【2012年10月16日】
乳をしぼられているときの牛はどんな顔をしているのか確認してきた[その2]
前のページからの続きです。
……てなわけで本日やってきた2つ目の牧場は神奈川県伊勢原にある
石田牧場。家族5人で経営されており、3代目の石田さんが案内してくれました。
こちらは磯沼ミルクファームに比べると小規模で、牛の数は47頭。
感心したのは、牛の寝床に使う乾草に
シュレッダーの紙くずを混ぜるという工夫。乾草は消耗品なのですが、近年価格が高騰。そこでシュレッダーくずを混ぜてかさ増しすることにより、かなりのコストダウンが図れたのだといいます。
あと、驚いたのがこれ。
これ何だと思います?
……実は
牛のブラジャーなんです。
人間と同じように牛にも個体差があり、乳房の大きい牛は立ち上がるときに自分の乳頭を踏みつけてケガをしてしまうことがあるのだとか。それを防ぐためにブラジャーをつけているわけです。
乳の話が出たところで、いよいよ
乳しぼりタイムがやってきましたよ!
まずは石田さんがお手本を見せてくれます。
コツは、乳頭の付け根を親指と人差指で輪を作ってしっかりと握り、乳頭内の乳が逆流しないようにして、それからゆっくり他の指で乳頭を握ること。
うおお、出た! もっと苦労するかと思ったら、
意外と普通に出てきた!
……おっと、そうだった。
乳しぼりで興奮している場合ではなかった。今回の使命は「乳をしぼられているときの牛の顔を撮ること」だ!
他の参加者が順番に乳をしぼってワイワイやっているのを尻目に、一人牛の顔の方へと移動。
さあ……どんな顔をしている!?
真顔でした。
考えてみたら、そうだよね……もう何百回と乳をしぼられている牛が、今さら乳をしぼられたからって表情を変えるわけないし……。
ていうか、それ以前の問題として、
いったい牛にどんな表情を期待していたのか自分でもよくわからんし……。
頭をよぎる
「企画倒れ」の4文字。
ええい、もしかしたらそのうち何か"良い顔"をするかもしれん!
そんな期待を込めて
200回ほどシャッターを切ってみたのですが、
まったく変わらない牛の表情。
似たような写真で埋め尽くされていくSDカード。
……これは……
ダメだ……。
ひょっとしてここから何かミラクルがあるのでは……とさらに100回ほどシャッターを切るも
特に変化なし。
結局撮れたのは、ほんの一瞬だけ目を閉じたこの1枚だけでした。このとき、牛は何を思って目を閉じたのか。
……たぶん、
「何やってんのコイツ」みたいに思われていたのではないでしょうか。ていうか僕が牛ならそう思う。
……ということで、
乳をしぼられているときの牛の顔を撮るという個人的な試みは微妙な感じで終わってしまいましたけど、乳しぼり体験の後は石田牧場直営のジェラート屋さんでめっちゃおいしいジェラートをいただくこともできて、大満足のツアーとなったのでした。
磯沼ミルクファーム、石田牧場、共に牛乳やジェラートの通販を行なっているそうなので、気になる方は公式サイトをチェックしてみてください。
関連リンク:磯沼ミルクファーム
関連リンク:石田牧場
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