【2012年9月29日】
「テニスの試合で味方を裏切る」という斬新な展開を見せた新テニプリが、さらに予想外の方向へ
さあ、今月の新テニプリをレビューしていきますよ!
……えっ、今さら!? と思われるかもしれませんが、そうです、今さらです。
新しい号が5日後には出るというのに……。
というのもですね、今月の新テニプリは1話掲載でページ数も非常に少なく、しかも
超気になる終わり方をしていたので、次号とあわせてレビューでもいいかなーと思ったりもしたのです。決してドラクエのレベル上げをしていて
気づいたら今日になっていたわけではないのです。
でもやっぱり2号まとめてよりも、ちゃんと1号ずつ見ていかないとですよね! ということでさっそくレビューをば。
流れを忘れた方のために、まずは前回までのあらすじ。
驚異的な実力を持つ海外選抜高校生組と、リョーマをはじめとする中学生組。レギュラー争奪をかけた両者の死闘が繰り広げられているわけですが、現在行われている試合は、
殺し屋の異名を持つ比嘉中の木手&アクロバティックなプレイが売りのブン太ペア
VS
処刑人の異名を持つ遠野先輩&交渉人の異名を持つキミ様こと君島先輩
という
異名だらけで胸焼けしそうなメンバーによる対戦です。
殺し屋VS処刑人の字面のインパクトが強すぎて、
テニスなのに殺し合いというよくわからない緊張感が漂っていた試合でしたが、先月号で流れが大きく動きました。
なんと、殺し屋・木手が「強い方につく」と宣言し、
仲間であるブン太を裏切って背後から狙撃。
……
ダブルスなのに3対1というこの急展開には、
並大抵のことではびくともしない強靭なメンタルを持つテニプリ読者も度肝を抜かれました。
これにキミ様こと君島先輩が不敵な笑みを浮かべ「彼はもう交渉済みです」と意味ありげな言葉をつぶやいていたのですが、ここで僕はこう予想しました。
試合中にキミ様は自分たちの方が強いということを木手に見せつけ、裏切らせた。
しかし、この意見には次のような異論が寄せられました。
「そもそも試合前に交渉していたのではないか?」
……たしかにその方が自然だと思います。
が、そうなると、
なぜ木手は最初から裏切らずにわざわざ試合途中から裏切るような真似をしたのか? という疑問が出てくるのです。
負けるだけなら最初からさっさとブン太くんを狙撃すればいいだけの話なのに、なぜか木手は最初、真面目に戦っているように見えました。
その答えは、今月号の最初でいきなり明らかになりました。
試合前日、キミ様は木手を呼び出し、こう告げていたのです。
……!?
なんと! 試合前日、すでに
木手はキミ様の交渉を受けていたことが判明。
ということはやはり木手は最初から裏切っていたということでしょうか。……しかし、どこか釈然としません。
ともあれ、回想シーンは終わって再び場面は試合へ。
木手に裏切られたブン太くんですが、敵は背後ばかりではありません。
目の前にいる処刑人もまたブン太くんの命を狙っているのです。
そんな処刑人がブン太くんに向けて放った技は「電気椅子」。……これが
週刊の方のジャンプだったらけっこうギリギリじゃないかと思われるネーミングですが、ジャンプSQなので大丈夫です。
で、この
「電気椅子」がどんな技かというと、
その名の通り、
相手の体に電気を発生させて苦しめるというもの。
……もはやテニスがどうとかではなくて、
確実に相手を殺しにかかっているところが恐ろしいというか、処刑人の名前はダテじゃないなと思うわけですが、それよりも気になるのは
この技の原理です。
詳細は明かされなかったのですが、おそらくこれ、
肘を机とかにぶつけるとビリビリとなるあの現象を応用した技なんじゃないかと予想したのですが、どうでしょうか?
つまり、
相手の肘を的確に打ちぬく技です。いうなれば
肘ビリビリショットです。
……書きながら、
そんな選手と絶対に試合したくないなと、心の底から思いました。
さて、そんな感じでブン太くんはもうボロボロです。前からは
処刑人の肘ビリビリショットが、後ろからは殺し屋の
殺人ショット(※原文ママ)が襲ってくるわけですからたまったものではありません。
対決の結果は来月に持ち越しとなりましたが……
今月号のラストにとんでもない展開が待っていました。
冒頭の回想シーン。
これ、「彼」とは
ブン太くんのことだと皆さん思いましたよね。
しかし、
そうではなかったのです。
えっ?
なんと、キミ様が試合前日、殺し屋・木手に依頼していたのは、自らのペアであり仲間であるはずの
処刑人・遠野篤京の抹殺だったのです!
いったいなぜキミ様は遠野先輩の抹殺を木手に依頼したのか? そして木手はなぜブン太を裏切ったふりをしているのか?
予想もつかない大波乱! ミステリばりに謎が謎を呼ぶ展開! 許斐先生の脚本術が最近冴え渡りすぎてて怖い!
普通に気になる新テニプリ、来月号に続きます。
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