【2012年1月17日】
監獄島アルカトラズのお土産屋のラインナップが何でもありだった話
年末にサンフランシスコへ旅行してきたので、そのへんの話を書いていこうかと思います。
中でも面白かったのがアルカトラズツアー。
アルカトラズ島はサンフランシスコから近い場所に浮かぶ小島で、1963年まで
連邦刑務所として使用されていました。
通称、「ザ・ロック」。または「監獄島」。映画の舞台にもなっているのでご存じの方も多いと思います。あの有名なギャング、
アル・カポネもここに服役していました。
中の写真は後で紹介するとして、まずは
お土産屋から紹介します。
……お土産屋?
そう、
お土産屋です。
アルカトラズはいまや完全に観光地。よって当たり前のように
お土産屋があるのです。
下調べとかを何もせず行ったため、
ボロボロに朽ち果てた手つかずの廃墟の島なのかな? とワクワクしていた自分にはちょっとしたカルチャーショックでした……。よく考えたらそんなわけないんですけど。
で、このお土産屋がまたもう、商魂たくましいというか、
売れるモンは何でも売っちまえ! みたいな気概を感じるお店でして(もっとも観光地のお土産屋なんてそんなもんかもしれませんが)。
たとえばこれ。
野球ボール。
それアルカトラズと関係ないだろ! と思いましたが、もしかするとこれを使って囚人が運動をしていた……みたいな関連性があるのかもしれません。
あと、
コップ。
かつてアルカトラズの囚人が使っていたのと同じモデル(多分)。
ついでにトレイも売ってます。一人暮らしで洗い物が面倒な人はワンプレートご飯を作るのに便利かもしれません。
スプーンも販売されています。もはや
お土産として特筆すべき点はアルカトラズで売っているというだけの本当に単なるスプーンですが、お土産ってそういうもんか。
さらに、
囚人たちが欲しくて欲しくてたまらなかったであろう独房の鍵も約10ドルで売られています。天国の囚人がこの光景を見たら派手にずっこけていると思います。
で、
花の種。
……刑務所に何の関係があるのかはさておき、何だか色々と当時の人間ドラマを妄想してしまうのは僕だけでしょうか。
ウェットティッシュ。
……本格的にアルカトラズ関係なくなってきました。とりあえず
「アルカトラズ」の名前をプリントできそうなもんは全部並べとこうということか。
最後はこれ。何かというと、当時服役していた囚人たちの記録を綴った冊子で、写真がたくさん収められています。凶悪犯もこうやって写真集になって売りに出される時代になったんですね……時の流れってホント容赦ないです。
さて、こんな風に色々あるお土産の中で僕が購入したのは、
アル・カポネのブロマイド。
これだと単なるブロマイドに見えますが……
なんと、
見る角度を変えると、
アル・カポネ服役バージョンに変わるのです!
……。
おかしいな、あのときはたしかに「これすげえ!」と超興奮して買ったはずなのに、
今のこの気持ちはなんだろう。
皆さんも旅行中の買物は計画的に。
さて、最後はオマケということで、アルカトラズ島の内部の写真をベタベタ貼っていきます。
サンフランシスコの港・ピア33からフェリー定期便でアルカトラズへ(写真はアルカトラズで妹が撮ったもの)。
アルカトラズは港からかなり近いので、フェリーが本気を出せば数分で着くんじゃないかと思いますが、体感的には10〜15分くらいはかかっていた感じ。
サンフランシスコは冬でもわりと寒くないのですが、さすがに船は冷えます。……が、なぜか暖房はついていませんでした。コスト削減か、はたまた温かい飲み物を売るためなのか……。
そうこうしているうちに島に到着。簡単な説明を受けてから島内を散策します。
朝一で行ったのでまだそこまで人は多くないですが、だんだん増えてくるのでゆっくり見たい方は早めに行くことをおすすめします。
アルカトラズ島は海鳥の生息地としても有名。とりあえず見かけたカモメ(?)を撮影。
さて、いよいよ建物の中に入ります。
ここはシャワー室。壁とか一切ないので隣から丸見え……。
そしてこちらが独房エリアとなります。3階建てで威圧感がすごい。
独房の中はこんな感じ。ベッドとトイレと洗面所くらいしかありません。
こんなとこ絶対住めないわ……というかトイレも隠れてないから看守が通ったら丸見えじゃん! アレか、そういうプレイか。
壊されているトイレも。照明の色といい、血みたいに見えるサビ(だよね?)といい、完全にホラー映画。
綺麗に掃除され、当時の様子が再現された独房もあります。一人につき一つの独房が与えられるのはけっこうな贅沢だったらしく、アルカトラズ刑務所に移送を希望する者もいたのだとか。
こちらは食堂。屈強な男たちが何百人も集まり、さらにスプーンなど武器になり得る物を持つということで、アルカトラズでは食堂が一番危険な場所だったらしいです。たしかに想像すると怖い。実際スプーンで壁を掘って脱獄を図った者もいたらしいし。
囚人用の運動場。とにかくだだっ広い。
刑務所所長の自宅。所員はサンフランシスコ市内から通勤しても良かったのですが、所長だけは島に住まないといけなかったようです。……考えただけでゾッとしますね。
そんな感じで、アルカトラズ島はなかなか興味深い場所でした。サンフランシスコから近いので旅行される際にはぜひお立ち寄りを!
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