【2015年2月27日】
BL小説「黒獅子の寵愛」の帯がすごい! 「何度でも◯◯になる」
さて、今回は久しぶりにBL小説の紹介をしていきたいと思います。
というのも、本屋で見つけて、
どうしても気になって気になって気になって仕方ない作品に出会ってしまったからです。
もはやこの気持ち、
「気になる」を通り越して恋心を抱くレベルかもしれません。
しかも、
僕がコイツと出会ったのは、
ちょうどバレインタインデーの日でしたからね。
世の中の女性が好きな男性のためにチョコレートを買っているとき、僕は
ジュンク堂で自分のためにBLを買っていたわけですからね。
……まぁそれは毎年のことなのでいいとして、とにかくこの本の帯を見てくださいよ。
どういう超常現象?
……ずるい! こんなの、気になるに決まってるじゃないですか!
気にするなっていう方が無理ですよ!
本屋で見た瞬間、虜になって、手にとって
5秒くらいずっと眺めてしまいましたからね。
2015年のBL帯の幕開けにふさわしい一冊だと思います。
あと、表紙から片方が
女の子に見えて、思わずここが
ちゃんとBLコーナーかどうかを確認してしまいましたが、大丈夫でした。
この小説はルビー文庫です。
あのエクスカリバーを生み出した偉大なBLレーベル、ルビー文庫です。間違いなくBLです。よかった。
ということで、
「黒獅子の寵愛」ですが、気になるあらすじは……。
サッタール首長国の外相である
ヘイダルと、彼に買われて一夜を共にした踊り子の
サーニヤが主役の物語。BLでは人気のアラブジャンルですね。
小国イムラーンを訪れたヘイダルは、「神の子」と呼ばれるほど美しい踊り子であるサーニヤを、一夜の慰みにと強引に買います。
ちなみにヘイダルも最初、サーニヤのことを女性だと勘違いしていました。よかった、僕だけじゃなかった。……まぁ、買ったのは
男だったことがわかってからですけど。
そんなこんなで一晩を共にした二人ですが、翌日、ヘイダルと再会したサーニヤがまるで
ヘイダルと初対面かのような態度をとってくるのです。
……仲良くなったと思い込んでいた女性から、あからさまに他人行儀な扱いを受けたことなら僕も何度もありますが、どうやら今回のサーニヤはそういうわけではない様子。
そう、実はサーニヤは時折、記憶をなくしてしまう体質だったのです。
ヘイダルに抱かれたことすらも、サーニヤは忘れてしまっていたのでした……。
んっ?
つまり、それって……。
「何度でも処女になる」って、そういうことかーーー!
いや、すみません。
なんというか、てっきり
「ランプの精にお願いしたら、魔法をかけられてそういう体になっちゃった★」みたいな軽めの話かと思いきや、もっと
ヘビーな意味のこもった帯でした。
しかしながら、本当にこの帯は秀逸。インパクトといい語呂の良さといい、最高です。今年の帯リンピックの優勝候補に早くも名乗りを上げましたね。
そんな感じで、「黒獅子の寵愛」、気になった方は本屋さんへ!
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