【2011年5月16日】

ファッション誌みたいな囲碁冊子「碁的」最新号が、表紙も中身も相変わらずカオス

半年ほど前に当サイトでご紹介した囲碁のフリーペーパー「碁的」を覚えておられるでしょうか。
関連記事：囲碁のフリーペーパー「碁的」がものすごいことになっていた

それまでの囲碁につきものだった地味な印象を根本的にぶっ壊した斬新な表紙が話題となりましたが、その最新版となる第4号がこのたび5月15日より配布スタートとなりました。

さて、その気になる表紙はどうなったのかというと……。

こうなりました。

……左上に「碁的」という文字が入ったり「わたし囲碁ガールになります」というキャッチコピーが入ったりして前回よりは囲碁冊子であることを強調しているものの、表紙のキラキラ度合いはアップしており、さらに「囲碁メン恋の徹底攻略」や「囲碁恋愛格言講座」などの恋愛系の特集タイトルも以前より充実。
……囲碁というか、むしろ女性誌としてより洗練されてきている気がします。

ここで、これまでの変遷をおさらいすると、

→

こんな感じ。
この流れからいくと、ひょっとすると次号あたりでまた雰囲気を変えてくるかもしれませんが、個人的にはこの路線を続けて女性囲碁人口を増やしてほしいと思います。何度も言うようですが女性ユーザーが増えれば男は勝手に集まりますので。

ということで、前回はタイミングを逃して冊子をゲットできなかったのですが、今回はちゃんともらってきました。

配布場所の一つ、ヒカルの碁でもおなじみ囲碁の総本山・日本棋院。場所は市ヶ谷駅メトロ2番出口を出てすぐ右折し、1分ほど歩いたところです。
パッと見だとものすごく入りにくい威圧的な外観をしていますが、実際は誰でも気軽に入れるので気になる方はふらっとのぞいてみてください。

2階のショップ前の受付でゲットして帰宅。

では今回の碁的の中から、特に気になった記事をご紹介します。

★囲碁ガール的合コン生活。
若手お笑い芸人と囲碁ガールの飲み会を取材。自己紹介代わりにひとまず一局、仲良くなってまた一局、そんな彼女たちの様子を紹介します。
（公式サイトより）

まさかの囲碁合コン特集記事。
ページ全体はパッと見、東京ウォーカーやSPA!あたりの合コン特集っぽい感じなのですが、乾杯している写真ではビールや軟骨の唐揚げに混じって普通に碁盤が机に置かれています。
さらに王様ゲームっぽいオリジナルゲーム「囲5様ゲーム」が紹介されており、こちらは3対3のトリプル碁で男女で勝負し、「男子が勝った場合→女子の連絡先ゲット！」「男子が負けた場合→女子全員からビンタ！」というルールとのこと。

……えーと、その罰ゲームだと勝っても負けても男子にとってはご褒美だと思いました。

★碁クササイズ
囲碁で部分やせに効果あり？！碁盤を使った簡単エクササイズをご紹介。インストラクターのお墨付！
（公式サイトより）

女性誌にエクササイズやダイエット記事は欠かせない。でも囲碁とエクササイズはどう考えても無関係。そんな相反する二つの要素を強引に一つにまとめ上げたすごい特集が、この「碁クササイズ」。
この編集部からの無茶ぶりに応えたのは、エクササイズの専門家・つのきち先生（囲碁20級）。……なんていうか、さすがプロだな、と思いました。

★囲碁メンズ徹底分析。
なぜか理系人間が多い囲碁男子。草食系でも肉食系でもない彼らですが、実は魅力がいっぱい！イラストを交えてコミカルに分析します。
（公式サイトより）

よく女性誌で、意中の彼についてYesとNoで答えていき、最終的にいくつかのタイプに分けて、それぞれの攻略法を分析するチャートがあるじゃないですか。要するにアレ。

……その気になる質問と分類ですが、 「ファッションにはあまり気を遣わない方だ」でYesを選ぶと有無を言わさず「勝負師囲碁メン」タイプに分類されたり、「メガネをかけている（コンタクト含む）」でYesを選ぶと「理系クン囲碁メン」に分類されるみたいです。
あと、特に内容は囲碁とは関係ないので誰が相手でも使えると思います。

★高梨聖健八段の「愛のゆるみシチョウ」
碁的発刊当時より続く人気連載。イケメン棋士・高梨聖健八段が、ウブな男子の恋の悩みに答えます。
（公式サイトより）

「イケメン棋士だぁ？　そんなのいたか？　プロ棋士ってことでハードル下がってるだけじゃねーの？」と思いながらページを開いてみたらガチでイケメンだったので僕はそっと碁的を閉じました。

……ということで、今回の記事の結論としては「イケメンが憎い」ということになりましたが、僕も碁打ちの端くれとして、これからも囲碁界、および碁的を応援していく所存であります。

だから誰か囲碁合コンしよう。

※碁的最新号の配布場所は公式サイトをご覧ください。また6月5日、6月18日、7月2日、7月23日には女性向けのイベントも都内で開催されるようです（男性参加可のイベントもあり）。興味ある方は公式サイトから詳細をご覧ください。

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