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【2013年4月25日】

最近気になったBL帯をまとめて紹介します――「本当の変態がどんなものか教えてやるよ」他、全9作品

しばらく更新していない間にすばらしいBL帯がたくさん出ていましたので、さっそく取り上げていきたいと思いますよ！

今回も本屋購入＆いただいた物の中からチョイスして紹介していきます。




さーて、まず一冊目は……





「タタリでタタない！？」


語感といい、勢いの良さといい、平安時代くらいから語り継がれていてもおかしくない秀逸なダジャレ。内容から考えても、この作品のコピーとしてはこれ以上のものはないんじゃないでしょうか。

ちなみに男根型の御神体は実在します。気になる方は「かなまら祭り」で検索してみてください。今年はもう終わってしまいましたが、来年こそは男根型の御神体を拝みに行ってこようと思っています。





「主任のストッキング姿、俺は見たいです。」


……男女の恋愛物でもそうそう目にする機会のないセリフですが、さらにBLということで一気に3ステージくらい上った感のあるコピー。

たぶん、このセリフの雰囲気からしてまじめなシチュエーションなんだと思います。だからきっと本編を読めば流れですんなりと入ってくるのでしょうけど、このセリフだけ切り取られると、想定されうるシチュエーションに脳の処理が追いつきません。

……だから中身が気になるという意味では、帯としての役目をきっちり果たしていると言えるのですけど。





「いじっていいなんて、言ってないでしょーっ！」「チ●ビも好きだがお前も好きだ！！」


「乳首フェチの変態医者」×「アソコが敏感大学生」というカップリング……まさに出会うべくして出会った二人という感じですが、帯での掛け合いも秀逸です。

「チ●ビも好きだがお前も好きだ！！」と力強く宣言している変態医者には「結局は乳首が最優先かよ！」と言いたいですし、乳首をいじられてからの「いじっていいなんて言ってないでしょーっ！」というリアクションも、男女に置き換えるなどして考えてみるとだいぶズレている気がします。

これがキスなら「キスしてもいい？」「……いいよ」みたいなやりとりはとてもロマンチックなのですが、対象物が乳首になった途端に変態感が漂ってくるのはなぜでしょうね。





「本当の変態がどんなものか教えてやるよ」


シリアスな雰囲気のセリフのキーワードを「変態」に変えるだけで面白くなる法則が実例で証明されましたね！




ここからコミックです。



「噛んだり舐めたりしたいんだけど（真剣）」


飴の話でもしているかのようなナチュラルさで何を言い出すのか。

きっとこれからそういう行為に突入する直前のセリフなんだと思いますが、年長者としてアドバイスさせていただくなら、そういうのは事細かに許可をもらうのではなくて流れで行いなさいと言いたいですね。……まぁでもそういうのをいちいち言っちゃうところが若さってやつなんですかね！　若いっていいね！

あと（真剣）は最近よく見るネットの言い回しですが、きちんとデザインされた帯で見ると、これはこれでなかなか味わい深いものがありますね。





「今すぐ抱きしめて欲しい系坊主！」


草食系男子とか肉食系男子とか、挙げ句の果てにはロールキャベツ男子とか、かなり細分化されてきた◯◯系男子ですが、本作より新たに誕生したのが「今すぐ抱きしめてほしい系坊主」。……意味するところはイラストから何となくわかるのですが、あまりにもニッチ＆アバウトすぎるので「anan」で特集されるまでにはまだ時間がかかりそうだなと思いました。





「股間が見たい…なんて言えねえよな…」


実は本書を購入してから帰宅しビニールを開けるまで、帯の下側にある「なんて言えねえよな…」の部分を見落としてまして、「股間が見たい…」という帯なんだとばかり思っていました。本屋でひとり「そうか、股間が見たいのか！　でもそれを直接言うなんて潔いね！」なんて盛り上がってました。

こんな大きく書かれているのに見落としてしまうとは……人間は見たいようにしか見ない生き物だというのは本当なんですね。





「遭遇したのは尻と運命の恋！？」


これが少女漫画であれば「運命の恋」という単語がフィーチャーされるはずですが、BLですので「尻」という文字が他の文字の20倍くらいの大きさで書かれることになるのです。運命の恋も重要だけど、何よりも重要なのは尻である。……そんな作り手の思いを勝手に感じ取らせていただきました。



最後はオマケで、帯というよりタイトルが気になった作品を紹介。


「俺の後ろに勃つな！！」


言うまでもなくハードボイルドの象徴的なセリフである「俺の後ろに立つな」をもじったタイトルなわけですが、「立つ」が「勃つ」になるだけで一気にわけのわからないことに。……いやまぁ"もじり"なのでそこにつっこむのは野暮ってものですが。

野暮ついでに、この場合の助詞を正確に直すなら「俺の後ろ"で"勃つな！！」でしょうか。そうすると今度はシチュエーションがわけのわからないことになりますけどね。


……といったところで今回はこのへんで。当サイトでは今後もBL帯に注目していきたいと思います。


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