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【2011年10月9日】

どうしよう……今月のテニプリが本当にすごすぎて言葉も出ない




はじめに言っておきますが、今月のテニプリの面白さはヤバイです。
←!?
……いや、もちろんいつも面白いのですが、しかしここまで毎回毎回、確実に前回の面白さを超えてくる漫画は他にはちょっと見当たりません。

ということで今回もレビューしていきたいと思いますが、ぜひ皆さんにはジャンプSQ本誌でその面白さのすべてを味わっていただきたいです。

さて、前回のテニプリは、海外から帰国した選抜チーム VS テニプリメンバーの戦いが佳境を迎えたところまでお伝えしました。

圧倒的な海外選抜チームの力の前に虫の息となったテニプリメンバー……果たしてそのピンチをどう凌ぐのか?

まずは金太郎 VS 袴田先輩の戦いから見ていきましょう。
jmsq32-13 VS jmsq32-14

テニプリメンバーの中でも1、2を争うパワー型プレイヤーである野生児・金太郎と、

顔が怖い袴田先輩の対決は、頭突きなどの場外乱闘を経て袴田先輩が必殺技「消失(バニッシュ)」を発動。


ボールが視界から消えた後、いきなり後ろから襲ってくるという暗殺者のような技に金太郎は翻弄されっぱなしでしたが、今週ついに金太郎がこの技の攻略法にたどり着きます。

まず「消失(バニッシュ)」の原理ですが、

どうやら「消失(バニッシュ)」自体は急降下した後、激しくボールが跳ね上がって相手を吹き飛ばすという技だったようで、その目くらましとして使われているのが巻き上げられた土煙でした。

つまり、
ボールをたたき込む→何らかの方法で土煙を上げる→ボールが見えない→粉砕!
という流れだったわけですね。

この土煙を何とかしなければ勝機はない……しかしどうすれば土煙を消せるのか!?

金太郎がたどり着いたその答えは、

これだ!


息で吹き消す。
……でした。


……天才だわ。

天才的な発想だわ。

世界に一人でもこの展開を予想できた人がいるか?

絶対いないだろ。

そら、

切原にボコられた松平さんも良いツッコミするわ。

それはともかく、土煙を吹き消しても結局視界は回復せず(当たり前だ!)、金太郎が最後に取った作戦がこれ。


!?

土煙のせいでどこからボールが出てくるかわからない……ならば分身しているように見えるほど高速で動き回りコート内をすべてカバーすれば問題ない!

……。

……斬新……というか、身も蓋もなさ過ぎです。
そんなことができるならテニスというスポーツは成り立たないと思うのですが、

松平さん、素直に感心。
いや、これこそツッコめよ! なんで土煙吹き消したときはツッコんだのにこっちは受け入れちゃってんの!?

とまあそんな感じで金太郎編はここで終了。
続いては、

jmsq32-8 VS jmsq32-9
河村・樺地ペアによる男臭い対決です。

こちらは伊達さんが「男児の春」というテニプリの長い歴史の中でもダントツにダサいネーミングの技で河村と樺地をボコボコにしていたのですが、今月号ではついに河村が高レベル波動球を解禁。

何とあの銀師範ですら最後まで出さなかった奥義「108式波動球」を放ちます。

……が、疲れからかトスの態勢を崩してしまい、フルパワーでは撃てなかった河村くん。

それでも何とかラケットを振り抜き、放たれた波動球は大きくコートを逸れて夜間照明用のライトを直撃します。

波動球に支柱を砕かれ、落下してくるライトを、


河村と樺地が必死で受け止めます。

このへんの一連の流れはなかなか衝撃的なのでぜひ本誌でご覧いただきたいのですが、この河村と樺地の行動に感銘を受けた選抜チームは自らバッジを外し、負けを認めてその場を立ち去るのでした。……もうツッコむ気力も起きません……。

ていうか、河村ってここのところずっとこんな展開ばっかりで、まともにテニスで勝敗を決したことがない気がするのですが、気のせいでしょうか。

……。

気を取り直して、最後はずっと気になっていた「幸村 VS 不破」の一戦。

相手の五感を奪って強制的にイップス(※)にするという恐ろしい特殊能力を持つ幸村ですが、対する不破さんは、“瞳が鏡像になっており対戦相手の能力をそのまま跳ね返す”というこれまた反則クラスの能力者です。
※精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、自分の思い通りのプレーができなくなる運動障害 by Wikipedia

どちらの能力が強いのか、ガチンコでにらみ合い、能力を発動する二人。

その結果、


コートに倒れ伏したのは幸村でした。

「さらば強き中学生よ」とドヤ顔で立ち去る不破さんでしたが……。



それは全部不破さんの夢でした。

実際には鏡像の瞳をもってしても幸村の能力を跳ね返すことはできず、五感どころか意識も奪われ、不破さんはコートの上で永遠の夢を見ることになったのでした……。

ちなみにこの後、幸村の決めゼリフが見開き2ページで登場するのですが、

「夢の続きはゆっくり見るといいよ……1人でね」


というセリフには怖すぎて鳥肌が立ちましたね。

世の中には絶対に敵に回してはいけない人間がいるということがよくわかりました。

……というか幸村 VS 不破の対決って結局テニスでも何でもなかった気がするんですけど、そこに関して言及すのは今さらでしょうか……。

さて、そんなこんなで高校生海外選抜を打ち破ったテニプリメンバーは、ついに海外選抜の中でも上位陣との直接対決の時を迎えたのでした。

来月からはまた新しい死闘が始まるであろう新テニプリ。次はどんな方向から許斐先生がサプライズを展開してくるのか、楽しみです。


【オマケ】
河村が波動球を打ち込んだときに、

相手がお腹でボールを受け止める場面があるのですが、なぜかこれが受け止めた方のポイントになっているんですよね……。テニスのルール的には河村側の得点になるはずなのですが。

皆さんが誤解しないように一応書いておきますけど、

テニスは“相手のボールを受け止めて耐えきったら得点”というスポーツではありませんからね!

もう許斐先生はいい加減、テニスじゃなくて「テニプリのルールブック」をきちんと作るべきだと思いました。


関連記事:あれ? テニプリってこんなナチュラルに人が宙に浮く漫画だったっけ?





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