【2013年11月15日】
愛媛のみかん農家の息子が、東京で故郷の味に出会う。[その3]
前のページからの続きです。
愛媛の物産展で大量購入したみかんジュースの中に、思い出深いおじいちゃんのみかんジュースとほぼ同じ味を発見。
しかし、気になるのは同じ家に生まれ育った妹が何を故郷の味に選ぶのかということ……。さっそくやらせてみました。
なお、僕が飲む順番を指定すると最後らへんに正解を持っていってしまうので、妹に任せました。
■みかんヌーボー&清美ジュース
「……違う。ぜんぜん違う。香りからして違う。みかんヌーボーは味も薄め。これはこれでおいしいけど実家の味じゃない」
「清美ジュースも違う。これはもう、品種からして違う」
ぜんぶ即答で答えていく妹。おそろしい。
■TEN「温州」&TEN「はれひめ」
「……」
「おいしい。でも違う。実家のはもっと甘かった。温州よりは、まだ清美タンゴールの方が近い感じがする」
「
はれひめはもう、まったく違う。おいしいけど、違うね」
うーん、やるなー。温州は僕はけっこう近いと思ったんだけどなー。
そして次に妹が手にとったのが……「きわみ」でした!
■きわみ&温州みかんジュース
「……」
「……」
「!!!!!!!!!!」
「こ、これ……! これ、これ、
おじいちゃんの味かも……!?」
大正解! 当たったー! すげえ、10年以上経っても覚えてるもんなんだなー! でも妹よ、ちゃんと「おじいちゃんのみかんジュースの味」と省略せずに言いなさい。「おじいちゃんの味」はなんかちょっと誤解を招く。
「見えた……おじいちゃんが手を振ってた……『ワシのみかんジュース、おいしいかい』って……おじいちゃん……」
一応言っとくけど、このみかんジュース作ったのは、
おじいちゃんじゃなくて濱田農園の人だからな。
あ、あと最後に飲んだ「温州みかんジュース」ですが、やはり「きわみ」ほどは似ていないという感想でした。僕はけっこうこれも似てると思ったんだけど。
……ま、なにはともあれ、我々は無事に東京で実家の味に再会することができました。
ちなみに実家のみかんジュースは半分にカットしたものを手搾りで搾っていたのですが、
愛媛のアンテナショップサイトで製法を見てみると、「きわみ」も半分にしてから手搾りに近い加工法(シトラスマスタ製法)で作っているみたいですね。実家のみかんジュースは家族用だったのでいいのですが、売り物である「きわみ」で同じ作り方をするのはものすごく手間だと思います。なるほど、これは1,260円しますわ……。
てなわけで愛媛のみかんジュース。そんなに種類があることを知らなかった! という人はぜひ一度、買って飲んでみてください。ネットでも販売しているようですよ。
【オマケ】
そういえば一緒に買ってきた缶ジュースと紙パックをレビューしてなかったので、飲んでみましょう。
「愛媛の太陽と浜風の恵み」(150円)。
おいしい。けど、何か独特の味わいというか……これ、みかんなの? と思ったら、ぽんかん、清美、いよかん、河内晩柑のブレンドジュースでした。なるほど、それでなんかちょっと深みのある味なのか。
「愛媛いよかん」(140円)
これはまぁ、濃縮還元なのでストレートジュースに比べるとさすがに負けますが、でも十分おいしい。いよかんなので温州みかんよりもさっぱりしてます。ちょっと風味が物足りないかな。
「愛媛 河内晩柑」(140円)
こちらは河内晩柑のストレート。少々苦味が強めでレモン的な苦味が特徴。河内晩柑って初めて知ったんだけど、八朔に近い感じですね。
「えひめ みかんジュース」(80円)
「愛媛でしか買えないんですよ!」と熱弁されたジュース。たしかに愛媛では見たことある。これも濃縮還元で、さらに香料が入っています。甘いんだけど、純粋なみかんの甘さというよりは、なんだろう、缶詰のみかんをジュースにしたような感じかな?
「ポンジュース」(80円)
これはまぁ……コンビニとかで買えるやつですね。ややこしい言い方だけど、みかんというよりは、"みかんジュース"って感じの味です。
ということで、以上! 愛媛のみかん農家の息子は、無事に東京で実家の味と再会できました!
愛媛は気候も温暖で食べ物もおいしくて、ちょっと運転が荒いけど人間もいい人ばかりなんで、ぜひ皆さん遊びに行ってみてくださいね!
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