【2015年10月22日】
キティちゃんはどこからキティちゃんになるのか
こんにちは、マルコです。
先日、山梨県に出張したのですが、そこで
気になるポスターを発見しました。
ご当地キティでもおなじみ、
仕事を選ばないことで有名なキティちゃんと
山梨県のコラボポスターです。
富士山と融合したキティちゃんが「山梨へ、富士見にきて〜!」とアピールしていますが、よーく見ると、
「きて〜!」のところには「キティ」というふりがなが振られており、どうやら
「きて〜!」と書いて「キティ〜!」と読むようです。
ひらがなにカタカナのふりがなを振る斬新な手法に気を取られそうになりますが、
冷静に全体を見てみると、キティちゃんの足元に別の山々が。つまりこれ、巨大キティちゃんの背の分、富士山の高さが更新されている……?
そんなことを考えつつ、さらに電車で甲府市へ移動。
そこで僕を待ち受けていたのは、
さっきの富士山キティの
顔出しパネルでした。
改札から出たら、これが目の前にドーン!
めっちゃ推してきてるな! 富士山キティ!
感心しながら写真を撮りつつ、ふと思ったことがあります。
このキティちゃん、輪郭とか顔の色とか全部変わっていて、しかも顔が消えているのに、ちゃんとキティちゃんだってわかるの、すごくない?
……と。
いや、僕はさっきポスターを見たからこれがキティちゃんだって認識できますし、顔出しパネルの下の方を見れば本物もいますからね。
でも、もし説明がなくても、
ほとんどの人が「キティちゃんだな」って認識できると思うんですよ。
それ、すごくないですか。
じゃあ、
キティちゃんをキティちゃんとして認識できるボーダーラインっていったいどこなんだろう?
疑問に思ったので、ちょっとこの富士山キティちゃんを素材にして検証してみましょう。
まず考えたのは、
「体がキティちゃんだからじゃないか」ということ。
黄色と青の組み合わせはインパクトあるし、記憶にもすりこまれています。
富士山キティも体はオリジナルそのままだからこそ無意識にキティちゃんだと判断できるのでは?
よし、ためしに体を取ってみましょう。
うん。
まだキティちゃんですね。
体を取り去ったことで下側の山々も消え、
海苔の色がくすんだおにぎりみたいになってしまいましたが、しかし10人にこれを見せたら、7人くらいは「キティちゃん」と答えるのではないでしょうか。
ためしに妹に見せてみました。
これ、何だと思う?
キティちゃん?
即答でした。
やはり体を取り去っただけでは、キティちゃんはキティちゃんのままなようです。
となると、キティちゃんの要素で残っているのはもう二つしかありません。
リボンと、
ヒゲです。
どちらもキティちゃんを構成する重要なパーツですが、どちらが
キティちゃんの本体なのでしょうか。予想としてはやはり
リボンなのですが……。
まずは
ヒゲを取ってみましょう。
うーん……。
僕はいい加減、見すぎてよくわからなくなっているので、妹に意見を求めます。
どう?
キティちゃん……かなぁ……でも何だろう……この
ものすごく不安になる感じは……。
どうやらリボンだけになっても、
まだギリギリキティちゃんと言えそうです。
が、妹によると「なぜだかわからないが、見ていると不安になる」とのこと。
では逆にリボンを取り去って、ヒゲだけを残すとどうなるでしょう。
……。
どう?
これはキティちゃんじゃなくて
ゴン太くんだろ。
ゴン太くん!?
まぁ……言われてみれば……そうかな……。
やっぱり
キティちゃんの本体はリボンだったな。何となく想像はついとったけど。
たしかに
「キティちゃん コラボ」で検索すると、
いろんなキティちゃんが出てくるけど、
基本的にどのコラボでもリボンだけは外してない。
その次くらいに必須なのが、ヒゲかな。
服装とか輪郭とかはけっこう柔軟に変わるみたいです。
そういえば昔、話題になった
ガンダムコラボでも……。
リボンとヒゲだけでキティちゃんであることを表現していましたからね。
……ということで長々と語ってきましたが、結論!
リボンと猫のヒゲがあれば、それはキティちゃんである!(リボンだけでもギリOK)
なんか哲学的な結論になったな。
キティちゃんがあれだけコラボできる理由がわかった気がする。ビジュアルの
汎用性高すぎ。
……ところで、リボンとヒゲさえあればキティちゃんになれるってことは、
オッサンでもキティちゃんになれるってこと?
……さすがのキティちゃんも
何でもかんでもは無理だったみたいやな……。
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