【2015年11月5日】
秋田へ季節外れのなまはげに会いに行く
こんにちは、マルコです。
先日、
秋田に出張してきました。
秋田といえば……そう!
なまはげですよね!
あまりにも単純かつピュアな発想に皆さん驚いていると思いますが、これが東北のことをほとんど知らない四国人の限界なのです。
ともかく、せっかく行くのですから、なまはげに会ってみたい。
まだ見ぬなまはげに思いをつのらせながら、
どこに行けば会えるのか調べてみました。
……が。
ぜんぜん知らなかったのですが、なまはげって秋田県全域にいるわけじゃなく、ここ、男鹿半島がメインの生息地なんだとか。
今回、僕が向かったのは、
秋田市なので、ぜんぜん違う。
地図で見ると近い感じもするのですが、車でも1時間くらいかかる距離ですからね。歩きだと7時間くらいかかりますからね。
1泊2日、しかも出張の合間に出かける余裕はありません。
さらにいうと、本物のなまはげは基本的に大晦日に出現するものらしく、観光用向けの「なまはげ柴灯まつり」も開催は2月。なんてこった、場所も時期もかすってすらいないじゃないか!
ああ、なんということだ……せっかく秋田に行くのになまはげに会えないなんて……これではおいしい日本酒を飲んでご当地グルメを楽しんで帰ってくるしかない……いや、それで十分楽しんでる気もするけど……。
と、意気消沈しつつ、秋田空港に到着。
ため息をつきながら、到着ロビーに出てみると、
いたわ。
いきなり出会えてしまったわ。
到着ロビーで僕を待っていたのは、まぎれもなく
なまはげ! ……そして、謎のゆるキャラ、
スギッチ……。
なんか、並び方がものすごくシュールです。RPGで行ったら、ラスダン付近のモンスターとスライムが何かの手違いで一緒に出てきた感じに見えます。
ちなみにこのなまはげ、何となく天井の高さから想像つくかもしれませんが、
めっちゃデカいです。そして、時おり
目が赤く光ります。すげー怖い。初めて秋田旅行に来たお子さんにとっては、空港でいきなりの試練ですよ。これを乗り越えないと秋田の地は踏めないのだ……。
いきなり今回の目的を達成し、足取りも軽く秋田市内へと向かいます。
よーし、せっかくだからおいしいもの食べて、お酒を飲むぞー。
……と、ワクワクしながら、駅前を散策していると、
濃霧が町を包み始めました。
iPhoneの写真ではわかりにくいと思いますが、かなりの濃さで、前がぜんぜん見えません。
なにこれ……と、とにかく店を探さないと……。
足早に歩きながら、何となくお店がありそうな角を曲がってみます。
すると、
ぎゃー!
びびびびっくりした! 一瞬、マジで何か出たのかと思った。居酒屋の看板か!
「深夜+濃霧+デカいなまはげの顔」のコンボは怖すぎる!
なお、この写真を先日、ニコ生で出したところ、リスナーの方が
「かに道楽みたい」とコメントされていて
「なるほどな」と妙に納得してしまったのですが、それだとなまはげを食材に使った料理が出てくることになるので、さらに恐ろしい想像が広がってしまいます。
……と、忘れた頃に出現するなまはげですが、そうはいっても、ここまでに出会ったのはどれも作りものです。
男鹿半島の本物のなまはげはちゃんと動くし、しゃべるし、悪い子を探してうろうろしていますからね。
そっちの方は残念ながら大晦日が本番なので、この時期にはいないでしょうけど……。
いたわ。
生きたなまはげ、普通に立ってました。
「悪い子はいねがー」って言う代わりに
客引きしてました。
この道は深夜だからか濃霧だからかぜんぜん人通りがなくて、
ちょっと元気のないなまはげでしたけど、衣装のクオリティは抜群に高かったです。
ただ、
足が凍えないか、心配になりましたけど……(気温:5℃)。
そんなこんなで、居酒屋でたらふく飲んだり食べたり。
食べたものは特に珍しくもないので省略しますが、
地元民を装い何食わぬ顔で注文した郷土料理
「ハタハタ寿司」が魚を漬け込んだ料理であることを知らず、
「このハタハタ寿司、一皿何貫ですか?」と聞いてしまい、
よそ者であることを一気に露呈してしまったのはいい思い出です。
そんなこんなで、
翌朝。
この日はさらに移動する予定だったので、電車の時間まで、駅前のスタバで朝ごはんを食べながらしゃらくさい感じで仕事。
忘れたころに突然現れるなまはげに心臓をわしづかみにされながら、
「おばこ号」に乗って、鳥海山ろく線を移動します。
おばこ号の萌えキャラに癒やされつつ、さらに
車両を30,000円で貸しきれる安さにびびりつつ、いざ由利本荘市へ。
この日の仕事は、エボルタ電車の取材でした。
高校生たちが造った乾電池を動力にする電車。これを本物の線路に走らせて、ギネス記録を狙おうという企画です。
その話は別のところのお仕事なので、ここでは詳細は省きますが、無事にギネス記録を達成! 坂道で止まりそうになったり、雨が降ってきたりと、
襲いくるピンチを幾度となく乗り越える姿が感動を呼んでいました。
一方、僕はというと、
狭いホームに詰めかけたすさまじい数の報道陣にもみくちゃにされており、
違う意味でピンチに見舞われていました。
……そんな感じでお仕事を終えて帰路へ。
正直、1泊2日ではぜんぜん秋田を満喫できていないけど仕方ない。おいしいものを食べて、なまはげを見られただけでもよしとしよう。
そんなことを思いながら、最後に立ち寄った空港のお土産ショップ。
ここにもか〜!
なまはげ、いるね。男鹿市じゃなくても、普通にいる。町を歩けば出くわすし、駅の中にも突然出現するし、何だったら客引きもしてたし。
秋田、いいところでした。
次は男鹿市のなまはげに会いに行こう。
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