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マルコ「樺ちゃんは跡部のピンチについ守っただけじゃん!!」 「そーっスよ たしかに悪いっスけどそれで合宿退去なんて…」 |
……
うーん……「ピンチについ守っただけ」……か……うーん。
何か、明らかに抗議の論点が間違っている気がするんですけど、僕のボキャブラリーではこのモヤモヤ感をうまく言語化できないので、誰か代わりにツッコんでください。お願いします。
そんなこんなでギリギリの戦いを続ける跡部ですが、ここへきてなんと、仁王が復活します。
しかも今度はリョーマにイリュージョン!
これは反撃が期待できるか!?
と思ったのですが、結局のところ本体は仁王なので、蓄積された疲労は回復しておらず、サーブを一球打っただけでイリュージョンは強制解除。仁王は今度こそ力尽きて倒れ伏してしまうのでした。
この間、わずか4ページの出来事でした。
おそらく読者の多くが、「今のは何だったのか……」と思われたことでしょう。
思うに、これはですね、中学生 VS 海外選抜組の試合が始まって以来、主人公であるリョーマの存在感があまりにも薄れていたため、さすがにそろそろリョーマの試合シーンを入れとかないとまずいんじゃないかという高度な経営判断に基づく展開だったんじゃないかと思いますよ、ええ。
……そんなことはさておき、仁王が倒れ、助けも入らず、いよいよ本格的なピンチを迎えた跡部。
当然のように2セット目は毛利・越知ペアに奪われ、これでカウントは1-1。
最悪の形でファイナルセットを迎えることになります。
仁王がサーブを打てない時点で、ほぼ跡部・仁王ペアの敗北は確定したかに思えたのですが……。
何とここで驚きの事態が。
跡部が「同調(シンクロ)」したのです!
……ちなみに同調(シンクロ)とは、テニプリでは比較的ポピュラーな超常現象の一つで、ダブルスが心を一つにして普段以上のコンビネーション力を発揮する持続型の必殺技です。
なお初期の頃は、
・絶体絶命のピンチにのみ、稀に起こりうるダブルスの奇跡
・同調(シンクロ)中は選手の意識がなくなる
といった設定があったのですが、選手も特訓してシンクロに慣れてきたのか、いつの頃からか意識を保ったまま当たり前のようにシンクロするようになっていました。このへんはドラゴンボール終盤のスーパーサイヤ人と同じポジションですね。
ところで、ここで一つ疑問が生まれます。
それは、跡部が誰と同調(シンクロ)しているのかということ。
だって仁王は倒れていて、もう他に誰もいないはず……。
これで、退去処分になった樺地の魂とシンクロしていた、とかだと面白かったのですが、そういうことではなく、
同調(シンクロ)の相手は倒れて動けなくなっていたはずの仁王でした。
そう、仁王はたしかに体力を失って倒れていたのですが、意識を失っていたわけではなく、倒れている間もずっと相手の動きを見続けていたのです。
数ヶ月にもわたって、読者すら欺いていた仁王。
正直、この展開には痺れましたね。素直に感心した。許斐先生、凄いわ。
仁王と同調(シンクロ)したことで、一人でありながら二人分以上の動きを見せ始めた跡部は、相手ペアの隙を的確に突いて凄まじい追い上げを見せ始めます。
そしてとうとうファイナルセットも最終局面を迎え――
満を持して跡部が放った必殺技は、眼力(インサイト)により相手が絶対に打てない死角を見つけ出す「氷の世界」と、相手の体すら透視する眼力技「跡部王国(あとべキングダム)」の合わせ技!
キャー! 跡部様かっこいい!!
でもその決めゼリフはどうかと思う。
あと地味に観客席にいる人も透けてるのがちょっと面白い。
……。
とにかくそんな感じで跡部が放った超必殺技に、相手ペアは対処できません。
なぜなら跡部の技は、人間の関節や骨格が対応できない「絶対死角」を狙ったものだったからです。
しかし、高校生ペアとしてはここで点を取られるわけにはいかない……!
どうする?
どうすれば関節や骨格的に打てない球を打ち返せる!?
答え:関節を外して打つ
……。
……ああ、それってアリなんだ……と思うと同時に、むしろこんな基本的な回答が思い浮かばなかった自分の不明を恥じるばかりであります。
といったところで来月へ続く!
【告知】
来週6月20日(水)の23時からFM西東京にて放送されるラジオ番組「Nちゃんねる(仮)」に出演します。今月のテニプリについて熱く語る予定ですので、良かったら聴いてみてください。
ラジオは圏外の方でもインターネットのサイマルラジオで聴くことができます。こちらのページからFM西東京を探してクリックしてください。また、スマートフォンなら「TuneIn Radio」というアプリで聴くことができます。
関連記事:新テニプリでもっとも不遇なキャラはたぶんこの人だと思う
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