【2014年3月31日】
生まれて初めてネイルサロンに行った結果、自分がアホだということに気づいた。
先日、生まれて初めて
ネイルサロンという場所に行きました。
なんでも最近はメンズネイルがブームらしく、男性でも爪を綺麗にするために通っている人が多いのだそうです。
お前はネイルを気にする前にもっと気にするべき箇所がいっぱいあるだろうと言われそうですが、これにはちゃんと理由があるのです。なぜかというと、
右手中指の爪がボコボコになっているのを、何とか修復できないかなと思ったからです。
横から見るとこんな感じで、通常の爪の形状とは明らかに違っています。
※普通はこう
なんでこんなことになったのかはよくわからないのですが、たぶん何かで強く挟んでしまったのだと思います。「たぶん」というのははっきり覚えていないからです。もしかするとあまりのショックに記憶を消去してしまったのかもしれません。
ま、今は痛みもないので別にいいのですが、やはり毎日付き合う自分の体の一部ですので、ボコボコになっているのはちょっと気になります。
ネイルサロンで多少どうにかなるものならやってみたい。
ということでおそるおそる門を叩いたのですが、ここで僕は思わぬ形で
自分のアホさ加減を思い知らされることになったのでした。
ネイルサロンで僕を担当してくれたのは若い女性スタッフ。
当然、1対1で向き合うことになるのですが、
若い女性とのトークは僕がこの世でもっとも苦手としているものの一つですので、まぁ会話の弾まないこと弾まないこと! インタビュー仕事だとテーマがあるので話せるんだけどなぁ。
それでもスタッフさんはがんばって話しかけてくれるのですが、天気と仕事の話が終わったら特に話すことがなくなってしまい、何とか僕がひねり出した質問が
「どこでスマホ買ってます?」でしたからね。どうでもいいにもほどがある!
そんな感じで微妙な空気に包まれつつも爪のお手入れが進んでいったわけですが、爪切り→甘皮の処理→磨くという段階まできたときに、スタッフさんが「……むっ?」みたいな表情になりました。
中指がボコボコになっていることに気づいたようです。
さっそく、事情を説明して「綺麗になりますか?」と尋ねると、
という、当たり前といえば当たり前の答えが。病院じゃないもんな。
まあ整えられるならそれでもいいか……と思っていると、ここでスタッフさんから提案が。
ジェルネイル?
聞きなれない単語にポカンとしてしまいましたが、ジェルネイルというのは爪の表面をジェルでコーティングするつけ爪のこと。女性がファッションでつける派手なものもありますが、中には透明でパッと見には普通の爪に見えるものもあるのだそうです。
つまり、爪の表面がボコボコになっているのなら、それをジェルネイルで覆うことで隠してしまえばいいというわけ。
なんかちょっと面倒な気もしましたが、物は試し。新しいことにはとりあえずチャレンジするのがモットーなので、やってみることにしました。
こういう感じで爪の表面にジェルを重ね塗りしていきます。
できあがったら紫外線を照射する箱みたいなのに手を突っ込んでキープ。これでジェルが定着するのだとか。
完成したジェルネイルの写真を撮り忘れたのですが、たしかにボコボコになっていた爪がピカピカの爪に生まれ変わっていました! しかも透明なので見た目には普通の爪と何ら変わりません。これならどこへ出しても恥ずかしくない!
……と、ここでスタッフさんから注意が。
……?
この注意が、僕にはいまいち理解できませんでした。
「ちょっと待ってください。爪を切るとジェルネイルが割れるんですか? 慎重に切っても?」
「伸びた分の爪だけうまいこと切ってもダメですか?」
微妙に噛み合わない会話。
何か釈然としないまま、僕はネイルサロンを後にしました。
――そして1か月後。
伸びた爪とジェルネイルを見て、僕は愕然としました。
ジェルネイルが上に移動している……。
どういうことかというと、最初は爪全体を覆っていたジェルネイルですが……。
よく見てください。ここに隙間ができています。
なぜかというと、
爪が伸びたので、ジェルネイルもその分移動したわけです。
当たり前じゃんと思われるでしょうけど、僕はこれに驚いてしまいまして。
というのは、
爪って先の方から伸びるわけじゃないんだ……。
ってね。
わかる。
わかるぞ。
これを読んでいる人が今どんな顔をしているか僕にはわかる。
唖然とした表情だ。
……いや、自分でもびっくりですよ。よくそんなので何十年も生きてきたなと!
しかしですよ、もしかすると
勘違いしているのは僕だけではないかもしれないじゃないですか。
そう、たとえば
僕と同じ家庭環境で育ってきた妹も、同じような勘違いをしているのではないでしょうか。
ということで、毎週妹とやっているニコ生で先日、聞いてみました。
「なあ、爪ってどういう風に伸びるか知っとる?」
「……?」
「たとえばジェルネイルをつけたとして、1ヶ月経つとジェルネイルはどうなると思う?」
「そりゃ伸びた分だけ爪と一緒に移動するだろ」
「!!」
「なんや」
「……」
「まさかアンタ……」
妹は常識人でした。
「ないわ……その勘違いはさすがにないわ……」
「じゃあ髪の毛はどうなると思っとったん?」
「そりゃお前、根本から伸びてくるに決まっとるやん。髪染めてしばらくしたらプリン頭になるのってそういうことだろ」
「同じ! それと同じや!」
「だってお前、爪は先の方が白いやん……ピンクのところとは別の成分かなって思うやん……」
「いや、どう考えても爪の下にある肉の色が透けとるだけだろ……」
あまりにもショックだったので、ニコ生をご覧になっていた皆さんに
「自分と同じ勘違いをしている人はいるのか」という問いかけをしてみたのですが、
一人として仲間はいませんでした。
メンズネイルに行ったことで、自分のありえないアホさが露呈してしまったこの事件。
「人間はいくつになっても学ぶことのできる生き物である」
というポジティブな結論で締めくくりたいと思います。
あ、僕と同じ勘違いをしていたという人がいたら、
兄弟の契りを結びたいので連絡くれよな!
関連記事:リア充雑誌「ゲイナー」の恐るべき破壊力
関連記事:婚活のプロとやらが言う「NGグッズを全部身に付けた図」を再現する
前へ 次へ