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マルコ
大変遅くなりましたが、今月のジャンプSQより、新テニプリのレビューをやっていこうと思います。
なお、2ヶ月ぶりのテニプリレビューとなったのは、先月のテニプリが休載だったからなのですが、休み明けとなった今月号も1話のみ掲載と、いつものボリュームに比べるとかなり少なめです。
これは別に許斐先生に何かあったわけではなく、次号への展開を考えたときに、ここで切るのが適切だと判断したからだそうなのでご安心ください。来月は4話掲載ということなので、今月はいわば"溜め"の回といえそうです。
とはいえ、たとえ溜めの回でも手は抜かないのが許斐先生。
今回も注目すべきポイントがたくさんありましたので、ご紹介していきましょう。
2ヶ月ぶりなので、まずは現状のおさらいから。
※2013年12月発売号より
今年に入ってからのテニプリは、もうずっと「平等院 VS 徳川」の対決が続いています。平等院さんは海外選抜にも選ばれた日本のトッププレーヤーで、「光る球(デストラクション)」と呼ばれる剛球を得意としています。
テニスで"剛球"と聞くと、ラケットを弾き飛ばしたりだとか、ボールの威力に負けて打ち返せない状況なんかを想像するかもしれませんが、
テニプリにおける"剛球"というのは、
※2014年3月発売号より
こういうレベルです。
……これに対する徳川さんは国内居残り組のエースで、1年前、平等院さんにボコられた苦い経験を持っています。
そんな過去をバネに、徳川さんが編み出した奥の手が、「ブラックホール」。
※2014年4月発売号より
詳細は割愛しますが、簡単にいうと"空間を削り取る"ことでどんな剛球も止めてしまうという理科の先生泣かせの必殺技です。……もし生徒にこの技の説明を求められたら、がんばって説明してあげてください。
さて、そんな感じで一進一退の攻防を繰り広げていた平等院 VS 徳川ですが、いよいよ平等院さんをマッチポイントまで追い詰めたところで、徳川さんの体に異変が起こります。
※2014年4月発売号より
実は徳川さんは試合前夜、主人公のリョーマをかばって平等院さんの「光る球(デストラクション)」を腹に喰らっており、すでに内蔵がボロボロになっていたんですね。
……テニスの試合で内蔵を痛めるというのもあまり聞かない話ですが、現在のテニプリでは「アゴにボールを当てて脳しんとうを起こさせる→意識を失ったところにボールを当てて強制的に起こす→以下ループでリンチ」というボクシング漫画のような展開が当たり前のように出てきますので、内臓のひとつやふたつ持って行かれても、まぁしょうがないかなという感想です。
そんな風にボロボロにされた徳川さんのもとに、主人公のリョーマが駆けつけたところから、今月号はスタートしました。
試合に乱入してきたリョーマに「あんた最低だよ」とディスられ、「事と次第によってはただでは済まさんぞ!」とあからさまに不機嫌になる平等院さん。
そんな平等院さんをリョーマは「へぇそう やってみれば」とさらに挑発します。
さすがは主人公。煽りスキルは超一流ですね。対する平等院さんのスルースキルのなさときたら。
ともあれ、内臓破壊された徳川さんに代わり、いよいよリョーマ登場か……と思いきや、まだ死んでいなかった徳川さんがしぶとく立ち上がり、「お、俺の…死んでも倒したい奴はここにいる。邪魔をしないでくれよ」と踏ん張ります。
が、もはや徳川さんが戦える状態にないのは一目瞭然。
立っているだけでやっとの徳川さんに、平等院さんは容赦なく攻撃を浴びせます。
テニスではなるべく相手のいないところを狙ってボールを打つのが基本ですが、テニプリではなるべく相手の急所を狙ってボールを打つのが基本です。
いけない! このままでは徳川さんが消し炭になってしまう……。
それにしても平等院さん、
仮にもスポーツマンが相手のがんばりを「無駄な時間」と言い切るのはすごいなと思いました。
そんな読者の気持ちが通じたのでしょうか。
ここでリョーマから、強烈な一言が飛び出します。
「テニスをナメんなよ」
いただきました。
「テニスをナメんなよ」いただきました!
……いやまぁ、テニスと言いながらボールで人体を破壊することしか考えていない平等院さんにリョーマがキレるのはわかるのですが、それを言い出すと、
※2012年11月発売号より
テニスボールを使った13の処刑技で相手を再起不能にする"処刑人"こと遠野篤京先輩や、
※2012年9月発売号より
"ダブルスを解消したい"という理由でパートナーを再起不能にしてほしいと対戦相手に持ちかける君島先輩なども、大概テニスをナメきっていると思いました。
……というか、海外遠征組はこんなんばっかりですね。
ちなみに、
リョーマの後ろに見えるサムライっぽい男、リョーマの父親で元プロの越前南次郎っぽいルックスですが、手に持っているのはリアル日本刀みたいですし、着ているものは血まみれっぽいし、何なんでしょう。
単なる演出かと思いきや、鬼先輩と入江先輩の「鬼…今……」「ああ」という会話からして、周囲の人間にもちらっと見えた様子。これは守護霊、もしくはスタンド的な何かでしょうか。
今さらテニプリにスタンド能力が出てきたところで驚きはしませんが、あまりにも突然方向性が変わるとびっくりするので、できれば大きな変化の前にはあらかじめ伏線を張るなどしていただきたいところです。
でないと、
※2014年3月発売号より
前々回で、いきなり海賊の幽霊にサーベルで貫かれたときはさすがにちょっとびびりましたので。
今回は1話なのでボリュームもさほどありませんでしたが、4話掲載(予定)となる次号ではきっとさらなる熱い展開が待っていることでしょう。
あ、そうそう、レビューの流れ的に割愛してしまいましたが、リョーマは徳川さんに手を貸したという理由で合宿からの退去処分を喰らってしまっています。
まさか本当にこのままリョーマは合宿から消えてしまうのか? そのあたりも含め、来月号が楽しみです。
関連記事:新テニプリ頂上決戦がついに決着! 最後は内臓破壊で吐血してノックアウト
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