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プロフィール
マルコ主人公・成瀬多紀は、一人暮らしをしながら大学に通うごく普通の青年。 慌しい生活の中、課題に追われる毎日を過ごしていた。 ある日、多紀は自分だけ膨大な量の課題を押しつけられ、講師、西園寺の下へ抗議をしに足を運ぶことに。 薄暗い準備室で、多紀の抗議を冷たく一蹴する西園寺だったが…… 食い下がる多紀に対し「そこまで言うのなら、特別課題を出してやろう」と、交換条件を言い渡した。 それは新薬の実験という名の怪しいアルバイト。 たった2日間、薬を飲んで安静にしているだけ、というシンプルな内容に惹かれ多紀は取引を安易に承諾してしまう。 そして……「なんだ、これ……」 突然、性器が2本になってしまった多紀。 西園寺曰く、元の体に戻す為には、他人の「精液」を体内に取り込まなければならないという。 多紀は無事に元の体に戻ることが出来るのか――? |
なんだ、これ……。
思わず主人公と同じリアクションをしてしまいましたが、たぶんあらすじを読んだ方全員が同じ表情になったんじゃないかなと思います。
とりあえず性器が2本になる薬のメカニズムはまぁいいとして(いやよくないけど)、気になるのは元の体に戻る条件の「他人の精液を体内に取り込まなくてはならない」が確立された過程ですよ。
西園寺先生の言い方だと元に戻る方法はもうそれで確定しているみたいですけど、ということはつまりその方法で元に戻った被験者が主人公の前に最低一人はいるというわけで、むしろそのときに西園寺先生がなぜ、
「ペニスが2本になった」→「よし精液を体内に取り込んでみよう」
という考えに至ったのか、その思考の過程の方が気になって仕方ありません。おかしいでしょ! どう考えてもつながらないでしょそこは! どんだけ斬新な発想だよ!
……いやまあ「ペニスを2本にしてみよう」とか考える人のやることなので、そもそも斬新もクソもないんですけどね……。
あと、男としての立場から言わせていただくと、2本になることでのメリットは特にないと思うんですけど、そこはまぁ、やってみようと思い立ったからにはたぶん何かメリットがあるんでしょうね……快感が2倍になるとかそういう……何を言ってるんだ俺は……。
……で、気を取り直して、その西園寺先生というのが、
この人です。
何も知らずに見ると、「なんだ、こっちはまだ子供じゃないか」というキャッチコピーは“単なる卑猥なセリフ”の一言で片付けられるんですけど、ここまでの諸々の事情を鑑みて読むと、また違った意味が読み取れてなかなか味わい深いものがあります。「子供」ってどういう状態のことを指して言ってるのか、とか……。
そうすると、
作品のキャッチコピーである「あなたの見てるBL……まだ1本なんですか?」も色々おかしい。「まだ」って何だ、「まだ」って。
という感じで新感覚すぎるBLゲーム「2本になった夜」は現在鋭意製作中とのことですので、引き続き続報を待つことにしましょう。
……もしかしたら数年後には2本とかむしろもう古いくらいの感覚になっていて、何なら5、6本生やして「一人総攻めBL」みたいなジャンルが確立されていたらどうしようとか思いました。
関連記事:生きていく上でまったく知る必要のないボーイズラブの最新事情まとめ
関連リンク:2本になった夜(18禁)
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