【2015年7月27日】
映画の主役がギリギリで脱出するのと同時にドカーンって大爆発が起きるあのシーンを完璧に再現してみせる
こんにちは、マルコです。
相変わらずクッソ暑い日が続いていますが、皆さんお元気ですか?
僕は……。
めちゃくちゃ自然の豊かな場所に来ております。
もはや日本とは思えない景色が広がっていますが、実はここ、
千葉県の鋸南町という場所。はぁ〜のどかすぎる……。
……で、なぜこんなところまでやってきたのかといいますと、僕が普段お仕事させていただいている三才ブックスの編集さんから、こんなお話があったからなのです。
マルコさん、
「特撮爆破」って興味ないですか?
なんですか、特撮爆破って。
戦隊物とかの特撮で
ヒーローの決めポーズの後ろで爆発しているアレですよ。
あ〜はいはい!
あと、
映画の主役が間一髪で洞窟から脱出してドカーンみたいなアレ。
よくあるやつですね。
こういうの。
その
爆破を体験できるロケがあるんですけど、行ってみませんか?
何それ絶対行きたい。
……ということで、爆破体験が行われるロケ地へとやってきたわけです!
ちなみに爆破が行われるのは、この場所からもうちょっと奥へと進んだ
採石場。
採石場とかゲームでしか見たことなかったです。
いかにもそれっぽいこの場所、実は数々の特撮や映画のロケで使われている有名なロケ地なんだとか。
さっそく準備にかかる撮影班。
ちなみに今回、特撮爆破にご協力いただいたのは、
『巨神兵東京に現わる』や最近何かと話題の
『進撃の巨人』などを手がけてきた特撮爆破のプロフェッショナル・制作会社ローカストさん。
※当然っちゃ当然なのですが、爆破を実施するためには撮影場所の使用許諾、消防関連の各種申請、火薬取扱等に関する資格保有責任者の監督、同伴等が必要となります。本企画は映画等特撮映像製作に携わる専門家集団による運営、指示のもと、安全性を十分に確保してから実施しています。
ところで……。
何も考えずにホイホイついてきてしまいましたが、冷静に考えて特撮爆破って危なくないんですか?
プロ中のプロにやっていただくので大丈夫です。
ただ……。
ただ?
爆発はめちゃくちゃ音がデカいです。
……うん、まぁ、そうですよね……。
ということでこれをどうぞ。
耳栓……。
だいたいF1なんかのレース場で耳にするエンジンの爆音クラスだと思っていただければ。
わかんねえー。
さて、そうこうしているうちに着々と爆破の準備が整っていきます。さすがというか、ローカストさんは手際がめっちゃ良くて、撮影準備の方にむしろ時間がかかっていました。
ところで、
近くない?
ちょっと待ってください、これ、奥に石が置いてあるところが爆破地点で、メジャーの先の黄色いやつを置いてるところが立ち位置ですよね?
そうですよ。
いや、ちょっと待って?
10メートルくらいしか離れてませんよ?
プロ的には十分安全な距離だそうです。
思っていたよりめちゃくちゃ近い……いや、たしかに映画とかの爆破シーンだとかなり近い感じだった……あれはしょせん他人事だからぜんぜん平気だったけど……いざ自分の身にふりかかってくるとリアルに怖い……イヤだ……自分だけは助かりたい……。
焦って本音がだだ漏れてますけど、
けっこうなクズ発言出ちゃってますよ。
帰ってもいいですか?
ダメです。
……とはいえ、やはり初回から人を立たせるというのも何なんで、まずはダミー人形でテストしてみることに。
なんでダミー人形が人体骨格標本なんだろう……。
まぁ、あまり深く考えずにテストいってみましょうか!
ちなみにこの頃になると、だんだん心にも余裕が出てきていて、
「まぁ爆破っつっても、ちょっと大きめのたき火くらいでしょ」くらいに思っていました。
それじゃ、爆破、いってみましょう!
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2
1
(音がめっちゃすごい……なめてて耳栓つけ忘れてたけど、30メートルくらい離れててもすさまじい爆音で鼓膜がどうかなるかと思った……)
Hooooo!!! いや〜なかなか迫力ありますね〜!
ちょ、ちょっと待ってください! マジであそこに立つんですか!? 僕が!?
そうですよ。
譲りますよ?
何しにきたんだ。
……そんなこんなで、ついに爆破体験の時がやってきてしまいました。
着替えました。
お、ちゃんと長袖の服を持ってきてたんですね。
そりゃ持ってきますよ……事前にもらったしおりの「持ってくるもの」の中に
「長袖の服(熱風を防ぐため)」とか書かれてたらね……っていうか、どんな遠足だよ。
でもフードまでは別にいらないと思いますけど。この炎天下に……。
いやもう
背中側は100%ガードするつもりですから。ヘタレと言われようとフードで防御しますから。
でも、アレ再現するんでしょ?
アレ?
映画で主役が間一髪脱出するシーン。行きの車で意気揚々と話してたじゃないですか。
あ……。
これね……。
もはや生きて帰れたらそれでいいかなって思い始めてますけど。
どんだけ怖がりですか。
そしてついに運命の時を迎える……!
準備OKです。
いやちょっと待って。
え?
なんで
耳栓した上からさらに手で耳を抑えてるんですか! そんな姿勢だと、
これ、できないでしょ。
大丈夫です! さっきのテスト爆破を見ていてわかったのですが、爆発音は最初の一瞬だけで、その後、炎が1秒間ほど立ち上って消えていきますよね。つまり、
爆破音が終わってから0.1〜0.3秒後くらいまでにすかさず手を離してジャンプすれば、ちょうど炎の形がいいところで決めポーズがとれるはずなんです。
わかったふうな話し方してますけど、
要するに爆発音にビビってるだけじゃないですか。
……とにかく準備OKです!
さて、皆さん、よくご覧ください。
人は本当にビビると、ビビった顔もできず真顔になります。
いきますよー。
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2
1
なんつー顔をしてるんですか。
……。
というか、
1mmもジャンプしませんでしたね。
……頭、焦げてない?
大丈夫です。
いやいや! なんなんですか! 明らかにテストのときより爆発がデカかったんですけど!
単純に距離が近かったですからね。
爆発音にだけ注意しようと思ってたら、後ろからぶわって強烈な熱風がきましたよ!
なんかちょっとよろけてましたもんね。
中途半端にジャンプしようと前のめりになっていたせいで、押されました。
これ以上ないくらいの、ザ・へっぴり腰になってましたね。
爆発すごすぎる……。むしろなぜ他の人が平気なのか不思議だ……。
ともあれ、
これはできなかったわけで。
いやもう、いいですよもう!
せっかくなんで、
リベンジしましょう。
……!
人は心の底から恐怖したとき、こういう顔になります。
準備OKですか?
……OKです。
今度は耳をふさがずにジャンプがんばってくださいね!
……。
それじゃ、いきまーす!
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おおおおおお!!!
やった――――――――!!!! 跳べた―――――――!!!
やりましたね!!!
完璧だったでしょ今の!? ちょっと写真で確認させてくださいよ!
……ジャンプ、低っ!
もろに日頃の運動不足が出てしまいましたね……。
……。
ま、まぁ、ほら、ジャンプ自体はちゃんとできたわけですし、映画のワンシーンっぽいといえば、それっぽいですよ、うん。
……。
その顔やめーや。
……ということで、今回の特撮爆破体験では、見事に「映画の"あのシーン"」を再現することに成功しました。したということにさせてください。
爆発の音と熱はマジで迫力があり、まるで自分が映画や特撮のヒーローになったような気分を味わうことができます。
とはいえ、本当ならもっとかっこよくポーズを決めて撮れるはずだったので、もしまた機会があればリベンジしたいところ。
今回は関係者だけの実施となったわけですが、「自分もやってみたい!」という希望者がこの記事を読んでたくさん出てこられるようでしたら……ひょっとすると、ひょっとするかもしれませんね。
それでは皆さん、おつかれさまでした。
……あ、そうそう、最後に一つだけ。
ぜんぜん知らなかったのですが、耳栓って人によって合う合わないがあるらしく、今回のこの耳栓、
僕にはまったく効果がなかったということに爆発の後、気づきました。
おかしいと思ったんだよなーだって、
耳栓したまま普通に会話できてたもん。
もっと早く気づくべきでしたね。
……。
お気に入りか、その顔。
関連リンク(別視点での爆破体験レポ):リアル体験の特撮爆破はすごかった! ナパームの大火炎と熱風で記念撮影ヒャッハー!!(一般参加チャンスもあるかも!?)
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