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マルコ【2008年6月26日】
「モンスターハンター」での本当の勝ち組は誰か
※今回の記事はモンスターハンターをプレイしていない人には一部わからない内容が出てくるかもしれません。なるべくわかりやすく書くつもりですが、ご了承ください。
今世間で話題のゲームといえば何と言ってもモンスターハンターポータブル2ndGです。
僕もその流行に乗って始めてみたところ、これがハマってしまいまして、現在生活が破綻しかけているところです。
きっと読者の皆さんの中にも、僕と同じく道端の草を見るたびに採集したくなる、という人も多いはず……。
で、モンハンを遊んでいて、ふと気になったことがあります。
それは、
モンハンの世界での真の勝ち組は誰なのか、ということ。
いやね、そんなくだらないことはどうでもいいといえばその通りなのですが、350時間もやっているとこう、だんだんそういうところまで気になってくるのですよ……。
もちろん何を持って勝ちとするかは人それぞれですが、ここで採り上げるのは、やらしい話ですが、やっぱりホラ、銭ですよね、銭。
で、モンハンをやっていない人のために軽くどんなゲームなのか紹介しておきますね。
モンハンはアクションゲームで、RPGのようなレベル等の概念はないゲームです。
ゲームの進行は基本的にクエストと呼ばれる50分単位のミッションをこなしていくことで進んでいきますが、明確なストーリーはなく、プレイヤーの分身たる主人公は、オープニングでたどり着いたポッケ村を出ることなくエンディングを迎えます。
つまり、ゲームの流れとしては、
村で戦いの準備をする→クエストへ出発し、モンスターを狩る→村へ戻りクエスト先で手に入れた様々な素材(倒したモンスターの皮とか道端で拾った草とか)を利用して新たな武器防具を造る→強くなった武器防具を携えてさらに難度の高いクエストへ。
ひたすらこの繰り返しです。これだけで数百時間があっという間に過ぎていくのですから、モンハン恐るべし……。
※広大な自然が広がるフィールドがクエストの舞台となります(画像は森丘)
さて、そこで気になるのが、ハンターである主人公の収入です。
個人的にはあれだけ恐ろしいモンスターと戦いながら、時には街を守ったりもしているのですから、年収2000万円は欲しいところ。
これを検証するには、まずモンハン界の通貨であるZ(ゼニー)を日本円に換算する必要があります。
しかし換算のためのヒントがまったくないのが困りもの。
ここは常識的な物価から計算してみることにしましょう。
ここで僕が目を付けたのが、モンスターハンターに登場する大タルというアイテムです。
これは中に爆弾などを詰め込んで使うための素材なのですが、この大タルがポッケ村では1個210ゼニーで売られています。
では日本ではどうか……。
検索してみると、だいたい1個1万円ぐらい。
ということは、
200ゼニー=10000円
となり、
1ゼニー=50円
となります。ちょっと別の視点からこのレートが適切かどうか確認しておきましょう。
参考にするのは、オトモアイルーに肉を焼いてもらうときの金額です。
オトモアイルー
オトモアイルーとは主人公の冒険のサポートをしてくれる猫のような愛らしいキャラクターなのですが、彼らは主人公の家に住み着いており、クエストから持ち帰ったモンスターの肉を焼いて食事を作ってくれるのです。
この肉を焼くお値段が、1個につき30ゼニー。
つまり、30ゼニー=1500円となりますから、まあアイルーの調理の腕が超一流と考えれば妥当なところでしょうか。
さて、レートには問題がなさそうですので、以上を事柄をふまえて、ハンターの収入を計算しましょう。
まず新米ハンターが請け負うことになる村長からの依頼は、クエストを成功したときにもらえる報酬金がだいたい300ゼニーぐらいです。
また、ハンターの狩りサイクルですが、出先で本格的なキャンプを設営しているところから考えても、おそらくは1クエストにつき1ヶ月ぐらいはかかるのではないでしょうか。
となると、1年間でハンターがこなせるクエスト回数はおよそ12回。
そして新米ハンターの1回分の報酬が300ゼニーですから……。
300×50×12=180,000円
年収18万円……!? ワーキングプアもいいところじゃないですか!
……ええと、もしまともに生活しようと思ったら年収200万円は必要と考えて……年間に120回以上狩りに行かなければいけないことになります。
いや、無理無理!
モンハンをやったことがないと、「なんだ、楽勝じゃん」と思われるかもしれませんが、このゲームの狩りって、本当に過酷なんですよ。何がシビアって、モンスターがそこらへんのぬるいゲームと違って異様に怖いということ。1年間に120回も命は賭けたくありません。
ちなみにモンスターの恐ろしさについては、僕のトラウマモンスターであるティガレックスとのバトル動画を見つけましたので参考にどうぞ。
※ニコニコ動画です。見られない方、すみません。参考動画なので見なくても特に問題ないです。
……ということで、新米ハンターでは狩りだけでは食っていけないことが判明しましたが、これはあくまで報酬のみで生活しようとしたらの話。
実際には狩場で様々な鉱石や植物などを採集し、それらを売ることでもお金は手に入ります。むしろそっちの方が報酬よりも儲かるので、実際には報酬の数倍程度の年収はあると考えていいでしょう。
しかしそれでも年間200万円がやっとというところ……。
むろん、これが超一流のハンターともなると、さらに凶悪なモンスターを狩ることになり、危険度が増す代わりに報酬は数万単位まで膨れ上がります。また、素材を売ることでこれまた数万単位のお金を得ることもあるため、アバウトですが、
10万ゼニー(報酬+素材売り)=500万円
となり、1回の狩りで500万円なら年収5,000万円も夢ではありません。
……なんか怪しいブラック企業の勧誘広告みたいな話になってきましたが、結論としては、
新米ハンターは食っていくのが精一杯。
しかし、G級ハンターと呼ばれる超一流ハンターになれば、年収5,000万円が相場。
となります。
しかし、実はポッケ村には、花形職業(?)であるハンターを超える勝ち組が存在したのでした。
それが、武器屋のオヤジ。
ここでモンハンをプレイしている方ならピンときたかもしれませんが、この武器屋の価格設定は村の中でも飛びぬけてインフレしています。
たとえば、先ほどの大タルの値段が210ゼニー(約1万円)でした。
しかし、これが武器ですと、一番弱いバスターソードでも1,000ゼニー(約5万円)。
ちなみにこの店では防具も扱っており、初期装備だと帽子や服がそれぞれ100ゼニー(5,000円)と一見良心的ですが、すべてそろえると結局は最低でも全身10万円はかかる計算になります。
じゃあ超一流のG級ハンターになればいいじゃん! と思われるかもしれませんが、G級の武器ですと武器一本あたり10万ゼニー(約500万円)ぐらいが相場ですので、結局は年収の大半が装備に消えていくことになります。
……確かに、武器防具はハンターにとって命を守る最重要支出ですから、この価格も仕方ないのかもしれません。
しかし、ハンターは命を賭けてモンスターを倒し、死に物狂いで稼いでやっと年収5000万円なのに対し、武器屋のオヤジは武器一本鍛えるだけで500万円。
たとえば月に10本G級武器を鍛えると、年収は5億円を軽く突破します。
さらに、さらにですよ、この商売のおいしいところは、製作する武器の素材はハンターの持ち込みだというところです。
つまり原価ゼロ! 在庫リスクなし! 武器屋丸儲け!
……僕なら間違いなくハンターを廃業して武器屋に弟子入りしますね!
なぜこのオヤジがこんなにも強気な価格を設定できるのか……と考えてみたところ、やはり大きいのは、村にライバル店の存在がないことでしょう。
村唯一の武器屋ということもあり、価格競争が一切ないのですから、そりゃあ値段もつり上げたくなるというもの。
これが道具屋ですと、村に3店舗あり、特に行商でたまに村を訪れるおばあちゃんなどはたまに半額セールを行うなど、涙ぐましい経営努力を行っています。
ポッケ村は、ほのぼのしているように見えて、実はしっかりと競争社会だったのですね。
ちなみに村にはこの他にも集会所で受付をしているお姉さんや、訓練所を仕切っているオッサンなどがいますが、彼らの年収はたぶんたいしたことないと思うので割愛させていただきます。
というか、いい加減このしょうもない検証に疲れてきたぜ!
そんなわけで結論。
現実世界でもゲームの世界でも、手に職をつけると強い。
なんかリアルな結論になってしまったけど、これが現実なのよね……。
※もしモンハンに興味を持ったという方は僕の大好きな動画を紹介しますのでぜひご覧ください。かっこいい! と思ったらまだまだブームは続いているので始めてみるのもいいかも。
(ニコニコ動画です。見られない方、すみません)
関連記事:恐るべきリア充ゲーム「ペルソナ4」
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