【2012年3月15日】
  
今月の新テニプリで、コピー能力者がコピー能力者をコピーするというややこしい事案が発生
  
  
  早いもので3月ももう半ば……ということで皆さん気になっているだろう今月の新テニプリを紹介していきますよ。
  
  えーと、前回は確か……
  

  跡部・手塚ペア(実は
仁王が化けています)と、
  
  

  海外選抜組から毛利・越知ペアとの対決が始まり、ほぼ互角のまま戦いが進んでいったところまででしたね。
  
  知らない方のために説明しておくと、仁王という男は
「別の選手のプレイスタイルや雰囲気を完璧にコピーすることで、あたかもその選手が実際にそこにいるかのように錯覚させてしまう」というマジシャンもびっくりのコピー能力者なのですが、そのせいで
試合をしていても仁王自身の姿が描かれることはほとんどないという不遇なキャラでもあるのです。
  
  ……さて、そんな一進一退の攻防は今月に入っても変わらず、
  
  

  4-4と拮抗した状態が続いていました。
  
  先月心配した通り、もはやどこからどう見ても仁王の面影はなくなってしまい、ギャラリーにまで
「こっちも手塚の『零式』で反撃だーっ!!」などと声援を送られる始末。
  
  ある意味、  
  それくらい
完璧にイリュージョンが成功しているとも言えなくもないので、仁王にとっては褒め言葉なのかもしれませんけど、僕が仁王なら
ちょっと複雑な気持ちになりそうです。
  
  ……しかし、そんな仁王にも限界が訪れます。
  
  「零式サーブ」は腕に負担が大きいため、さすがの仁王もこれ以上は打てない状況に追い込まれてしまいました。
  
  

  それを自慢の眼力(インサイト)でしっかり見抜いている跡部。……個人的にはそんなことよりも、
跡部が仁王の本当の姿を見抜いていることに感激しました。
  さすがキング! わかってるじゃん!
  
  が、しかし、
  

  声をかけるときはやっぱり
「おい手塚」でした。
  
  仁王と手塚がごちゃごちゃになっているせいで、何かと忙しい跡部・仁王ペア。
  
  僕ら愛読者はここまでの流れを追っているのでギリギリ理解できるのですが、今月号から読み始めた人は
何が何だかわからないんじゃないかと思います。
  
  しかし許斐先生はそんなギリギリでついてきているテニプリストをも
新たな混乱の渦に容赦なくたたき込みます。
  
  

  何とここで仁王、
樺地にイリュージョン!
  
  ……えーと、ご存じない方、及び忘れてしまった方のために説明しておくと、樺地という男は跡部の側近で、
対戦相手の技を見ただけですぐ真似することができるというコピー能力者なのです。
  
  つまり↑は、
コピー能力者がコピー能力者の能力をコピーして戦っているという非常にレアな場面なのです!
  
  
  ……あれ、そうなるとこの場合、樺地になった仁王は結局を誰をコピーしていることになるんだろう……それとも樺地自身のパワーで打ち返したのかな? いやでもそれならもっと化けるのに適したキャラがいそうなもんだし、そもそも仁王自身の身体能力を超えるパワーは出せないはずだし……うーん……。
  
  ……。
  
  
  
考えてもわからないことは考えないことにします。
  
  
  さて、そんな仁王の奇策により海外選抜ペアを追いつめた二人でしたが、ここで思わぬ展開が。
  
  

  コートチェンジ時、それまで髪のせいで表情がわからなかった越知先輩が超怖い顔で
跡部をガン睨み。
  
  すると……
  

  それまで調子がよかったはずの跡部が、
ダブルフォールトを連発し始めたのです!
  
  いったい跡部に何があったのか? 
2メートルを超える身長の先輩にガンを飛ばされたことで怯えてしまったのか?
  
  そのあたりの謎は来月明らかになると思いますが、それよりも僕は
テニプリにまだダブルフォールト(※)などという概念が残っていたことに感動すら覚えましたよ。
  
  まさかテニプリで今さら、
サーブを失敗するなんていうテニスらしい場面が見られるとは……。
  
  
※ダブルフォールト・・・サーブを2回連続で失敗すること。相手のポイントになる。
  
  
  そんな感じで
ダブルフォールトに感動できるテニス漫画もそうないんじゃないかと思いますが、この戦いの結末がどうなるのかはまた来月!
  
  
  
  
  ……と書いた後でよく考えたら、ダブルフォールト自体はテニプリでもたまに見たことあるような気もしてきました。でも勝手になかったかのように思い込まされていたというのも、
それはそれですごいと思います。
  
  
  
関連記事:コピー能力者の登場で新テニプリが色々とややこしいことに
  
                                      
  
          
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