と詰め寄りますが……。
ナイフを突きつけられ、「顧客の情報を売るのはご法度だ」とやり返されます。
まあたしかに店主にしてみれば教える義理もないし、それは当然の判断ですよね。
これに対して土下座しようとする慎太郎くん。しかし店主は「お前の土下座など見苦しいだけだから出ていってくれ」とばっさり。……慎太郎くん、ズタボロです。
さて、ここで皆さんが慎太郎くんだったらどうしますか?
また次の日、お願いしにくる?
あきらめて他をあたる?
……残念ながらどれも不正解です。
正解は、
店主の家に勝手に上がり込み、病気で寝たきりになっている店主の母親の世話を勝手にする、でした。
……いや、慎太郎くん、それはどうかと思うわ。
たしかに母親を放って酒を飲んで帰ってくる店主には大いに問題があるよ? でもね、それはどうかと思うわ。
そら店主も「お、お前は! 勝手に上がりこんだのか! 俺の母親に何をした!」って叫ぶわ。
で、そんな店主に対して慎太郎くんは「そんな母を置いてあなたは…外で酒か!」と説教。
うん……慎太郎くんはものすごく正しいんだけど、正しいんだけどなんだろう、このモヤモヤ感。
そりゃ店主も、
「(こっちの事情が)わかるわけねえだろうが! 華族様のてめえによお!」ってキレますよね。
が、慎太郎くんはまったくひるみません。
それどころか、
「母に恥じない生き方を歩んでいかねばなりません。私も…そしてあなたも」
さらに上から目線で説教かまします。
慎太郎くん……なんつーか、まったくもって正論なんだけど、その前に不法侵入については一言だけでも謝ろうぜ。
そして、自分の三分の一ほどの年齢の若造に説教された店主はというと……。
「若造が偉そうに…!」
いいぞ店主! もっと言ったってください! ガツンと言ったってください!
おいィ!
ほだされるのかよ! そこでほだされてしまうのかよ!
結局、慎太郎くんの不法侵入の件はうやむやになってしまい、店主は毒を誰に売ったかあっさりと明かしたのでした。
そんな感じで慎太郎くんの正論攻撃が炸裂していた今回の華と修羅。
ストーリー自体はかなり面白くなってきたところなので、次回以降の展開にも注目していきたいところです。
ちなみに次回は「The 男爵ディーノ」の架神さんが書いてくれるそうですよ! ね、架神さん!
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