【2013年12月18日】
ねるねるねるねでレッドブルの味を再現できるのか
レッドブルが好きです。

飲み過ぎたせいで体が慣れたのか、元気が出るとか翼をさずけるとかそういうのはぜんぜん実感わかないのですが、単純にあのケミカルな味が好きでよく飲んでいます。
しかし、レッドブルには
欠点があります。
それは、
値段が高いということ。

こんな小さいのが200円もするとか……しかしおいしい。悔しいっ。
そこで考えました。
レッドブルの味を別の何かで再現できれば、もっと安く手軽に堪能できるのではないか、と。
実は僕にはひとつ、心当たりがあったのです。
「ねるねるねるね」です。
「ねっておいしいねるねるね〜るね」のCMで有名なこのお菓子、最近はさすがにぜんぜん食べなくなっていたのですが、子どもの頃は大好きでした。
この「ねるねるねるね」をスーパーで見たとき、ピン! ときたのです。
「レッドブルの味って、ねるねるねるねと似てるんじゃね?」
と……。
ねるねるねるねを食べていたのはもはや数十年前の話ですが、しかしあれだけ毎日食べていたのですから味はよく憶えています。
あれは、たしかに
レッドブルに通じるものがあった。
ならば!
ねるねるねるねから、「レッドブル」の味を量産できるのでは?
ということで、さっそくやってみることにしました。

超久しぶりのねるねるねるね。

まずは普通にねるねるねるねを作ります。

まさか、知らない人はいないと思いますが、いちおう簡単に説明しておくと、ねるねるねるねは2種類の粉と水を混ぜ合わせると色が変わって粘り気が出るという不思議なお菓子。クラシエフーズ(旧カネボウフーズ)から発売されています。
見るからに体に悪そうな色をしていますが、実は合成着色料や保存料は不使用とのこと。子どもの頃、親は「絶対体に悪いだろう」という理由であまりいい顔をしなかったのですが、なんだ、そういうことなら隠れて食べたりせずに堂々と論破すればよかった。

そうこうしているうちにソーダ味のねるねるねるねが完成したので食べてみます。約20年ぶり。

パクッ。

そしてすかさずレッドブルを飲む。

うーん……。
ぜんぜん違う……。
思った以上に違ってました。なぜ自分はねるねるねるねとレッドブルが近いなどと思ったのだろうか……。
とはいえ、味の方向性としてはあながち間違ってもいない気がするのですよ。どちらもケミカルという意味では。
しかし、どうも
ねるねるねるねには何かが足りない。いや、これはこれでおいしいんだけど、
レッドブルになるためには何かが決定的に足りない気がするのです。
具体的に言うと、それは
「甘味」です。今までそういうもんだと思っていたので気付かなかったのですが、
レッドブルはかなり甘いのです。
ならば、ねるねるねるねを水ではなく、
違うもので作ってみればいいのでは?
ということで、まずはこちら! レッドブルを
三ツ矢サイダーで作ってみます。甘くて炭酸といえば真っ先に思い浮かぶのが三ツ矢サイダーですよね。

水の代わりに三ツ矢サイダー。量としてはかなりちょびっとなので、そもそも味が変わるのかどうかが心配ですが……。
ひたすら練る。

できた! 色はまったく同じ! そりゃそうか、三ツ矢サイダーは透明だもんな。
さあ、食べてみよう。

※基本的に食べている絵はまったく変わらないので同じ写真を使いまわしています。
うーーーーーーん……。
……近づいた……気はする……。
少なくとも甘味は少しだけ増した。
3歩くらいは歩み寄った気がする。だけどまだ違う。方向は合ってるのに重ならないこのもどかしさ。別れ際のカップルみたいだ。というか、そもそもねるねるねるね自体がソーダ味なので、
ソーダ成分が増しただけかもしれません。
ちょっと味の方向を変えてみようかな。

これ使ってみよう。ジンジャーエール。

食べてる写真も一緒だけど、
作ってる写真も全部一緒だったことに今気づきました。

できた! 結局完成品も見た目は一緒!
ジンジャーエールで作ったことがさっぱり伝わらない!

食べる。
……あっ。
遠ざかった……。
これは違いました。もうね、明らかに違う。たぶん辛口を選んでしまったせいだな……。やっぱり甘味がもっとほしいです。しかし、レッドブルの甘味はちょっと独特なんですよね。薬くさいというか、のったりした感じで、濃厚で、何かもう一味ないとこれ以上近づけない。
甘味にプラスしてもう一味。なんだろう。難しいな。
うーーーーーーん。
考えあぐねた結果……

これ! にごり林檎ソーダ! ザ・清涼飲料水といった感じのキツイ甘味と、果汁20%という絶妙な果物感に何となくレッドブルに近いものを感じたので買ってきました。

ここまでくるともはや粉を混ぜる手の疲れも限界に……。

自分はいったい何をやっているのだろうか。そんな疑問から必死に目をそらしつつ、ねる。ねる。ねる。

食べる。
……。
ん?
近い……! これは驚くほど近い! 気がする! ねるねるねるねに十分な甘味が加わり、さらにそこへ林檎ソーダのフルーツ感が入ったことでかなり"レッドブル感"が出ている!
しかし、まだねるねるねるねのソーダ味が若干邪魔をしている……。
ならば、

さらに林檎ソーダを少しずつ投入!

だいたい4杯くらい入れて十分に混ぜると……。
レッドブル(のような何か)の完成です! 色々試しましたが、ねるねるねるねとVivit's にごり林檎ソーダの配分はこれがベストだと思いました。
ドロッとしたレッドブルみたいな感じでおいしいですよ!
あと、書き忘れてましたけど、ねるねるねるね「ぶどう味」の方は
そもそもぶどう味が強すぎてぜんぜんレッドブルにならなかったので割愛しています。こっちは単品で食べよう。
〜ねるねるレッドブルレシピ〜
材料:ねるねるねるね(ソーダ味)、Vivit's にごり林檎ソーダ
手順1:1番の粉にVivit's にごり林檎ソーダを1杯加える。
手順2:そこに2番の粉を入れて練る(2番の粉は膨らませる用らしいので入れなくてもOKかも)。
手順3:さらにVivit's にごり林檎ソーダを3杯加える。
手順4:練って完成! お好みでねるねるねるねのトッピングをつけてもOK。 |
……最後に申し上げておかなければならないことがあります。
ねるねるねるねとVivit's にごり林檎ソーダの両方を買うと、レッドブルよりも値段が高くなります。
なるほど、世の中はうまくできているなぁと思いながら、今日も普通にレッドブルを買って飲んでいるのでした。
(※レシピ作成に使ったねるねるねるねはすべておいしくいただきました!)
【告知】
2014年1月19日(日)に、お台場のイベントスペース「東京カルチャーカルチャー」にてトークイベントを開催します。現在チケット発売中です。詳細はこちらから! |
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