【2014年1月26日】
今月のテニプリが「アゴに攻撃して意識をとばし、ボディを攻撃して激痛で起こす」というボクシング漫画のような展開に
さーて、新年一発目のテニプリレビューですよ!
前回は前半がリョーマ兄弟のちょっとイイ話、後半が徳川さん VS 平等院さんという感じでお話が展開していました。
ここで一応、二人のプロフィールを紹介しておきますと……
※2013年12月発売号より
右側のヒゲが、
平等院鳳凰さん(高3)。高校生選抜のナンバー1を背負う日本高校テニス界のトッププレーヤー。ただしその実力はまだ謎に包まれており、どちらかというと
「徳川…殺るぞ」や「滅びよ」「大海原を小舟で漕ぎ出すかよ」などの印象的な言葉を紡ぎだす名言マシーンとして読者に認識されている人物です。
そして左側のイケメンが、
徳川カズヤさん(高2)。海外選抜組が登場するまではラスボスのような空気をまとっていたにも関わらず、最近はめっきり影が薄くなってしまっていた不遇の天才プレーヤー。
前評判では圧倒的に強そうな雰囲気を漂わせている(その割に
過去編では鬼先輩にフルボッコにされていましたが)平等院さんが優勢かと思われたこの対決ですが……。
※2013年12月発売号より
なんと、徳川さんが平等院さんの必殺技である
「光る球(仮)」をいつの間にか習得しており、いきなりの先制パンチ!
……本当に平等院さんは強いのでしょうか?
と、おさらいはここまで。ここからが今月号となります。
徳川さんと平等院さんの対決に圧倒されるギャラリー。白煙の舞うコートを見ながら
「こ…この試合…間違いなく前人未到の境地だ…」と今さらな驚き方をしていますが、テニプリが前人未到の境地にあることなんて、読者は
10年くらい前からすでに知っていましたよ!
さて、先月号で徳川さんから光る球(仮)を食らった平等院さんですが、
ノーダメージ!
それに加えて、またしても
「沈没の恐怖に震えながら航海するがいい」という名言が飛び出しました。まさか「航海」と「後悔」をひっかけるなんて……平等院さん、
このセリフ絶対あらかじめ用意してたでしょ!
というか、今回といい前回の「大海原を小舟で漕ぎ出すかよ」といい、平等院さんは今後、
海賊キャラでやっていきたいのでしょうかね。
そして、この平等院さんの決め台詞に対して徳川さんは、
「俺は強くなりすぎた。この確信は揺るがない!」
と、こちらも
超強気モード。
……今のところ、
どっちのセリフも死亡フラグにしか聞こえません。
いったいどうなるのかさっぱり予想のつかない試合展開ですが、ここで物語は再び過去編へと展開します。
それは、徳川さんと平等院さんが初めて出会った日のこと。
二人の因縁の始まりとなった試合です。ちなみに奥のイケメンが平等院さんです。
この二人の対決、いったいどうなるのか……トッププレーヤー同士の対決、きっと良い試合が見られるに違いありません!
そう思いながらページをめくると……。
「アゴに直撃だ。脳が揺れた! 脳震盪を起こしてるぞ…!?」
ボクシングかな?
「もう無理だ。意識がとんでる…リタイアしろっ!!」
格闘技かな?
そこにあったのはテニスなどではなく、
一方的な殺戮でした。
……いや、だから
「激痛で意識が戻る」とかもう
テニスの試合中に起こりうる出来事じゃないから!
テニスの
勝ち負けの本当の意味は「相手を殺すこと」じゃないから!
……たしかに、
少なくともテニスではなくなってますよね……。
とにかくそんな感じで、平等院さんにボコボコにされてしまう徳川さん。今までテニスのエリート街道を歩いてきた徳川さんにとって、それは初めて味わう挫折であり屈辱でした。
結局、この試合は「このままでは徳川がヤバイ」と判断した鬼先輩と入江先輩が割って入り、
レフェリーストップとなります。
保健室で敗北に涙を流す徳川さんに
「男が泣いていいのは悲願が成就した時だけだ」と声をかける鬼先輩。いったい何なんでしょうか、
今回のテニプリの名言集っぷりは。
……過去編はこの後、徳川さんが鬼先輩と入江先輩に特訓してもらい、強くなることを誓うところで終わります。
そして現在――。
平等院さんを吹き飛ばすまでに成長した徳川さんは、こう言い放つのです。
「俺は日本代表のトップになる!」
……
最後までかっこいいセリフのオンパレードだった今回のテニプリ。平等院さんにツッコみまくっていたせいでうっかりしていましたが、ひょっとしてこれは
一般的に見るとけっこうアツい展開を迎えているのでは……。
徳川さんがリベンジを果たせるのか。それともここまでいいところなしの平等院さんがそろそろ実力を見せてくれるのか。
個人的にはぜひ徳川さんに勝ってもらって、
平等院さんに「大海原って何のことだったんですか?」と聞いてみたいところですが、さてどうなることやら。
来月号が楽しみですね!
関連記事:今月のテニプリが普通に泣ける話になっていて驚いたけど、最後まで読んだらやっぱりいつものテニプリでした。
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