【2015年6月8日】
あのロボットレストランが知らないうちにすごい店になっていました
こんにちは。普段はエンタメ系のフリーライターをやっているマルコです。
ちょっと前に某ハリウッド女優を取材したのですが、そのときの裏話をひとつ。
某ハリウッド女優、ここでは
Dさんとしておきます。
先日、Dさんが初来日を果たして大々的に映画のPRをすることになり、僕は記者会見の取材と、さらに翌日にはインタビューすることになっていました。
その記者会見での出来事です。
初来日ながら、昔から日本が大好きで行ってみたくて仕方なかったというDさん。
MCから「日本を楽しんでいますか?」という質問を受けて、なんて答えるのかなーと思ったら……
その場では特にそれ以上の話もなく、各メディアでもこの部分は大きく報じられなかったのですが……。
この答えのある部分が僕はものすごく引っかかりまして。
そう、
「ロボットショー」
です。
これ、通訳の方もそのまま「ロボットショー」と翻訳していたのですが、冷静に考えると
「ロボットショー」ってなんだよ、と。
「ショー」ならわかる。
「ロボット」もまぁわかる。
でも
「ロボットショー」が当てはまる日本の名物ってなんだ?
ひょっとして? と僕が思ったのが、
新宿歌舞伎町の
ロボットレストランです。
2年前に訪問したときのレポートは、
「今さらだけど「ロボットレストラン」に行ってみたら、むしろ客の顔が面白かった話。」
をご覧いただければと思うのですが、
「ロボットショー」という言葉で思い浮かんだのが、これしかなかったのです。
そういえば、このロボットレストラン、最近は海外の観光客にも人気らしいですが……。
しかしDさんは超絶忙しい身です。
日本でのスケジュールがびっしり埋まっているハリウッド女優のDさんが、少ない空き時間をやりくりして訪れた場所が浅草でもなく銀座でもなくロボットレストランなのだとしたら、
ロボットレストラン、すごくない?
このままDさんが帰国したら、
日本=ロボットレストランって印象になるんじゃない?
……どっちかというと、
アレは相当特殊な方の"日本"だと思いますけど……。
いや、もしかしたら浅草も銀座も行ったかもしれないけど、記者会見で出てきたのは「ロボットショー」でしたからね。
たしかにロボットレストランのインパクトを味わってしまったら、他の生半可な観光地は上書きされてしまうでしょうけど。刺し身の後にカレー食べてしまうみたいな。
しかしですよ。
勝手に妄想の翼を広げてしまいましたけど、Dさんが言う「ロボットショー」が、ロボットレストランであるかどうかはまだ確定していません。
さらに幸運なことに、翌日、僕はDさんにインタビューするという仕事を請けていました。
ならば、
Dさんが行ったのが本当にロボットレストランかどうかを聞かなければならないでしょう!
超絶忙しいDさんに許されたインタビュー時間は
15分。
もちろん、雑談の時間もありません。
インタビューが終われば即座に次のインタビュー陣と入れ替わりです。
たった15分の間でロボットレストランの感想を聞けるのか!?
そして迎えた翌日――。
意気揚々と現地に到着した僕に、話しかけてきた人が一人。
知り合いのライターさんでした。
「あっ……どうも」
「今日は一緒ですね。よろしくお願いします」
……そう、この日は他のメディアとの合同インタビューなのでした。
ということは、つまり僕に許された時間は、
7分。
どんなにがんばっても、僕→通訳→Dさん→通訳→僕という流れである以上、質問できるのはせいぜい
3つといったところです。
その貴重な3つの質問の一つを
「あなたが行ったのはロボットレストランですか?」という本題と120%違う話で潰してもいいのか。
「今日は楽しみですね〜ワクワクしてますよ! 短い時間だけど、いろいろ聞きたいことありますからね〜」
「……」
まぁ、無理ですよね。
知ってた。
知ってたけどね。
ロボットレストランの話題でインタビューの3分の1を埋めたりしたら、もうお仕事こなくなっちゃうからね。
ということで、この日は15分という時間の中で、きちんと本題についてのインタビューをこなしたわけですが――。
結局、「ロボットショー」は謎のまま終わったなぁ……。
などと落胆していたのですが、この話にはまだ
続きがありまして。
実は偶然にも、
別の機会にDさんのお仕事の関係者と話す機会があったのです!
そこで、思い切って質問してみました。
「あのー、実はかくかくしかじかで……Dさんが行ったというロボットショーは、ロボットレストランなんですか?」
あっさり認めたー!
ていうか別に隠してるわけでもなかったー!
※ちなみにこの件を書くことについてはOKいただいてます。
「えー! やっぱりそうだったんですね……でもハリウッド女優がロボットレストランってちょっと意外な気が……」
「いや、それがそう意外でもないんですよ。
ロボットレストランはハリウッドセレブにも大人気で、来日すると訪れる方がすごく多いんです」
「マジかよ……」
たしかにロボットレストランみたいな場所は世界中探しても日本にしかないでしょうけど……それ言うと
日本にもあそこ以外にはないわけで、そういう意味では
何か激しく世界に誤解を与えそうな気がしないでもないのですが……。
「ちなみにDさんは◯◯にも行ってみたいということで、普通に一般のお客さんとして行って楽しまれたようです」
「い、意外すぎる……ハリウッドセレブが来日時にどこに行くのか密着取材したい……」
「面白そうですね!」
「まぁ、載るのはカフェオレ・ライターなんですけど」
「……」
そんな感じで、いつの間にかというか、なるべくしてなったというか、海外VIPに人気の観光スポットとしてすっかり定着した感のあるロボットレストラン。
そりゃ、言葉はわからなくても、ネットを介してあれだけインパクトのある動画や写真を見せられたら、行ってみたくなるのもわからないでもないですが。
ハリウッドセレブもやはり人の子なんだなぁという
よくわからない納得の仕方で本日のお話を締めたいと思います。
【イベントのお知らせ】
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