【2012年2月20日】
コピー能力者の登場で新テニプリが色々とややこしいことに
気がついたら2月が終わりかけていたので、我に返ってジャンプSQ3月号より新テニプリレビュー書きます!
えーと、先月までの話は
前回の記事を読んでいただければと思うのですが、長かった試合前夜編も終わりを告げ、ようやく本番、すなわち
中学生テニプリメンバーVS海外遠征組の試合が始まったのでした。
その第一戦、中学生側から出場するのは、
手塚と跡部のペア……。
ではなくて、
手塚にイリュージョンで変化した仁王でした。
……前回の記事の最後で同じことを書いたのですが、
大事なことなのでもう一度書かせていただきます。
仁王の「イリュージョン」とは、
他人のプレイスタイル・超高等テクニックをほぼ完璧に模倣して自分のものとする「イリュージョン」の使い手で、関東大会決勝戦D1時はペアの柳生に変装して入れ替わり、対戦相手の大石・菊丸ペアを混乱と絶望に陥れた。 全国大会決勝では手塚のプレイスタイルをコピーし、変装せずとも周囲に自らを手塚の幻影に見せてしまうほどの本気のイリュージョンを展開。
――Wikipediaより |
ということで、要するに
「他人のプレイスタイルや技を完璧に真似することで、あたかも仁王がそのプレーヤーであるかのように錯覚させる技」なわけです。
……ここで、
プレイスタイルをいくらコピーしたところで姿形まで錯覚させるのは無理だろーが、などというツッコミは、もっともではありますが、すでに
数年前に全テニプリストが通過した道であり今さら感満載ですのでグッと我慢していただくとして、
それよりも僕としては
まだ試合をしていない(=プレイスタイルを模倣していない)にも関わらず、
審判ですら手塚と錯覚するほどそっくりに手塚に化けているという点については、それはもう
イリュージョンっていうよりも変装、あるいは魔法の類だろ、と指摘せずにいられないわけですが、
しかしながらこの仁王・跡部ペアを周囲で見ている中学生組が、
なんかもう
完璧にだまされきっており、あの皇帝・真田ですら
「手塚と跡部のダブルス、一見の価値はありそうだな」などと
超クールな表情で言い出す始末。
そんな中、冷静に事実を指摘していたのは
テニプリキャラ中でもっとも空気を読まないリョーマだけでした。いいぞリョーマ! もっと言ってやれ!
さて、そんなリョーマの
ツッコミ面での孤軍奮闘にも関わらず、すっかり「手塚・跡部ペア」として進行していく何ともモヤッとした感の残る第一試合。
対戦相手の海外組は、
毛利(右)と越知ペア。
両者とも長身であり、特に越知先輩は驚きの
身長226cm。その長身から繰り出されるサーブのスピードは凄まじく、跡部と手塚……じゃなかった、仁王はいきなりの苦戦を強いられることになります。
何しろ気づいたときにはもうボールが後ろに転がっているんだから、どうしようもありません。
五感を壊したり、ボールが
ガットを貫くほどの威力を持っていたり、
対戦相手をフェンスに磔にしたりと、いったい
どこまでテニスの解釈を広げるんだろうと読者として心配になるほどバラエティに富んだ技が登場してきたテニプリですが、ここへきて最強の海外遠征組が示した答えは
「とにかく速いボールをたたき込む」という
超シンプルなもの。
読者の誰もが忘れていた、
「テニスとは相手のコートにボールを打ち込むスポーツである」という真理を思い出させてくれた海外組に、我々はもっと感謝すべきではないでしょうか。
そんな感じで、越知先輩のビッグサーブ「マッハ」に苦しめられる跡部・仁王ペアですが、しかしここで終わるわけにはいきません。
何と
跡部が越知先輩のサーブを返球することに成功します。
その秘密はもちろん、
相手の骨まで透視する驚異的な眼力、インサイト!
かつてこの技が披露されたときには、
「もう何がきても驚かないぞ」と決意していたはずのテニプリ読者をあっさりと阿鼻叫喚の渦にたたき込んだものですが、そのときだけの一発ネタではなく再びこうして披露されるとは……。
ただ、野暮を承知で言わせていただくなら、骨まで透けて見えるということは
跡部の目からは何かX線的なものが放射されているということですので、早急に病院で診てもらうことを勧めたいです。
ということで何だかんだで海外遠征組と互角の勝負を展開する跡部・仁王ペア。
手塚の技をほぼ完璧にコピーし、もはや
便利な代替キャラとしてのポジションが板に付いてしまった仁王は、今後
“仁王として”の存在感を発揮できるのか。
最後のページでは審判も完璧に
「手塚・跡部ペア」って言い切っちゃってるけど、がんばれ仁王!
というところで来月に続く!
……
あ、そうそう、
乾は小さいコマで
ポツリとボケるのやめてください! 拾いきれないから!
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