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マルコ年始に日本を離れていたせいでジャンプSQを読めなかったのですが、twitter等で寄せられた情報によるとどうやら今年一発目のテニプリはすごいことになっているらしいとのこと。
……まあ“テニプリがすごいことになっている”なんて、これまでに何度当サイトでも書いたかわからないくらい陳腐化してしまったフレーズですけど、しかし名だたるテニプリストの皆さんがそれでもあえてそう表現するということは、これは本当にすごいことになっているのかもしれません。
ということでさっそく見ていきましょう。
先月のテニプリは、いよいよ跡部様の試合がスタートし、対戦相手の入江先輩を追いつめるも、実はそれらはすべて入江先輩の演技だったことが判明したところまででした。
……正直、なんで入江先輩がわざわざそんなめんどくさい真似をするのかは、「単に性格が悪いから」以外の理由が見つからないのですが、それはさておき5-0とリードしていながら精神的に追いつめられた跡部様は、ここで「失意への遁走曲(フーガ)」に続く新たな必殺技を放ちます。
その名も「慟哭への舞曲(ジーク)」。
相変わらず素敵ネーミングのこの技は、1打目のスマッシュで相手のラケットをはじき飛ばし、2打目のスマッシュで勝負を決める必殺技……あれ、それって先月編み出していた「失意への遁走曲(フーガ)」とまったく同じだと思うのですが。
→「失意への遁走曲(フーガ)」
→「慟哭への舞曲(ジーク)」
さらに言うなら、跡部様は以前から「破滅への輪舞曲(ロンド)」という技を使っており、これもやっていることはまったく同じです。
なんで同じ技に違う名前をつけて新技ですみたいな顔をしているんだろうと思ってWikipediaでチェックしてみたら、
「破滅への輪舞曲(ロンド)」は、
1打目のスマッシュで相手のラケットを弾き、返ってきた2打目の打球で確実にスマッシュを決める |
で、「失意への遁走曲(フーガ)」は、
「破滅への輪舞曲」の2打目を「タンホイザーサーブ」と同じ跳ねない打球でスマッシュを決める |
となっており、いちおう細かい違いはあるみたいです。
そうなると今回の「慟哭への舞曲(ジーク)」も何か新しい工夫があるのかなと期待したいところですが、残念ながらこれはあっさりと入江先輩に返されてしまい、結局どこが進化していたのかはわからないままでした。引き続きWikipedia班の解析を待ちたいところです。
……しかし、跡部様のこの技、常識的に考えれば1打目のスマッシュでラケットをたたき落とされた時点で勝負は着いていると思いますし、これまでにも何度かそう書いてきたのですが、今回の入江先輩は一度スマッシュを受けてラケットを手放した後、跡部様が2打目を打ち込む前にラケットを拾って普通に返球していましたので、どうやらずっと間違っていたのは僕の方だったようです。テニプリプレーヤーをナメていて本当にすみませんでした。
……さて、そんなこんなで大ピンチが続く跡部様ですが、6-5と逆に追いつめられたところで、ついに眠れる力を覚醒させます。
「俺は俺のやり方で勝利の栄冠を戴く 眼力(インサイト)と共に――」
そう、跡部様といえば「眼力」です。
これまでにもその鋭い眼光で相手の弱点などを見破り、的確に攻撃してきた跡部様の真の力がついに開放――!
見よ、これが跡部様の真の眼力だ!
骨まで透視! すごいや跡部様!
……。
……いや、なんだろう、そもそもこんなことできるわけないだろってツッコんでしまうと話が進まないのでそれはとりあえずいいとしても、そもそも骨を透視することがテニスの試合にどう関係してくるのかまったくわからないです。さりげなく背後の観客まで透けてるし……。
それでもって、
このかけ声もおかしいでしょうよ。
……いや、まあ、言っていること自体は間違ってないので、決め球のセリフとしてはこれでいいのかもしれませんけど……。
でもなんかこれ、跡部様でこの状況だから何かかっこいいシーンみたいになってますけど、僕が女性なら跡部様の視界には金輪際入りたくないです。
んで、このいよいよ極まった感のある新必殺技の名前は、
跡部王国(キングダム)
……跡部様のネーミングセンスも極まってきているようです。
だってこれ、さっきの「スケスケだぜ」と一緒で跡部様が見開き2ページ使ってキメ顔してるからそれっぽく見えてますけど、例えば普通の中学生が部活の大会とかでスマッシュ決めた後にこのポーズとって、
「田中王国(キングダム)」
とかボソッてつぶやいたら、もうその後は試合にならないと思いますもん(相手の笑いすぎで)。
……まあそれ以前に「慟哭への舞曲(ジーク)」で大方の腹筋は壊されると思いますけど。
そんなわけでやっぱり許斐先生はすごいなということに改めて気付かされた2011年最初の新テニプリ。
あまり明るい未来の見えない昨今ではありますが、テニプリだけは今年もこの調子で僕らを楽しませてくれるものと信じています。
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