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プロフィール
マルコ「心に隙がある人間に我々悪魔がそっと忍び寄って囁いたり、またあるときは人間に化けてそっと近寄ったり、やり方は色々あるわけだが、最近はやたら格好ばかりつけて自分をコントロールできない若者が増えているから我々も実に仕事がやりやすい。……ではそのような連中に対して我々悪魔がどのように災いをもたらしているのか見せてやろう」 |
……何やら色々と設定、もとい悪魔のお仕事について語っておられますが、一言で要約すると「交通事故の例をこれから見せていくよ〜」ということみたいです。
ということで本編スタート。相変わらず題字が怖い。
第1話「無茶な運転」編
まずは車に乗った男女が音楽を聴きながらノリノリでドライブしている場面から。……ていうかアニメかよ! 突然切り替わったのでびっくりしました。
どうやら男の方が女性に良い所を見せようとして、無茶な追い越しをしているようです。それに対して女性も「まるでレーサーみたい!」と目を輝かせている始末。……これはもう、嫌な予感しかしません。
さて、調子に乗る男ですが、紫色の車に抜き返されてイラついている様子。一方、女性も「何あの気持ち悪い車!」と言いたい放題。似た色の車を持っている全国のドライバーを完全に敵に回しましたよこれ。
そんな紫の車を強引に抜こうと男がアクセルを全開にすると、その加速に驚いた女性が、
「きゃー!」と叫び、男の腕をがっちりホールド!
いや危ない、逆に危ないからそれ!
……え、まさか交通事故の原因ってこれ? と思いましたが、その後何とか運転を持ち直し、
紫の車も抜き去ってドヤ顔の男。
しかし、本当の災いはこの直後に訪れました。
何と追い抜きに必死になるあまり、反対車線に出ていたことに気づいてなかった二人。目の前にトラックが迫ります!
「うわああああ!」「きゃーーー!」
……だからそのホールドはやめてってば! まあこうなってしまったらもうどうしようもないですけど……。
教訓:運転中にかっこいいところを見せようとしない。あとドライバーの腕につかまらない。
……ということで、この話はまあ普通なのですが、ここからだんだんおかしな方向へ進んでいきます。
第2話「疲労に注意」編
続いて第2話。
サーフィンから帰る途中の男性二人組が、何かに気づいたようです。
車のタイヤがぬかるみにハマってしまって立ち往生していた美女二人でした。さっそく助けにかかる男たちでしたが、
ぬかるみから車を出すときに泥を浴びてしまいます。
そんな二人に、女性たちから「私たちの家にいらっしゃいません?」とのお誘いが。……これがホラー映画だったら完璧な死亡フラグですが、果たしてこの話ではどうなるのか……。
到着してみると、そこはものすごい豪邸でした。……もはや交通事故とはまったく関係のない超展開にワクワクが止まりませんが、事態はさらに斜め上へと展開します。
なぜかテニスに誘われ、楽しく遊ぶことに。
……えーと、これ何のアニメでしたっけ?
その後、洋館に泊まっていよいよ惨劇の幕が開くのかと思いきや、
普通に帰る男たち。
いや、そこは話の流れ的に泊まれよ! テニスしただけかよ!
……ともあれ帰宅することになった男性陣は車に乗り込み、洋館を後にするのでした――。
!?
……さて、そんなこんなで帰路に就いた二人ですが、
テニスの疲れから居眠り運転をしてしまい……
ガードレールに激突してジ・エンド。
……あれ? これ途中までの女性とのエピソード、必要でした?
教訓:知らない人にホイホイついていかない。
気を取り直して第3話へ。
第3話「飲酒運転」編
今度は飲み会の場面からスタート。「車で来ているから」ということでお酒を断る主人公。偉い!
と思ったら、そんな主人公に「一杯くらい大丈夫だよ〜」と酒を飲ませにかかる悪友たちの清々しいまでのクズっぷり。
と、そこへ現れたのはこのスナックのママ。大人の魅力で「飲みましょうよ」と主人公に迫ります。なんなんだもう、よってたかって。
で、あっさり陥落してお酒を飲んじゃう主人公。まあそれならそれで代行を頼めばいいのですが……。
自分で運転して帰ります。もうダメだこれ!
あれでしょ? 酔ったせいで事故るんでしょ?
……と思っていたら、
道の真ん中に横たわる人影が! えー何この展開!?
当然、避けきれずにジ・エンド。
寝そべっていたのは……えっ!? まさかのママ!
と思いきや、ママは悪魔でした。
……まあ車を運転する人に酒を勧めてくるという意味では確かにママは比喩としての悪魔だったと言えなくもないし、飲んでなかったら避けられたのかもしれないけど……なんかもうこのシーンのインパクトがありすぎて、得られる教訓が「飲んだら乗るな」じゃなくて「飲んだら悪魔に遭わないよう注意せよ」になっている気がしないでもないです。
教訓:スナックのママは悪魔。
理不尽な展開はさらに加速。ラストの第4話では……。
第4話「バイクで異世界ツーリング」編
お、今度はバイクみたいですね。
ヒッチハイクしていた女の子をバイクに乗せて走り出す主人公。……これまでの経験から、何かもうすでに嫌な予感がしますけど……。
「どうだい、気持ち良いだろう?」と尋ねる主人公に、「ぜんぜん! ねえ、もっと速く走れない?」と煽ってくる女の子。これはヤバイ! ……ていうかノーヘルだけどそこはいいの?
そしてここからが超展開。
「これが最高速度なんだぜ」と言う男に、「そんなことないわよ!」と女の子が指を鳴らすと……
!?
ええー!? 何それ!?
女の子のイリュージョンはこれだけに留まらず……
ジェットコースターに変化して空を飛んだり、
イカダに変化して川を下ったりします。
えっと……交通……安全……?
で、こんな不思議な能力を持っている女の子は何者かというと……。
やっぱり悪魔かよ!
顔が! 怖い!
ここで目を覚ます主人公。
どうやら交通事故を起こして入院していた様子。
……いやだったらそっちの事故の話を詳しく描きなさいよ! バイクがイカダになって滝を落下するくだりは別にいらなかったでしょうが!
で、看護婦さんがあのとき乗せた子にそっくり。
これは……まさか……。
……!?
ギャー!
だから! 顔が! 怖い!
教訓:ヒッチハイクしている女の子は悪魔。
……ていうかこの最後のオチも別にいらなかったでしょ! 完全にホラーの脚本になってるじゃないですか!
まあでも、
「我々の活動がどんなものかこれでわかったろう」
と閣下も仰っていますし、交通事故は悪魔の仕業ということでいいですもう。
ちなみにデーモン小暮閣下によると、
交通事故……もとい悪魔が活動する場所や時間の傾向はこんな感じになっているそうです。デーモン小暮閣下によると「悪魔の極秘資料」とのことですが、資料の出典が警察庁になっているところがジワジワきます。
さて、このビデオはこの後やっと交通安全についての普通のレクチャーに移っていくわけですが、通常はつまらなくて居眠り続出のこの手のビデオをここまで面白いものに仕上げた制作者の企画力と、何よりもデーモン小暮閣下のさすがの存在感に敬意を表したいと思います。
全部見たい方は動画でどうぞ!
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