【2014年1月3日】
開通前のトンネルを歩く「東京港トンネル ウォーキングツアー」に参加したら、「マルコさんですよね?」と話しかけられて驚愕した話。
12月14日に行われた
「東京港トンネル ウォーキングツアー」に参加してきました。「東京港トンネル」は
大井〜お台場間をつなぐ海底トンネルで、交通渋滞を緩和するために2015年度の開通を目指して工事が進められていました。
そのトンネルがついに貫通したということで、ウォーキングイベントが開催されたわけです。もちろん開通して実際に車が走りだすとトンネル内を歩くわけにはいかないので、これはなかなか貴重な機会です。ということで、知人と一緒に参加してきたのですが、そのイベントで
まさかの出来事が起こりました。
それは後でご報告するとして、まずはせっかくですのでウォーキングの模様を写真と共にレポートしていきたいと思います。
東京港トンネルは2010年から工事がスタートしており、長さは約1.5km。ヘルメットを着用してトンネルに入っていきます。なお
僕は人よりも頭が大きいのでヘルメットが入るかどうか不安だったのですが、何とかあご紐を締めることには成功してホッとしました。でも
ヘルメット自体は若干浮いていた気がするけど……。
ふおおおおお……!
トンネルの中に入るとそこはもう別世界です。外部と遮断された密閉空間というのは、どうしてこう神秘的な雰囲気を帯びるのでしょうか。
工事は終了していますが、作業に使っていたものはまだそのまま残されています。これもそのうち撤去されると思うので、貴重な光景です。
重機もそのままです。ショベルかっこいい!
その腕のところをよーく見ると、
あまり日常生活では見ることのない注意書きが。「はね飛ばされ」のイラストで吹っ飛んでいる棒人間のポーズがいい味出してると思いました。
なんと今回のツアーではウォーキング中、トンネルの壁に映像を映し出して解説を入れてくれます。意図したわけじゃないでしょうけど、音響が無駄に良くて面白かったです。
それにしてもかっこいい……。
しばらく歩いていると、
うお!? なんか天井の雰囲気が変わりました。何このかっこいい模様! デザイナーすげえ!
とか思いながら壁に近寄ってみると……
かっこいい模様はガムテープでした。もしかしてこれ、開通前に剥がされるんじゃ……。なんかもったいない気もするけど仕方ないな。
ガムテープということを踏まえてもう一回。
世界一かっこいいガムテープ!
気を取り直して進みます。またトンネルの模様が変わりました。これもよく見るとガムテープです。ガムテープに無限の可能性を感じます。
このへん、ちょっと写真が前後しているのはご容赦ください(上の写真はわりと出口付近です)。
興奮しながら歩いていると、
取材にきていたテレビ局に取材されました。しかも、イベント終了までに3回もです。よほど僕がコメントとりやすそうな顔をしていたのでしょうか。
知り合いのメールによると、僕のコメントがニュースで流れたそうです。もし僕のコメントが何度も出てきたら、ネットの皆さんには「こいつ劇団員では」と思われたかもしれませんが、違いますからね!
そんな感じで1.5kmの道のりをゆっくりと歩いていたわけですが、道中に気になるものを発見しました。
トンネルの壁を、よーくご覧ください。
謎の「BL」です!
どういう意味があるのでしょうかこれは……。
さすがに「ボーイズラブ」ではないだろうと思うのですが、かといって他に思い浮かばないし……。後でスタッフの人に聞くか……ということで、とりあえず
壁のBLを見つけ次第、撮影して歩くことにしました。
BLは一定間隔で1つずつ数字が大きくなっていきます。
……撮った写真を全部載せていたらキリがないのでこのへんでやめておきますが、結局最後の方までずっと数字が増えていっていました。
謎を抱えたまま、ツアーは終盤へ。
すっかりBLに気を取られていましたが、相変わらずトンネル内はかっこいいです。こういう場所に入れるのはディストピア風味のゲームだけだったので、今写真を見返してもなんだか現実味がありません。
うーん、たまらん! 僕は若干廃墟萌えとか巨大建造物萌えの属性を持っているので、こういう風景は大好物です。
作業の道具がそのまま残されています。
とか言っているうちに、トンネルの海底部分を歩き終わりました。トンネルなので当然外の様子はわかりません。いっそトンネルを透明にして水族館みたいにしたら面白そうですが、強度が足りなくなりそうですね。
光だ……!
ついに出口です。しばらく暗いトンネルにいたので光がまぶしい。
ひぃー!
外に出ると足場だらけの場所でした。こういうごちゃっとした感じは好きなのですが、やや高所恐怖症なので手に汗握ります。
しばらく歩いて後ろを振り返ると貫通したトンネルが。あそこをずっと歩いてきたというのはなんだか不思議な感じです。
相変わらずゲームのグラフィックみたいな非現実感あふれる道を歩いて行く。
この足場を上るとゴールです。
ガシャガシャと上っていきます。
お台場にたどり着きました!
この後は換気塔の見学をしたのですが、そろそろ長くなってきたので詳細は割愛します。
で、最後はホテルでランチをしつつトンネルについての講義を受けてイベントは終了となったわけですが……。
終わり際にちょっとした
ミラクルな出来事がありました。
イベントが終わったのでその場で知人とだべっていると、参加者の女性に声をかけられたのです。
「マルコさんですよね?」
!!??
聞き間違いかと思いましたが、たしかにその女性は僕を見てはっきり
「マルコさん」と呼びました。
しかし、このイベントは普通に本名で参加していますし、どこにも「マルコ」などという名前は出ていません。
「えっと……マルコをご存知なので?」
テンパるあまり、
戸田奈津子の日本語字幕みたいなリアクションをしてしまいました。吉良がここにいたら
「質問に質問で返すなあーっ!!」とブチ切れるレベルです。
口をパクパクさせる僕を見かねて、相手の方が自己紹介をしてくれました。
「わたし、◯◯◯で作家をしている者なんです」
ええー!!
二度びっくり! 名前は伏せますが、その方は
女性向けの小説を書かれている小説家の方なのでした! それにしたってなんという偶然! ていうかまさかそんな方が
同じ日に東京港トンネルを歩いているなんて夢にも思いませんよ!
待てよ……。
ということは、
それはないと思うけど、さすがにあるわけがないけど、いやしかし、僕が
ニヤニヤと嬉しそうにトンネルの「BL」を撮影しまくっていたところを見られていた可能性がゼロではない……!?
急に恥ずかしくなり、挨拶した後はそそくさとその場を立ち去ってしまったのですが……先生、お会いできて光栄でした!
そんな感じで、すごい偶然もあるものだなぁと思った東京港トンネルウォーキングツアー。トンネルの開通時には定番のイベントみたいなので、皆さんも興味があればぜひどこかのトンネルのツアーに参加してみてくださいね!
(あっ、そういえば「BL」が何だったのか、結局聞くの忘れた!)
【告知】
2014年1月19日(日)に、お台場のイベントスペース「東京カルチャーカルチャー」にてトークイベントを開催します。現在チケット発売中です。残り少なくなってきたらしいのでお早めに! 詳細はこちらから! |
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