【2014年2月26日】
今月のテニプリで「インディ・ジョーンズ」の遺跡の罠みたいなテニスボールが人間に襲いかかる事案が発生
だいぶ遅くなりましたが、今月のテニプリをレビューしていきたいと思います。
ええと、現在の展開は……
※2013年12月発売号より
海外遠征組で今のところラスボスと思われる
平等院さん(ヒゲ)と、国内居残り組の中でナンバー1の実力者である
徳川さん(イケメン)との試合が始まったところでしたね。
先月号では、徳川さんが平等院さんにボコボコにされた過去があることが明らかになり、そのリベンジを果たすために鬼先輩や入江先輩と共に猛特訓していたことが語られました。
※2014年1月発売号より
こちらが過去編での問題のシーン。平等院さんは
ボールをわざと徳川さんのアゴに当てて脳しんとうを狙い、さらにボディに攻撃することで強制的に起こしてリタイアもさせないという、プロボクサーも真っ青なリンチを行います。スポーツマンシップのカケラもありません。
もしここに松岡修造がいたら平等院さんはタダではすまないと思います。
しかし、そんな過去を乗り越えて強くなった徳川さんは、ついに平等院超えを宣言します。
※2014年1月発売号より
……と、ここまで前回までの流れでした。
そして今月号。
宣言通り、徳川さんは特訓で培った技を次々と繰り出し、平等院さんを追い詰めていきます。
これまでの徳川さんとは明らかに違う強さに驚く平等院さん。そして、こうつぶやきます。
「『阿修羅の神道』に…踏み込みおったか…」
????
何の前触れもなしに突然出てきた
「阿修羅の神道」という単語に置いてきぼりを喰らう読者ですが、いやしかし待てよ……。
平等院さんといえば、
※2013年2月発売号より
「ザ スネーク チャーマー オブ……」
※2013年2月発売号より
「インディア!!」
かつて語られた過去編で、
「ザ スネーク チャーマー オブ インディア」という中二病全開の必殺技を
ドヤ顔で繰り出し、しかも
あっさり鬼先輩に返されて負けてしまったという黒歴史の持ち主。
中二病は不治の病なので、あれから1年が経った今でも完治しているとは思えません。
となると、
一見、何か意味ありげに思えますが、中二病はその場の雰囲気でそれっぽい造語を作る能力に長けていますので、実際のところは
「風が…啼いている…」とか、「くっ…鎮まれ…俺の右腕よ…!」といったセリフと同じくあまり深い意味はないという可能性も大いにあります。
……と思ったら、この後に鬼先輩も「阿修羅の神道」という言葉を発していましたので、今回は
平等院さんの造語ではなかったようです。残念ですね。……まあそうなると、ますます
「阿修羅の神道って何だよ」という疑問が沸き上がってくるわけですが。
しかし、平等院さんのこのセリフはまだいいのです。
問題はこの後、試合を見守っていたコーチ陣から飛び出した一言。
「お2人とも思い出しませんか…」と、こちらも意味ありげにつぶやく黒部コーチ(
37歳)。
思い出す? 何を?
「命の殺(と)り合い…を」
……やっぱり
師匠と弟子は似てくるものなのかな、と思いました。
黒部コーチ(37歳)のちょうかっこいい決め台詞はさておき、平等院さん VS 徳川さんの試合はいよいよ大詰めを迎えます。
試合の流れとしては徳川さんが平等院さんを圧倒しているわけですが……
しかし、平等院さんは
「だが…一切負ける気がしねぇ」と余裕の笑み。
この流れから普通に考えると、平等院さんが隠していたさらなる力を見せて逆転するところですが……
※2013年2月発売号より
平等院さんは過去編で鬼先輩と試合をしたとき、今とそっくりのセリフを決めたにも関わらず、
※2013年2月発売号より
あっさり敗北した前科がありますので、要注意です。
そんな愉快な中二病・平等院さんにトドメを刺すべく、徳川さんが動きます。
2011年12月の初出から3年以上が経過しているにも関わらず未だ「光る球」という仮称でしか呼ばれていない必殺技を放つ徳川さん! ……それとも、もう「光る球」が正式名称ってことでいいのかな……。
この必殺の一撃が平等院さんをとらえた……と思われた次の瞬間、
「滅びるのはキサマらの方だ!!」
と平等院さんが吼え、同じく「光る球」で徳川さんの一撃を返球!
このボールが……
すさまじい大きさになって徳川さんに襲いかかります。あーこういうの
インディ・ジョーンズっていう映画で見たことある!
実際にボールが大きくなったのか、それともこういう演出なのかはテニス素人の僕には判断できませんが、
受けたら死んでしまうタイプの攻撃だということだけはわかります。
あまりのことに身動きすらできず立ちすくむ徳川さんの横をギリギリでボールがかすめ……
そのまま
テニスコートの壁を打ち砕きました。
これを見て、「今さら壁が壊れたくらいじゃ驚かないよ」と斜に構えるのは簡単ですが、この技の本当におそろしいところは、
明らかにテニスボールの本来のサイズよりも大きな空間を破壊していること。つまり、
貫通しているのではなく、着弾後に周囲に損傷を与えながらえぐりとっているわけです。
こんなもんが人体に命中したら……いったいどうなってしまうのでしょうか。
そんなことを考えていたら、ふと先ほどのコーチ陣の言葉が思い出されました。
間違っちゃいない……
黒部コーチ(37歳)の言ってることは何一つ間違っちゃいなかったんだ……!
さて、いよいよその真の力を見せてきた平等院さんですが、ここで気になるのが、
先ほどの
「滅びるのはキサマらの方だ!!」というセリフです。試合相手は徳川さん一人だけなのに、「ら」と複数形になっているのにはどういう意味があるのか。
これはもちろん、
徳川さんをここまで鍛え上げた鬼先輩と入江先輩もターゲットに含まれているということでしょう。
かつて平等院さんは徳川さんをボコボコにしましたが、その試合は途中で鬼先輩と入江先輩に止められてしまいました。加えて、徳川さんに二人が特訓をつけたことを今でも根に持っているのでしょう。なんという器の小ささ……。
ともあれ、やっと平等院さんの今の実力が見えてきました。
最後の決めカットには背景に帆船と海賊の船長っぽいイラストが描かれてあり、どうやら平等院さんは今後
海賊キャラでアピールしていく模様です。船長が骸骨になっているのを見て
死んどるやないか! とツッコみたくなりましたが、ここまで平等院さんについてはだいぶいろいろ書きすぎたので、今後は
もう少し応援する方向でやっていきたいと思います。
次号はいよいよ決着でしょうか。正直、
どちらかが死ぬ未来しか見えませんが、できることなら平和的に解決してほしいですね。来月号も楽しみです。
関連記事:今月のテニプリが「アゴに攻撃して意識をとばし、ボディを攻撃して激痛で起こす」というボクシング漫画のような展開に
前へ 次へ