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【2009年1月26日】

リア充雑誌「ゲイナー」の恐るべき破壊力(レビュー)



本日の記事には若干の説明が必要となります。

僕は当サイト以外のサイトでも記事を書くことがあるのですが、以前マイコミジャーナルというメディアで、「メガネスーツカフェ」の体験レポートを書いたことがありました。

その記事の冒頭で、

「メガネ」に「スーツ」。

サラリーマンのマストアイテムであるこの二つが、いま巷のナウでヤングな女子たちにバカウケと聞いて、僕は奮い立ちました! 苦節28年……今こそ人生で三度訪れるというモテ期の一回目を、自ら手繰り寄せる時!

……しかしそのためには致命的な欠陥があったのです。

それは、僕がメガネとスーツが絶望的に似合わないということ。着てるのに! 日常的に着てるのに! ゲイナーとかこっそり読んでみたりしてるのに!

こんな風に書いたところ、最後のちらっと名前を出したゲイナーの発行元である光文社の方からメールが届きまして

そのメールというのが、

いつもマルコ様の記事(主にBL関連)を楽しく拝読させていただいております。
このたび、1月7日付けのマイコミジャーナルのコラムにて、弊社発行雑誌「ゲイナー」をお読みいただいているということでしたので、もしご迷惑でなければ最新号を献本させていただきたく、ご連絡いたしました

以前、リブレ出版の方が「腐女子の品格」を献本なさったという記事を読んで以来、機会があればわたくしも・・・とこの瞬間を心待ちにしておりました

(略)

※文字強調は僕がしたもの



……ということで、ファッションの要素が微塵もない非オシャレサイト、カフェオレ・ライターに、まさかファッション誌が献本される日がやってくるとは夢にも思っていませんでしたが、ありがたく頂戴することになり、数日後……。


やってきました!


ここでゲイナーについて簡単にご説明しておくと、主に20〜30代のサラリーマンを対象としたファッション誌で、スーツを中心にカジュアルな服も幅広く取り扱っているのが特徴です。

僕も普段スーツを着ていることもあって毎月読んでいるのですが、その割にはまったくセンスが磨かれず、この間は職場でPCモニターの角にスーツのズボンをひっかけて破いてしまうなど、ゲイナーが提案するオシャレリーマンライフとは程遠い生活を送っているのが現状です。


……さて、せっかくいただいたことですし、今回はゲイナーをレビューしてみようと思うのですが……もうね、今回のゲイナーはね、あまりにも心に刺さる内容ばかりで、思わず読みながら泣きましたね。若干加齢臭のする自分の枕に顔をうずめておんおんと泣いてしまいました

そんな風に僕を泣かせたゲイナーの恐るべき内容を今回は取り上げたいと思います。最初に言っとくけど、本来はメインであるはずのファッションについての内容は一切レビューしませんのであしからず。


ハイ、 ではまず今月号の表紙にでかでかと踊る、

「ゲイナー君のREAL LIFE」

というキャッチコピーですけども。

ここでいう“ゲイナー君”というのは、要するにこの雑誌のターゲットである20〜30代のサラリーマンを指すわけですが、だからといって「あ、じゃあ俺もゲイナー君?」と早とちりするのは危険です。

ゲイナー君とは……そう、平日は仕事をバリバリこなし、アフターファイブもしっかり満喫。休日になればたくさんの友人たちと海へサーフィンへ出かけ、週末の夜はオシャレなレストランで彼女とデート……そういう感じの、一言で表すなら「リア充」な生活を送っている男のことなのです。……まあリア充(=リアルが充実している人のこと)なんていうネットスラング、本物のリア充は知りもしないでしょうけどね!

ということで、そのリア充様のリアルライフですけど、やっぱりというか、僕を絶望の底へ叩きこむのに十分な破壊力を持っていました。

たとえば「〜4月までカッコよく“100日過ごす”着回しテク」という企画は、シチュエーションを設定してそれに合うコーディネートを紹介していくという内容であり、紹介されている着回しテクニックは確かに参考になるものばかりなのですが……。

問題は、編集部が設定したシチュエーションの内容にありました。


「バレンタインデーデート 〜防寒性はもちろん、華やかさをプラスするのにも最適なカラーカーデを紳士に装う」

「W杯アジア予選を仲間と観戦! 〜屋外レジャーは万全の対策が必要! ダウンにニットキャップの最強コンビで臨む」


……といった具合に、彼女も友人もいない孤独な28歳男の心を容赦なくえぐってくるシチュエーションばかりが想定されています。

そしてトドメがこれ(僕が引いた赤線に注目)。

彼女がいることを前提にするんじゃない!


……さらにページをめくると、


え、何これ? ヒルズ族?

あと右上に謎の単語があるんですけど、どういう意味?

問題の個所をわかりやすく拡大してみると……(僕が引いた赤線に注目)。

ゴルコン……?

冗談抜きで何のことかわからなかったのですが、写真と説明文を見てやっと理解しました。要するに室内でゴルフが楽しめるバーみたいなところで合コンをする……こと……をゴルコンっていうんですね、たぶん。合コンといえばせんだみつおゲームだとばかり思っていましたが、どうやらそれではゲイナー君にはなれないようです。

……いずれにしろ、みんゴルしかやったことのない僕には縁のないパーティーみたいですけど。



――リア充との生活レベルの差を見せつけられて壊れそうな心を何とか支えつつ、さらに次を見ていくと……。

だから彼女がいることを前提するのヤメテよ!


……あと、平日の夜遊びは2日に1回って……それ何の冗談ですか? 

え、何? 世の中のリア充様ってそういう生活を送ってるの……?

僕、平日どころか休日も含めて夜遊びしてないんですけど……。しかも「夜遊びなんてせずに資格の勉強をする」とかそういうストイックな理由があるわけでもなく、「したいんだけど、できないからしてないだけ」なんですけど。

ちなみに最近の平日の夜の楽しみは、貯金箱に500円玉を入れることです。


……ということで何とかここまでは正気を保ちつつページをめくっていた僕でしたが、表紙を見た段階ですでに不穏な空気を放っていたこの企画にたどり着いたとき、ついに心が折れました。

これ以上は精神的な都合でレビューすることができませんので、続きが気になる方はどこかで本書を手にとってみてください。

ということで、せっかくファッション誌を送っていただいたにも関わらず、ファッションについてのレビューは一切せず、主にリア充を呪うだけの記事になってしまいました。担当の方、本当にすみませんでした


関連レビュー:恐るべきリア充ゲーム「ペルソナ4」

関連レビュー:マッチョ雑誌「Tarzan」が提案する「忘年会で使える技」がぶっ飛んでる件



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