【2015年4月13日】
男女で楽しめる「バブルサッカー」でキャッキャしようと思ったら、それどころではなかった
皆さん、こんにちは。マルコです。
突然ですが、
バブルサッカーをご存知でしょうか。
バブルサッカーとは、海外生まれのちょっと変わったスポーツ。昨年くらいから国内でも人気が出てきているそうです。
文字で説明するより、写真を見てもらった方が早いと思うのでご覧ください。
これが
「バブル」。
こんな風にして遊びます。
ルールは普通のフットサルと変わりません。
人がバブルに入ることを除いては、ですけど。
……なぜバブルに入るのか、と問われたら、「さぁ?」としか答えようがないのですが、ともかくこのバブルサッカーを先日初めて体験してきましたので、そのときの話を書いていこうと思います。
場所は東京タワーの施設です。
こんなところにこんな空間があったなんてぜんぜん知りませんでした。
今回参加した約40名は全員バブルサッカー初心者ということで、まずはルールなどの説明を聞きます。
スタッフ「基本的にはサッカー(フットサル)と同じです。ピンクチームとイエローチームに分かれて、5対5で対戦します。時間は前半5分、後半5分となります」
ふむふむ。
ところで皆さん、
このバブル、
柔らかそうだと思っていませんか?
かたいわけじゃないのですが、
思っていたよりもずっとしっかりしています。
バブルを横に向けるとこんな風に
中心にでっかい穴が空いていて、中に太いひもがあります。
ここに体を入れて、
背負います。
リュックを背負うのと同じです。
……けっこう重いなと思ったら、
10kg以上あるそうです。マジかよ。
さて、説明の後は、実際にバブルに入って軽く動いてみる時間があります。
詳細は割愛しますが、この練習時間で、僕は
バブルサッカーならではのすばらしいポイントに気づいてしまいました。
どういうことかというと、バブルサッカーって、
男女が一緒に遊べるんですよ。
もちろん、普通のフットサルも男女混合で遊べますよ。でも、やっぱり生身だとケガが怖いじゃないですか。
思い切り蹴ったボールが当たったり、ましてやタックルを受けたりすると、
非力な僕なんてひとたまりもありませんからね。
そこいくと、このバブルサッカーは強力なバブルで守られているので、ボールが当たっても平気だし、タックルを受けてもケガをしないというわけ。
それだけじゃないですよ!
バブルを背負った状態だと思うように体が動かないため、シュートやドリブルもかなり難しいんですよ。
つまり、
バブルで男性側の力を制限することで、普通のフットサルだと課題になる男女の体格差だけでなく、技術の差も小さくなる(はず)!
これなら男女ともに思い切りプレイできるし、ボールを受けてもぶつかっても平気(たぶん)。
ということは……。
バブルサッカーは男女でキャッキャするのにぴったりのモテスポーツと言えるのではないでしょうか!!!!!!
しかもですよ、
今回はバブルサッカー経験者がいないそうなので、つまり全員がゼロからのスタート。
ということは、
普通のフットサルでは決してヒーローになれない僕でも、他の男性陣を出し抜いて素早くコツをつかめば「あの人、うまい! かっこいい!」とモテまくるチャンスがあるのでは!?
この時点ではまだプレイする前ですが、がぜんテンションが上がります。
よーし! そういうことなら、張り切ってがんばるぞ!
ヒーローになるぞ!
ヒーローに……。
……。
……!?
なんかめちゃくちゃサッカーうまそうな外国人がいるんですけどー!
※オランダからの留学生でした。
ものすごい筋肉、しかも190cmくらいあるんじゃないか……?
い、いや、大丈夫だ。落ち着け。
むしろ、こういう相手と互角以上にわたりあうためにバブルに入るんじゃないか!
負けて……負けてたまるか……!
勝手に闘志を燃やしていると、
穏やかそうな人だったことに一安心。こういう人はあまり自分からはぶつかってこなそうだから……よし、
意表をついて真っ先にタックルだ!(最低)
そんなこんなでいよいよ試合開始!
僕はピンクチーム。
バブルサッカーのキックオフは、ボールをセンターラインに置いた状態でスタート。
それぞれのチームがゴールラインに並び、ホイッスルと共に一斉にボールに向かって走っていきます。
通常、ボールを持っていない人へのタックルは禁止されていますが、キックオフのときだけはボールを奪うためのタックルが許されているのです(ボールを持っている人へのアタックはいつでもOK)。
よーし!
まずは華麗にボールを奪っていきなりのゴールを決める!
僕はこの日、人生で初めて、文字通り「吹き飛ぶ」という体験をしました。
そして気づいたのです。バブルに入った状態でぶつかると、たしかに
「痛み」はないのですが、「衝撃」は軽減されないということに。
軽く走ってぶつかるだけでこれですからね……もっとスピードの速いものにぶつかったりしたら……ぶるぶる。
交通事故には気をつけようと心の底から思いました。
ちなみに誤解のないように書いておくと、オランダ人の彼が無敵だったわけではなく、
バブルは空気がパンパンに入っていて弾力があるので、どんなに体格が良かろうと、
ぶつかると簡単に吹き飛びます。
男女関係なく、これくらい簡単にふっ飛ばされます。
それからもうひとつ知った事実ですが、
オランダ人の彼のチームには他にも
サッカー経験者が何人かいまして、
彼らもバブルサッカーは初めてだったにも関わらずめっちゃうまかったです。
バブルでかなり動きが制限されているので、技術的な差は縮まっているはずなのですが、それでも
ボールを持ったときの足さばきが別物です。
さらに、体幹がしっかりしているからか吹き飛びにくいし、吹き飛んでも体勢を立て直すのが早い印象でした。
結局、前後半合わせて10分の短い試合時間にも関わらず、
4-0というスコアでフルボッコにされてしまいました。
サッカーガチ勢おそるべし!
その後も僕はといえば……
ボールに突っ込んでは……
吹き飛ばされ……
復帰も人一倍遅く、もたもたしている間に
僕抜きで試合が進行。
なんてこった。まったく得点にからめない。
……このへんで、僕は薄々感づいてしまいました。
もしかして、僕はヘタなのではないかということに――。
が、しかし、
楽しい!
楽しいのです!
バブルサッカーは、うまいとかヘタとかは関係なく、むしろボールを蹴ろうとして空振ったり、吹き飛んだり、転んで勝手に弾んだりという
体験自体が楽しいスポーツなのでした。
……などと思いつつも、少しでもいいところを見せようとまじめにプレイしたのですが、結局ゴールやアシストを決めることはできず、チーム成績も最終的に
4チームの総当り戦で下から2番目という
何ともコメントしにくい結果に終わったのでした。
ちなみに
1位はもちろん、オランダ人の彼とサッカー経験者がいるチームでした。
そんなこんなで初めてのバブルサッカー体験は終了!
これまでにない不思議な感覚で、男女関係なく遊べる楽しいスポーツだったので、皆さんもぜひ機会があれば遊んでみてくださいね。
そして、
オランダ人の彼はやっぱり良い人でした。
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